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大人気!ロレックス ミルガウスを徹底解説
ロレックス ミルガウスは、1950年代に発表された耐磁時計です。医師や極地冒険家のように、磁気の影響を受けやすい職種のために作られました。ミルガウスは、ロレックスの他のモデルとは大きく異なる革命的なモデルです。独特な性質をもっていますが、根強い人気を誇っているのも事実です。
そんなミルガウスとは、具体的にどのような時計なのでしょうか。この記事では、ロレックスの中でも特別な存在であるミルガウスの特徴や価格について、徹底的に解説します。
目次
ロレックス ミルガウスとは
ロレックス ミルガウスは耐磁機能をもっているのが特徴的です。ニッチなユーザーをターゲットとして作られていますが、ロレックスを語るうえでは重要なモデルのひとつといえます。ここでは、ロレックス ミルガウスの基本情報と歴史を説明します。
ロレックス ミルガウスの基本情報と歴史
ミルガウスは1956年に誕生し、2023年に廃盤となりました。その間、2回のモデルチェンジがあり、大きく分けると3つの世代に分けられます。ミルガウスはどのような歴史をたどってきたのでしょうか。以下で簡単にまとめました。
- 1956年 初代のロレックス ミルガウスRef.6541の発表
- 1959年 第2世代Ref.1019の発表
- 2007年 第3世代Ref.116400、Ref.116400GVの発表
- 2014年 Ref.116400GVに新色「Zブルー」が追加
- 2016年 Ref.116400の生産終了
- 2023年 Ref.116400GVの生産終了
1956年に耐磁時計として誕生した初代ミルガウス「Ref.6541」は、当時では大型の37mmのケースにインナーケースを内蔵した重量感のあるモデルでした。ジグザグとしたデザインの「稲妻針」とよばれる秒針を採用しているのが特徴です。発表当初は回転ベゼルを備えていましたが、後から固定式のポリッシュベゼルへと変更されています。
1959年に誕生した第2世代の「Ref.1019」は、自動巻きムーブメントがCal.1580クロノメーターに変更されました。さらにこのモデルでは、特徴的だった稲妻針が採用されていません。Ref.1019は1989年頃に生産終了となるまで約30年間にわたり人気を集めたモデルで、前期と後期とでは仕様が異なります。
Ref.1019の生産終了以降、ミルガウスは20年間近く姿を消していたものの、2007年になると「Ref.116400」として復活を果たします。Ref.1019のデザインを基本にケースサイズは40mmにアップ、初代に採用されていた稲妻針も復活しました。Ref.116400はブラックの文字盤とホワイトの文字盤、Ref.116400GVはブラックの文字盤にグリーンのガラス風防です。2014年には、Ref.116400GVにブルーの文字盤バージョンが登場しました。なおGVは、フランス語で緑のガラスを意味する「Glace Verte」に由来します。
その後2016年にはRef.116400が廃盤になり、2023年にはRef.116400GVも廃盤となりました。
ロレックス ミルガウスの特徴
ロレックス ミルガウスには、他のモデルとは大きく異なる特徴があります。対磁性能を備えており、ミルガウスのためだけに使用されているパーツも多いです。ここでは、ロレックス ミルガウスの特徴を詳しく紹介します。
ロレックス ミルガウスのこだわり
ロレックス ミルガウスにはさまざまな特徴がありますが、その中でも特筆すべきなのは強力な耐磁性能です。耐磁性能はケースの特殊な構造によって成り立っています。 この構造は高性能磁気遮断システムとよばれており、時計が磁気による影響を受けないように工夫されています。
ロレックス ミルガウスは磁気の影響を受けやすいどちらかといえばニッチな職業の人を対象にしていたため、ニーズの少なさにより一時的に姿を消していた時期もあります。 しかし、磁気を発生させる電化製品が多く利用されるようになった現代、2007年から再び新しいモデルとして販売されるようになりました。現在ではロレックスの他のモデルにも耐磁性能が取り入れられていますが、ミルガウスにはそれ以上に高い耐磁性能が備えられているのです。いまでは、ミルガウスの知名度も向上し、多くのファンから支持を受けています。
2007年から販売されているRef.116400GVでは、グリーンのサファイアガラス風防も取り入れられています。これは、ロレックスのモデルの中でも唯一無二の素材です。
また、ムーブメントとして採用されているCal.3131は、ミルガウス専用です。他のモデルの場合、異なるモデル同士で同じムーブメントが採用されているケースも珍しくありません。その点からもミルガウスに対するロレックスのこだわりを感じることができます。 ミルガウスには他のロレックスとはまったく違う性質があるため、今後もさらに注目される可能性が高いでしょう。
ロレックス ミルガウスの販売価格
すべてのモデルで生産終了となったミルガウスを手に入れるなら、中古市場で探す必要があります。中古市場での販売価格は、どの型番かという点だけでなく、個体の状態によっても異なりますが、目安を知りたいという人も少なくないはずです。ここでは、数あるミルガウスの中から、代表的なモデル「Ref.116400GV」の価格を見てみましょう。
2024年9月現在のRef.116400GVの中古価格は、いずれも文字盤がブラックのバージョンでほとんど傷のない良い状態の場合118万〜145万円程度です。
Ref.116400GVはミルガウスの誕生50周年記念の際に誕生しました。先述ではケースが初代と第2世代よりも若干大きめになり登場したと解説しましたが、こちらもインナーケースが内蔵されています。ケース厚は、同じ40mmサイズの他モデルよりも厚みがある13mmです。ケースに厚みはあるものの、ロレックスならではの技術を駆使して全体として上品な雰囲気に仕上げられています。また、裏蓋には磁束密度を示すアルファベットの「B」と矢印が刻印されているのも特徴です。
