COLUMNコラム
ルイヴィトンのバッグとは?ラインや素材、有名デザイナーまで徹底解説!
世界的に有名なブランドバッグといえば、ルイヴィトンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。またモノグラムやダミエなどの定番ラインはよく知っていても、デザイナーについては知らないという人もいるかもしれません。
この記事では、ルイヴィトンの人気ラインやバッグの素材、有名デザイナーなどを徹底解説します。
目次
ルイヴィトンとは?
ルイヴィトンとは、トランク職人として腕を磨いてきた創業者ルイ・ヴィトンによるファッションブランドです。14歳で家を飛び出したルイ・ヴィトンは、トランク職人として20年近く腕を磨き、1854年にパリのカプシーヌ通りに世界初の旅行カバン専門店を開店させます。これが世界的ファッションブランド、ルイヴィトンの歴史の始まりです。
当時は主流だった丸い蓋を平らにしたり、革製だった素材を防水の軽いコットン素材にしたり、これまでとは異なる視点からデザインすることで世間から高く評価されました。
1888年には息子のジョルジュ・ヴィトンに経営を引き継ぎ、模倣品防止を目的とした「ダミエ」を考案します。現代の定番ライン「モノグラム」が誕生したのは、ダミエが誕生してしばらくしてから、1896年のことです。
その後も成長を続け、ルイヴィトンは世界のトップアパレルブランドとなりました。
ルイヴィトンの人気ラインとは?
ルイヴィトンには多数のラインがありますが、中でも「モノグラム」「ダミエ」「エピ」「タイガ」「ヴェルニ」などが人気です。ここからは、人気ラインそれぞれの特徴についてチェックしてみましょう。
モノグラム
ルイヴィトンの定番中の定番ラインで、数あるラインの中でも最も人気を集めています。創業者であるルイ・ヴィトンのイニシャル「L」と「V」のアルファベット、そして花と星をイメージした模様を組み合わせたデザインです。
深みのあるブラウンに淡いベージュの模様が施されており、上品なコーディネートを楽しめます。男女問わず持ちやすく、ビジネスシーンに使用しても違和感がありません。
ルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュが模倣品防止のために考案したラインで、製品に使用する際は途中でイニシャルが切れないよう徹底されています。
ダミエ
ダミエもモノグラム同様、ルイヴィトンを代表するラインの一つです。こちらもルイ・ヴィトンの息子ジョルジュによって考案されたラインで、実はモノグラムよりも早くに誕生しています。ブラウンの濃淡の四角いボックスが交互に並ぶデザインが、市松模様と似ています。
1888年に発表されるとパリ万博で金賞を受賞し、多くの注目を集めました。モノグラムが誕生するとダミエは姿を消しますが、1996年にモノグラム誕生100周年を記念して復刻し、バリエーションを増やしています。ところどころにブランド名が施されており、さりげなくブランドをアピールできるのが特徴です。
エピ
エピは1985年に誕生したラインで、麦の穂が風に揺れる姿をイメージした曲線がデザインされています。シンプルな印象ですが、なめらかな曲線の凹凸がある生地は立体感があり、独特の質感を楽しめるのが魅力です。
また、カラーバリエーションが豊富なことも特徴です。例えば同じ赤でもオレンジ寄りの赤や深みのある赤など、微妙にニュアンスが異なる色合いが多数発表されてきました。廃盤になったカラーもあり、カラフルな色を楽しみたい人にもぴったりなラインです。
カラフルなことから女性向けの印象があるかもしれませんが、男性も取り入れやすいノワール(ブラック)もラインナップされています。
タイガ
1993年、ルイヴィトン初のメンズラインとして発表されたのがタイガです。ロシア語でシベリアの針葉樹林を意味するタイガは、ビジネスシーンにも取り入れやすいシックなカラーがそろっています。ブラック系やグレー系はもちろん、ベージュ系など明るいトーンもあるので、シーンによって使い分けできるでしょう。
上質なカーフレザーに型押しが施されており、ビジネスバッグやショルダーバッグ、財布など普段使いしやすいアイテムが展開されています。ビジネスシーンでもルイヴィトンを持ちたい場合は、タイガラインのアイテムがぴったりです。
ヴェルニ
ヴェルニはフランス語で「エナメル」を意味し、名前のとおりカーフスキンにエナメル加工を施したラインです。マーク・ジェイコブスがデザイナーとして就任した1998年に発表されました。
モノグラムが型押しされたツヤのある質感がゴージャスな印象です。カラーバリエーションも豊富なので、素材×カラーによっては思いきり個性をアピールできます。普段使いでコーディネートするのはもちろん、パーティーなどの華やかなシーンにもおすすめです。
落ち着いた雰囲気になるベージュ系のカラーも、ヴェルニなら華やかさがプラスされます。
ヴィトンのバッグの素材とは?
