COLUMNコラム
大人気のエルメスのピコタン!その歴史と特徴、おすすめモデルを解説。
エルメスといえばバーキンやケリーのイメージが強いかもしれませんが、最近ではピコタンも多くの女性に支持され人気を集めています。
この記事では、ピコタンのかわいらしい名前の由来や歴史、特徴やおすすめモデルを紹介するので、購入・売却の際の参考にしてください。
目次
ピコタンとは?
ピコタンとは、正方形の本体に2本のハンドルがついているシンプルなデザインのトートバッグです。正方形といっても角ばった形ではなく、なめらかなラインでコロンとした丸みのあるフォルムをしています。ふわっとした女性らしい優しい雰囲気で、持つ人を選びません。
さらにデザインがシンプルなため、カジュアルなスタイルにもフェミニンな服装にも合わせやすい使い勝手の良いバッグです。いかにもエルメスという印象にはならず、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。2003年に発表して以来、若い女性を中心に人気を集めてきました。
現在は生産を終了していますが、中古市場では活発に取引されています。また後継コレクションのピコタンロックも発表されておりこちらも高い人気を誇っています。
ピコタンの名前の由来
「ピコタン」というかわいらしい名前は、かつてフランスでは牛や馬の餌を計測する容器の単位として「ピコタン」という言葉が使用されていたことに由来します。
また、デザインは馬の餌を入れる袋にインスピレーションを得ています。馬はたくさんの餌を食べるため、餌を入れる袋には収納力がなければいけません。しかも持ち運びをしなければならず、たくさんの餌を入れられる上に持つ人の負担が減るように作られた袋でした。
ピコタンはこの特徴をそのまま手軽に持ち歩けるバッグに反映して作られたため、実用的なバッグとなっています。
ピコタンの歴史
エルメスは1837年、馬具工房として誕生しました。パリのマドレーヌ寺院近辺で工房を営んでいたエルメスの馬具は人気を集めており、1880年には現在のエルメス本店に工房を移動し、高級馬具の販売を始めます。
その後、自動車が普及したことから馬具から革製品やシルク製品の製造に転換しました。そして、馬具工房で培った技術を活かし品質の良いバッグやスカーフ、ネクタイなどを次々と発表します。
その中で誕生したのがピコタンです。ピコタンの誕生は2003年なので、長い歴史を誇るエルメスでは比較的新しいコレクションといえます。
ピコタンの特徴
ピコタンは生産終了となった今でも高い人気を誇っています。人気の理由は、「収納力の高さ」や「豊富なカラーバリエーション」、「多種多様な素材」といった3つの特徴があるからです。
ここからはピコタンの特徴をそれぞれ解説します。
収納力の高さ
ピコタンはかわいらしい見た目に反して、抜群の収納力があるのが特徴です。コロンとしたシンプルでスッキリしたデザインなので、一見するとそこまで収納できるようには見えないかもしれません。
しかし、しっかりマチがある上、バッグの中には仕切りがないため、たっぷり荷物を収納できます。小物を分けて入れたいときのみ手持ちのポーチを活用するなど、好みに合わせて自由に使える点が魅力です。
カラーバリエーションの豊富さ
エルメスのカラーバリエーションは豊富で、200色以上ある色の中から好みの1色を探せます。素材との組み合わせを考慮するとバリエーションはさらに広がります。
どの色も微妙にニュアンスの異なる色合いが多数展開されており、カラーバリエーションを見ているだけでもワクワクするはずです。またカラーバリエーションは年々増え続けているため、これからさらに多くの色が登場するかもしれません。
素材もさまざま
エルメスは素材もさまざま展開していますが、ピコタンの素材として人気があるのは「トリヨンクレマンス」「ボックスカーフ」「トゴ」の3種類です。
トリヨンクレマンスは雄成牛のレザーで、柔らかく傷が目立ちにくいのが特徴です。カジュアルなスタイルにもマッチする質感で、使用するうちに味がでてきます。
ボックスカーフは硬めの素材で型崩れがしにくい特徴があります。しっかりとした質感なのでフォーマルシーンにぴったりです。
トゴはエルメスの中では比較的新しい素材で、雄子牛のレザーです。柔らかくて傷もつきにくいことで人気があります。
ピコタンのサイズ展開
ピコタンには3つのサイズ展開があります。具体的には「ピコタン PM」「ピコタン MM」「ピコタン GM」です。ここからはピコタンのサイズとそれぞれの特徴を紹介します。
小さくて使いやすいピコタンPM
ピコタン PMはピコタンシリーズの中ではコンパクトでさりげないサイズ感ですが、収納力もしっかりしています。一般的なサイズの長財布なら横にして入れることができますし、スマートフォンやハンカチ、リップなどメイクアイテムや小物も収納可能です。