Ref.116400GVは、グリーンのサファイアガラス風防も魅力のひとつです。サファイアガラス風防というと透明が一般的ですが、鮮やかなグリーンにすることで個性的な印象になっています。グリーンのサファイアガラス風防と稲妻針の組み合わせはスポーティーな印象で、カジュアルなスタイルにもマッチするでしょう。また、フォーマルなシーンでは、遊び心を演出できます。
Ref.116400GVの文字盤がブルーのバージョンは、2024年9月現在の中古価格が178万〜228万円程度です。新品同様のものはもちろん、多少傷があるものでも、最初に登場した文字盤がブラックのミルガウスより価格は高めになっています。
なおミルガウスRef.116400GVはムーブメントが自動巻きのクロノメーター、重量が約155g、防水性能は100m、パワーリザーブは48時間です。
ロレックス ミルガウスの買取相場価格
お手持ちのミルガウスを売却したいと考えている人もいるのではないでしょうか。ミルガウスには複数のタイプや色があるため、具体的な買取相場価格はそれぞれ異なります。とはいえベーシックな風防を用いたRef.116400と、グリーンサファイアクリスタルの風防を用いたRef.116400GV、どちらも買取相場に大きなブレ幅はありません。安定して高い水準を保っているのも特徴です。
2024年9月現在のミルガウスの買取価格目安をチェックしてみましょう。例えば文字盤がブラックのミルガウス Ref.116400GVは、小傷程度で良好な状態かつ国際保証書や純正ボックスなどの付属品がそろっている場合の買取価格目安は130万円前後です。
文字盤がブルーのミルガウスRef.116400GVなら、状態が非常に良く、国際保証書、純正ボックスが付いていると買取価格の目安は155万円前後になります。
GVではないオーソドックスな風防のRef.116400の場合は、使用感が少なくきれいな状態で正規保証書、純正ボックスが付いているもので買取価格の目安は103万円前後です。
ただし中古品の売却価格は変動することがあり、また商品のコンディションによっても大きく変わります。最新の買取価格をチェックするとともに、より具体的な金額が知りたい場合は、査定を依頼しましょう。
少しでも高く買取してもらうためには、汚れを落としておく、保証書や付属品があればセットにしておく、劣化する前に査定に出すなどして工夫するのがコツです。修理やメンテナンスに出したことがあり、そのときの証明書を持っている場合は、証明書も提示しましょう。 また、海外ブランドの時計は、円安になると買取価格がアップすることもあります。為替もチェックしながら、売却時期を見極めることも大切です。買取依頼は、買取実績が豊富なところにお願いしましょう。
ロレックス ミルガウスの将来性
ミルガウスはデイトナやサブマリーナーのように人気の高いモデルです。2023年に廃盤になる前でもほとんど手に入れることができず、当時の現行モデルでも定価以上の価格で買取されていました。現在のミルガウスの旧モデルも同様で、型番や状態にもよりますが、購入価格以上で買取されるケースも見受けられます。買取相場価格でも解説した通り、すでに廃盤となった2024年6月時点でもミルガウスの買取価格相場は安定して高い水準を保っています。
そもそもロレックスの時計はミルガウスに限らず、廃番になったモデルは相場が上がることで知られています。生産終了となったモデルは、新しい個体が市場に出回ることはありません。そのため状態の良い個体は年々数が減っていきます。人気は衰えないのになかなか出回らないとなると希少価値が高まり、おのずと相場も上がっていくという仕組みです。
このような理由から、第4世代として新たなモデルが登場することがない限り、廃盤となったミルガウスの相場はこれからも上昇し続ける可能性が高いでしょう。また先述したように、搭載しているムーブメントCal.3131もミルガウス専用です。他のモデルには搭載されていない貴重なムーブメントという点も、価値を高める一因になるかもしれません。
ロレックス ミルガウスの効率よく買取価格が分かる方法をご紹介
買取価格を効率よく知ることができる方法はひとつではありません。今回はそのなかで宅配買取と店頭買取、また近年人気のLINEによる無料査定やビデオ通話査定について取り上げます。
宅配買取について
家に居ながらにして時計を買取してもらえるのが宅配買取です。なかなか店舗まで足を運べない、買い取ってもらいたい品物が多いなどのケースで便利に利用できます。
◎宅配買取の手順
1. 無料宅配買取キットサービスに申し込む ⇒ 2.買い取ってもらいたい時計を梱包して送り返すと、到着したその日のうちに査定結果をお知らせ ⇒ 3.買取価格に問題がなければすみやかに口座へ入金
店頭買取について
店頭買取は文字通り時計や貴金属などの買取を専門にしている店舗へ直接持参する方法です。その場で査定してもらえるのはもちろん、支払いも現金で受け取ることができます。もし、店頭に気に入った品物があれば、買取してもらった分を資金にして購入できるところもメリットです。
無料LINE査定について
無料LINE査定なら、買取してもらうかどうか決めかねている場合や、とりあえず値段が知りたいときに、おおよそどのくらいの買取価格になるか把握することができます。無料LINE査定では品物の写真を撮影して、トークで送信するだけで査定結果が分かります。
ビデオ通話査定について
ビデオ通話査定は、LINE査定よりもう少し詳しく買取価格を知りたい方向け。スマートフォンやタブレット、PCのカメラを使って、ビデオ通話しながらリアルタイムで査定を依頼できます。電話やメールでは相談しづらい細かな相談がしやすく、査定してほしいものがたくさんあるときなどにおすすめ。
当社ロデオドライブでは、上記にご紹介した様々な買取サービスをすべて行っています。お持ちのミルガウスの買取価格が気になる場合は、ぜひお気兼ねなくご相談ください。