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大人気!ロレックス スカイドゥエラーを徹底解説!
ロレックスの異端児ともいわれるスカイドゥエラーは「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトのもと2012年に発表されたモデルです。その外観から、スポーツロレックスと思われがちですが、クラシックコレクションに分類されるスタンダードモデルです。
ほかとは一線を画す独創的なデザインと高性能であるために、たとえ世界を飛び回るわけではなくても、手にしてみたいというファンが多くいます。この記事では、スカイドゥエラーの持つ魅力を紹介していきます。
「人とは違う特別感のある時計が欲しい」という人にスカイドゥエラーは特におすすめです。
目次
ロレックス スカイドゥエラーとは
ロレックスのスカイドゥエラーの特徴は外観のみならず、ロレックス史上最高とも評される複雑機構にあります。新たに取得した5つを含む14もの特許技術を使用し、ほかのブランドの追随を許さない、圧倒的な技術力を見せつけました。
なかでも時計愛好家たちをうならせたのが、GMT機能とアニュアルカレンダー(年次カレンダー)機能です。GMT機能は第二時間帯がわかる機能で、まさに世界を飛び回る旅行者やビジネスマンのために搭載された機能です。
ここにアニュアルカレンダー機能が加わり、旅行者に必要な「時」の全てがシンプルなフェイス上で完結するのです。
また、コンプリケーションモデルでありながら、実用的でユーザビリティに優れた機能を実現したモデルであることも特徴の一つです。
ロレックス スカイドゥエラーの歴史
スカイドゥエラーが登場したのは、2012年にスイスのバーゼルで開催された世界最大の宝飾と時計の見本市・バーゼルワールドでした。「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトを掲げてデビューしたスカイドゥエラーは、複雑機構と実用性を兼ね備えたモデルとして世界中に衝撃を与えます。
5年後の2017年には、ミドルケースをステンレススチールにしたロレゾール、通称コンビモデルを発表しました。ロレゾールは904Lステンレススチールと18Kゴールドという、異素材の組み合わせを表すロレックスの造語です。ロレゾールモデルの登場で、スカイドゥエラーはますます注目を集めることになります。
2020年には新作として、スポーティなオイスターフレックス ブレスレットを採用した「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」も登場しました。クラシックコレクションに分類される時計として、オイスターフレックス ブレスレットの採用は初めての試みです。
さらに2024年4月開催の「Watches & Wonders Geneva 2024」では、オイスター パーペチュアル スカイドゥエラーにジュビリーブレスを備えた2つのモデルが追加されています。
ロレックス スカイドゥエラーの特徴
高級時計のなかでも値崩れを起こしにくく、トップブランドとして確固たる地位を築いているのがロレックスです。そのステータス性もさることながら、実用性の高さも人気の理由の一つです。
今では当たり前のように使われている自動巻きやカレンダー機能も、ロレックスが開発したものだということは広く知られています。常に時代をリードし続け、革新的なアイディアや技術を生み出すロレックスのスカイドゥエラーの特徴を解説します。
第二時間帯の表示機構
スカイドゥエラーの最大の特徴は、時計の真ん中から少しずれたところに位置する第二時間帯の表示機構です。存在感を放つこの表示こそが「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトのもとに搭載された機能になります。
海外旅行先では、日本にいる友人や家族への連絡に気を使う人も多いのではないでしょうか。時差が大きすぎる国への旅行だと、日本では何時なのか、計算するのも面倒になってしまします。
第二時間帯が一目でわかれば時差を計算する必要もありません。日本にいる知人にタイムリーに写真を送ったり、連絡を取ったりすることができるでしょう。そんな旅行者への配慮を、時計を通して感じさせてくれるのがスカイドゥエラーです。
アニュアルカレンダーを搭載
外観からはわかりませんが、スカイドゥエラーには革新的な技術が組み込まれています。その1つが、アニュアルカレンダー(年次カレンダー)です。このカレンダーは「サロスシステム」と呼ばれ、古代ギリシャの天文現象が開発の由来となっています。
1カ月の日数は2月を除いて30日の場合もあれば31日の場合もあります。そのままだと日付がずれていってしまうので、一般的な腕時計のカレンダーの場合は手動で合わせる必要がありました。しかし、この動作を面倒に感じている人が多くいたのも事実です。
そこで、スカイドゥエラーは、年に一度「2月末日」のみ手動で調整するだけで正確なカレンダー表示ができるアニュアルカレンダーを搭載したのです。年に一度の調整なら煩わしさもなく、調整し忘れることも少なくなるでしょう。
水深100 mまでの防水性を保証
スカイドゥエラーのミドルケースは、ひときわ目を引く特徴的なデザインです。このミドルケースは高い耐蝕性を持つ合金やオイスタースチール、もしくはK18ゴールドの塊から作られています。