ちょっとしたお出かけにはもちろん、デートでかわいらしさをアピールしたり、鮮やかな色ならファッションのアクセントにしたりして楽しめます。素材や色の組み合わせによっては、フォーマルなシーンでも違和感がありません。
ミドルサイズのピコタンMM
ピコタン MMはミドルサイズで、人気の高いサイズです。長財布も余裕をもって入るほか、スマートフォンやポーチ、手帳なども収納できます。タブレットも入るので通勤用や習い事用のバッグとしてもおすすめです。
見た目のかわいらしさに対して収納力に優れているので、荷物をたくさん持ち歩きたい人の普段使い用にぴったりではないでしょうか。スーツなどのフォーマルなスタイルにもなじみ、ジーンズとコーディネートすれば大人カジュアルな雰囲気に仕上がります。
荷物が多い人にはピコタンGM
しっかりとした大きさのピコタン GMは、長財布やスマートフォン、ポーチなどの必需品のほかペットボトルも入れられるサイズです。タオルやちょっとした着替え程度であれば収納できるため、小旅行用のバッグとして使用することもできます。
また、オムツやミルクなども入れられるサイズ感なので、何かと荷物が増えがちなママはマザーズバッグとしても使いやすいでしょう。抜群の存在感があるため、好みの色を選んでバッグを主役にするコーディネートも楽しめます。
ピコタンとピコタンロックの違い
ピコタンロックはピコタンの進化系バッグともいえるコレクションです。ピコタンはすでに生産終了となっているので、2022年2月現在エルメスの店頭やオンラインショップで新品を購入できるのは、ピコタンロックのみとなっています。
ピコタンは開口部中央についたベルトで開け閉めをしますが、ピコタンロックはそのベルトが少し長くなり、先端に南京錠が付けられています。もちろん南京錠に対応した鍵も付属しており、ピコタンよりかっちりした印象です。
おすすめのピコタン
最後に、現行のピコタンロックを中心におすすめのピコタンを紹介します。ピコタンには色や素材、サイズの組み合わせを考慮すると数えきれないほどのバリエーションがあるので、どれを選ぼうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ピコタンはすでに生産終了しているため、中古市場を探すことになります。また、現行のピコタンロックも人気があり入手困難となっているため、中古市場で探した方が自分の好みにマッチしたものに出会いやすいかもしれません。
ピコタンMM ブラック トゴ
「ピコタン MM ブラックトゴ」は、シックなブラックに柔らかく傷がつきにくい雄子牛革、トゴを組み合わせたアイテムです。ミドルサイズのMMで収納力がある上に、シンプルで飽きのこないフォルムが魅力です。
品質の良いアイテムを持ちたいけれど、ブランドのロゴが目立つのは苦手と考える人も満足できるデザインではないでしょうか。色や質感がフォーマルな印象のバッグですが、あえてジーンズ×Tシャツなどのカジュアルなコーディネートに組み合わせて楽しむのもおすすめです。
ピコタンロック カザック PM ローズエクストリーム/ブルーニュイ トリヨンクレマンス
「ピコタンロック カザック MM ローズエクストリーム/ブルーニュイトリヨンクレマンス」は、表がローズエクストリーム。裏側はブルーニュイの組み合わせです。ローズエクストリームはさまざまな色に囲まれていてもパッと目に付く華やかな色、ブルーニュイは深いネイビーでローズエクストリームとは対照的なイメージの色です。
ハンドルを手に持った際にチラッと見え隠れするブルーニュイが、ローズエクストリームの鮮やかな色を一層引き立てます。コンパクトなサイズなので、コーディネートの差し色にするのもぴったりです。
ピコタンロック カザック TGM エトープ
「ピコタンロック カザック TGM エトープ」は、コーディネートに取り入れやすいエトープのバッグです。グレーにブラウンを加えたような柔らかく落ち着いた印象の色なので、性別・年齢を問わず使いやすいでしょう。
TGMの大きなサイズである点もポイントです。男性が持ってもよくなじみ、スーツスタイルと組み合わせても違和感がありません。また、派手な印象にならないためマザーズバッグとして散歩や買い物に持ち歩いたり、幼稚園・保育園の送迎時に活用したりするのもおすすめです。
ピコタンはエルメスの人気急上昇モデル
エルメスのピコタンは、生産が終了した現在も多くの女性から支持されているバッグです。馬の餌を入れる袋が由来となっているだけあり、かわいらしい見た目に反してしっかりした収納力を誇ります。カラーバリエーションや素材の組み合わせが豊富で、選ぶ楽しさがあるのも魅力です。
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