ルイヴィトンの定番ライン、モノグラムやダミエは一見本革素材に見えますが、本革ではありません。トアル地という高級素材で、キャンバス素材に塩化ビニール(PVC)をコーティングした合成皮革素材です。水や薬品に強く傷も付きにくいため、モノグラムやダミエのバッグは日常使いしやすいのが特徴です。
エピはエピ・レザーという牛皮をなめし、染色した素材です。シワができてしまっても目立ちにくく、光が当たる角度によって違った風合いを楽しめます。タイガは先述のとおり型押ししたカーフレザー、ヴェルニはエナメル加工を施したカーフスキンです。
ルイヴィトンの有名デザイナー
ルイヴィトンのラインや素材の特徴がわかったところで、デザイナーも確認しておきましょう。今回は、ルイヴィトンの有名デザイナーを5人紹介します。
マーク・ジェイコブス
マーク・ジェイコブスはニューヨーク出身のデザイナーで、ヴェルニラインを考案しました。1986年に自社ブランド「マーク・ジェイコブス」を立ち上げ、1997年にルイヴィトンのアーティスティックディレクターに就任します。エナメルやファー、デニムなどを採用した新しい発想のデザインを次々と発表し、2013年まで活躍していました。
マーク・ジェイコブスは新日家であるため、日本を代表するアーティストである草間彌生や村上隆とのコラボレーションも展開していました。斬新なスタイルが注目を集め、ルイヴィトンの成長に貢献したデザイナーです。
ポール・エルバース
ポール・エルバースはオランダ出身のデザイナーで、2006~2011年までメンズディレクターとして活躍しました。アフリカ大陸の王族に感化され誕生したのが、モノグラム・マカサーラインです。モノグラム・マカサーはクールなモノグラム×ブラックレザーの組み合わせで、人気を博しました。
なお、ルイヴィトンのディレクターに就任する前は、一流デザイナーの登竜門と言われている、メゾンマルジェラで活躍していました。メゾンマルジェラは、エルメスのフィリッポ・グラツィオーリやサルヴァトーレ・フェラガモのデイヴィッド・トゥルニエールなど著名デザイナーも所属していたブランドです。
キム・ジョーンズ
イギリス出身のキム・ジョーンズは、ダンヒルのクリエイティブディレクターを経て2011年~2018年までルイヴィトンのメンズアーティスティックディレクターに就任しました。
これまでのルイヴィトンのイメージを覆すようなマサイをテーマとしたダミエマサイチェック、fragment designやSupremeなどとのコラボアイテムを発表するなど、ハイブランド×ストリートの斬新な発想を取り入れたデザイナーです。
ルイヴィトン退任後はディオール・オムのアーティスティックディレクターに就任したり、ファストファッションで有名なGUともコラボレーションしたりしています。
ニコラ・ジェスキエール
二コラ・ジェスキエールはフランス出身のアーティスティックディレクターです。2013年~2021年12月現在もルイヴィトンのデザイナーとして活躍しています。
ファッション関係の専門学校などへ通った経歴はないのですが、ジャンポール・ゴルチェの元で働いたり、バレンシアガのクリエイティブディレクターに就任したりして経験を積んできました。2016年春夏コレクションでは日本発のロールプレイングゲームとコラボレーションをしています。
ヴァージル・アブロー
アメリカ出身のヴァージル・アブローはウィスコンシン大学やイリノイ工科大学で建築を学び、博士号を取得しています。2012年から有名ミュージシャン、カニエ・ウエストの事務所でクリエイティブディレクターを担当し、ルイヴィトンのデザイナーには2018年に就任しました。
ヴァージル・アブローはルイヴィトン初の黒人デザイナーとしても注目され、ストリートの雰囲気を取り入れた独特なアイテムが人気を集めています。ちなみに、ルイヴィトン初のメンズジュエリーを発表したのも彼です。
偉業を成し遂げたヴァージル・アブローですが、2021年11月28日心臓血管肉腫というがんのため、41歳の若さでこの世を去りました。
ルイヴィトンの今年の新作バッグは?
数々の有名デザイナーとともに歴史を積み重ねてきたルイヴィトンは、今年も新作バッグを発表しています。最後に、ルイヴィトンの新作バッグを紹介します。
ノエ MM(M59105)
イタリアのデザインアトリエ フォルナセッティとコラボレーションしたノエMM(M59105)です。フォルナセティらしい手法で描かれた建物から、モノグラム・キャンバスが覗く独創的なデザインとなっています。ストラップと裏地がモノグラムなので存在感もアップします。
抜群の収納力を誇る巾着タイプのノエ。全体のコーディネートを邪魔しないサイズ感でストラップは取り外し&調整可能なので、使い方は自由自在です。
アルマ PM(M45917)
アルマPM(M45917)もフォルナセッティとコラボレーションしたアイテムです。モノグラム・キャンバスにカラフルなカメオがちりばめられた華やかなデザインが独特な世界観を生み出しています。モノトーンコーディネートのアクセントにもぴったりではないでしょうか。
ブラックレザーのハンドルとトリミングが全体を引き締めています。すでにアルマを持っている人や遊び心のあるバッグが欲しい人にもおすすめです。
ルイヴィトンのバッグは魅力的
ルイヴィトンにはモノグラムやダミエ、エピなどの人気ラインがあり、デザインはもちろん質感の違いも楽しめます。同じモデルでもラインが異なると全く違った印象になるのも魅力です。
また、ルイヴィトンが多種多様なアイテムを発表できるのは、個性豊かなデザイナーがいるからと言っても過言ではありません。アイテムとともにデザイナーも確認してみると一層楽しめるのではないでしょうか。
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