オイスターケースはロレックスが開発した機能として広く知られており、完全密閉ケースで水やほこりの侵入を防ぐものです。水深100m(330フィート)までの防水性が保証されています。
ロレックスの専用の工具がなければムーブメントに触れることはできず、まさに鉄壁の守りといったところでしょうか。高度で繊細な技術を頑丈なケースで守ることで、ロレックスの特徴ともいわれる実用性を実現させています。
クラシックコレクション初のオイスターフレックス ブレスレット
スカイドゥエラーの最新作にも、革新的な技術が詰まっています。それは、使い心地の要となるブレスレット部分にあります。
2020年に発表された「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」にはオイスターフレックス ブレスレットが装備されています。このブレスレットはクラシックコレクションの時計ではじめて採用された高性能エラストマー製です。
ロレックスが特許を取得したオイスターフレックス ブレスレットはしなやかに腕になじみ、耐久性や快適性も秀逸です。メタルブレードで作られたブレスレットをブラックエラストマーでコーティングし、肌に触れる内側部分にはクッションが入っています。
どんなに豪華で高性能な時計でも、着用感がよくなければ使い続けられません。美しく、滑らかなシルエットでありながら、長く使い続けられる工夫がこのブレスレットにはふんだんに施されています。
新型自社ムーブのCal.9001を搭載
スカイドゥエラーに搭載されている最新ムーブメント「Cal.9001」は、合わせて380個の部品から成るロレックス史上最も複雑なムーブメントの一つです。ロレックスが独自開発した自動巻き機械式ムーブメントであり、スカイドゥエラーのために開発されました。
ロレックスが新規開発したムーブメントとしては、2007年発表の「ヨットマスター2」(Cal.4160)以来となり、いかにロレックスがスカイドゥエラーに力を入れていたかが分かるでしょう。
また、複雑機構を実現しているムーブメントでありながら、操作性がシンプルであることも特徴といえます。
実用性を伴ったコンプリケーション
ロレックスといえば実用性が高い時計として世界中に知られているブランドです。しかし、スカイドゥエラーはコンプリケーションモデル(複雑時計)として登場し、ファンの間では賛否がわかれました。
その理由は、コンプリケーションモデルには高い技術が組み込まれているため、往々にして故障しやすくデリケートで、実用性とはかけ離れていると考えられていたためです。
しかし、実用時計の王者とよばれるロレックスは、コンプリケーションモデルに高い実用性をプラスすることで、これまでの考え方を覆したのです。スカイドゥエラーは複雑機構と時計としての実用性を両立しており、ロレックスの技術力を証明した時計だといえるでしょう。
2024年新作 ロレックス スカイドゥエラーを紹介
2024年4月開催の「Watches & Wonders Geneva 2024」では、スカイドゥエラーにエバーローズゴールドとイエローゴールドの金無垢モデルが追加されました。
スカイドゥエラーとしては初めて、エレガントなジュビリーブレスを備えています。ジュビリーブレスのセンターリンクは小さめのポリッシュ仕上げ、サイドリンクは大きめのサテン仕上げです。
2024年新作 ロレックス スカイドゥエラー Ref.336935
- 型番:Ref.336935
- カラー:スレート・チョコレート・ブルーグリーン・ホワイト
- 素材:18ct(18金)エバーローズゴールド
- ケースサイズ:42mm
- ムーブメント:パーペチュアル、機械式、自動巻、第2タイムゾーン表示、年次カレンダー、Cal.9002
2024年新作コレクションのRef.336935は、ジュビリーブレスを備えた18ct(18金)エバーローズゴールドのスカイドゥエラーです。ダイヤルのカラーはスレートとチョコレート、ブルーグリーン、ホワイトの4色を展開しています。
ムーブメントはCal.9002が搭載され、パワーリザーブは約72時間です。ダイヤル上の赤い逆三角形で24時間表示のホームタイム、外周の小窓で月表示を把握でき、サロス年次カレンダーによって日付の調整は年に1度で済みます。
オイスタークラスプやイージーリンクを備えたジュビリーブレスは、長さの調節も可能です。内部のセラミックインサートによって、着用時の柔軟性と耐久性も高めています。
2024年新作 ロレックス スカイドゥエラー Ref.336938
- 型番:Ref.336938
- カラー:シャンパンカラー・ブライトブラック・ホワイト
- 素材:18ct(18金)イエローゴールド
- ケースサイズ:42mm
- ムーブメント:パーペチュアル、機械式、自動巻、第2タイムゾーン表示、年次カレンダー、Cal.9002
2024年新作コレクションRef.336938は、Ref.336935と同じくジュビリーブレスを備えた18ct(18金)イエローゴールドのスカイドゥエラーです。ダイヤルのカラーバリエーションは18ctイエローゴールドとの一体感があるシャンパンカラーと高級感のあるブライトブラック、ホワイトの3色です。
ムーブメントは、2023年発表のスカイドゥエラーから搭載されているCal.9002です。高性能パラフレックス ショック・アブソーバが備えられた振動子によって、衝撃に対する耐久性も高められています。
2つのタイムゾーン表示と外周の小窓による月表示、サロス年次カレンダーはもちろん、視認性の高いクロマライト ディスプレイが採用されているのも特徴です。
ロレックス スカイドゥエラーの販売価格
2024年6月時点での新品(メーカー)販売価格を紹介します。
- Ref.336935(オイスター、42mm、エバーローズゴールド)777万8,100円
- Ref.336938(オイスター、42mm、イエローゴールド)734万8,000円
- Ref.336238(オイスター、42mm、イエローゴールド)616万3,300円
- Ref.336934(オイスター、42mm、オイスタースチール&ホワイトゴールド)231万1,100円
- Ref.336239(オイスター、42mm、ホワイトゴールド)640万900円
Ref.336935とRef.336938は上で解説した、2024年の新作です。Ref.336238は2023年新作のイエローゴールドのスカイドゥエラーで、ダイヤルのラインナップは3色です。自社ムーブメントのCal.9002が搭載され、オイスターフレックスブレスレットを備えています。
Ref.336934も2023年の新作として登場したモデルです。オイスターステンレススチールとホワイトゴールドのモデルで、ジュビリーブレスを備えています。ダイヤルのカラーバリエーションは4色です。
Ref.336239も2023年に発表されたホワイトゴールドのモデルで、ダイヤルのカラーは2色の展開です。こちらもCal.9002を搭載し、スポーティなオイスターフレックスブレスレットを備えています。
ロレックス スカイドゥエラーの買取価格相場
2024年6月時点で、ロレックス スカイドゥエラーがどのくらいの価格で買い取りされているか相場を紹介します。
- 新品:260~330万円
- 未使用品:240~310万円
- 中古品:240~300万円
実際にCal.9002を搭載した2023年新作のモデルRef.336933/OYS(中古S品)が260~270万円程度、Ref.336934/OYS(中古S品)が300万円程度で買い取りされています。Cal.9001搭載のRef.326934/J(中古S品)も、2024年に入ってから300万円強で買い取りされました。
ロレックス スカイドゥエラーは、初めて登場したのが2012年と比較的新しいコレクションです。商品のコンディションによって価格は変わってきますが、これまでは中古市場でも出回っている数が少なく、買取価格は高くなる傾向がありました。
もともとは金無垢モデルのみでしたがコンビモデルの発売、オイスター パーペチュアルモデルの登場など、バリエーションが広がっています。
ロレックス スカイドゥエラー 2024年の相場動向
数あるロレックスのラインナップの中でも、「世界を旅する旅行者のために」をコンセプトとして誕生したスカイドゥエラーは特殊な機能を備え、まさに世界を飛び回る人にピッタリなモデルです。長い歴史を持つ王道モデルに比べると、スカイドゥエラーの知名度は低めかもしれません。
それでも新作が発表されてラインナップが増え、スカイドゥエラーも年々注目が集まっています。デザインの違いやカラーバリエーションによって買取価格に差がでることはありますが、2000年以降の相場はおおむね上昇している傾向です。
新型コロナの影響を受けた時期は多少相場が下がっているものの、2023年・2024年は再び高い相場になっています。
たとえば2017年発表のRef.326934の中では、特に人気の高いクールなブルーが国内・海外ともに評価が高く、高値で取引されています。イエローゴールドとブラックのダイアルカラーがゴージャスな印象を与えるRef.326934も、需要が高いモデルです。
コンビモデルはステンレスに比べると買取価格が伸び悩む傾向がありますが、人気のあるモデルは価格が上がる可能性もあるでしょう。ただし世界情勢など、他の要因によっても価格が変動する場合もあります。
旅行者のためのエレガントな時計 スカイドゥエラー
スカイドゥエラーは、旅行者に向けて作られたロレックスの革新的な時計です。高性能な複雑機構と実用性を融合させたこれまでにない最新コレクションで、時計ファンにはたまらない逸品です。
もし買い替えを検討しているようでしたら、スカイドゥエラーの買取実績が豊富なロデオドライブにご相談ください。
ロデオドライブには、70年の長い歴史と確かな実績があります。国内有数規模のオークションを主催し、アイテムごとの最新相場を把握することで高価買取が可能です。
また、買取から販売まで自社で行っていることも高価買取につながっています。自社内に修理工場があるため、外部にメンテナンスを依頼する必要がありません。
そのため間接コストがかからず、その分を買取価格にプラスできるのです。買取したアイテムを販売する際も自社オークションへ出品するので手数料がかからないのも高価買取ができる理由です。
ロデオドライブでは「宅配買取」「店頭買取」「出張買取」という3つの買取方法が選べます。なお、宅配買取時には配送料、キャンセル料、返送料がかかりません。おおよその査定額が知りたい場合はLINEを利用して無料査定もできます。
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