独創的なアイデアとデザインが魅力のウブロから、2022年の新作が発表されました。新作ではウブロのアイコン的存在ビッグバンの新ラインやクラシックフュージョンなど、注目のモデルがそろっています。

この記事では、ウブロの2022年新作の特徴や魅力を解説します。なお、この記事で記載している金額はすべて2022年7月時点のものです。

ウブロの2022年新作が発表

ウブロの2022年新作が、大規模見本市「Watches & Wonders Geneve」と独自見本市「LVMH Watch Week 2022」で発表されました。

「Watches & Wonders Geneve」は、もともとジュネーブサロン（Salon International Haute Horlogerie）と呼ばれていましたが、2020年に名称を変更して開催されるようになった大規模見本市です。とはいえ2020年と2021年はオンライン上の開催だったため、名称変更後に実際に会場で開催されたのは2022年が初めてでした。

「LVMH Watch Week 2022」はLVMHグループで時計を製造している4ブランドが新作を発表する独自見本市です。こちらも世界中の時計ファンが注目する特別なイベントです。

2022年、ウブロはどのような新作を発表したのでしょうか。

2022年新作その1：スクエア・バン ウニコ

「スクエア・バン ウニコ」は、ウブロのアイコン的コレクション「ビッグバン」からインスパイアされて誕生しました。人気の「オールブラック」をはじめ、チタニウム、セラミック、キングゴールドといった既存モデルと同じ素材や加工を採用しています。ケースサイズは直径42mm、価格は268万4,000円～501万6,000円（税込）です。

なおビッグバンは2005年に登場したコレクションで、異素材を組み合わせた独特の感性が人気を集めています。

ブランド初となるスクエアケース

スクエア・バン ウニコの特徴は、ブランド初となるスクエア型のケースです。腕時計のムーブメントは通常ラウンド型で設計されているため、スクエア型のケースに合わせるのは簡単ではありません。

しかしウブロはこの難点をクリアし、特殊なスタイルでラウンド型のムーブメントをスクエア型のケースに配置することに成功しました。しかもあえてムーブメントが見えるデザインにし、ウブロの自社ムーブメント「ウニコ」が楽しめる仕様となっています。

スクエア型は防水性を保つのが難しい形状ですが、スクエア・バン ウニコは100m防水を確保し、実用性も兼ね備えています。

受け継がれるビッグバンのDNA

ビッグバンからインスパイアされただけあり、スクエア・バン ウニコにはビッグバンのDNAが受け継がれています。例えばケースサイズです。ビッグバンと同様の42mmサイズは、人間工学に基づいて設計された快適な着け心地を実現するサイズです。

またサファイヤを用いたダイヤルや針もビッグバンと同じものを採用し、ビッグバンの面影を残しています。ベゼルに施された6本のビスもビッグバンと同じ位置に配置していたり、両側にはビッグバンのケースと同様に「耳」がデザインされていたり、細部までビッグバンを思わせる仕様です。

ウブロの新作お披露目会にお招き頂き、新作のスクエアバンを見てきました。スピリットオブビッグバンより分厚く感じるぞ？オールブラック悩んだけど、先に出るサファイアなどのプレミアムモデルに期待しよう。3年前なら確実にこれ買ってたなぁ。 Checking out the brand new Hublot Square Bang. pic.twitter.com/5zALOKg2Tc

— くろのぴーす⌚腕時計愛好家の生活 (@chronopeacecom) April 24, 2022

2022年新作その2：ビッグバン トゥールビヨン オートマティック パープルサファイア

ウブロでは2021年に「ビッグバン トゥールビヨン オートマティック」のオレンジサファイアバージョンを発表しました。2022年にはパープルサファイアバージョンを発表しています。ケースサイズは直径44㎜、価格は2,328万7,000円（税込）で、インパクトのあるカラーもさることながら、ムーブメントにも注目したい特別モデルです。

革新的な薄いパープルカラー

「ビッグバン トゥールビヨン オートマティック パープルサファイア」には、高級腕時計として初めてのクリアなパープルカラーを採用しています。この涼し気なパープルカラーの色は、酸化アルミニウムとクロムの複合素材によるものです。個性をアピールしたい人や、コーディネートのアクセントとなる特徴的な腕時計を求めている人にぴったりなカラーといえます。

精巧なポリッシュ仕上げが施されたパープルサファイアのベゼルとケースには、ビッグバンを象徴する6本のチタニウム製ビスが施されています。クリアなパープルとスケルトン仕様の文字盤、チタニウム製のビスが美しく融合するデザインです。他のブランドでは手に入れられないウブロならではの感性を楽しめます。

Cal.HUB6035を搭載

ウブロが初めてトゥールビヨンを発表したのは2007年のことです。それから15年以上経過し、ウブロはさらなるノウハウを培ってきました。ビッグバン トゥールビヨン オートマティック パープルサファイアには、その知識と技術の結晶が詰まった「Cal.HUB6035」を搭載しています。

ウブロ初の自動巻きトゥールビヨンと約72時間のパワーリザーブを搭載し、巻き上げシステムはセラミック製ボールベアリングを用いた仕様です。12時の位置にマイクロローターを配置しており、6時位置に配置されたトゥールビヨンをしっかり眺めることができます。

パープルは鬼目立ちするだろうなぁ🤤
しかもビックバンウニコのパープル🤤

世界一目立ちそう✨✨🤤#ガーシー#ウブロ#ビックバン https://t.co/OhG8XSmsJ0

— 時計商人ZERO (@zero_luxury) May 14, 2022

2022年新作その3：ビッグバン インテグラル セラミック

「ビッグバン インテグラル」は2020年に登場したコレクションで、ビッグバン初となるケースと融合したインテグレーテッド メタルブレスレットが特徴です。

2022年はビッグバン インテグラルからインディゴブルー、スカイブルー、サンドベージュ、ジャングルグリーンの4色が登場しました。いずれもケースサイズは42㎜、価格は281万6,000円（税込）、それぞれ250本の限定モデルです。

新たに美しい4つのカラーを展開

「ビッグバン インテグラル セラミック」のカラフルなカラーは、それぞれ自然界の水・土・木を表現しています。インディゴブルーはモロッコのマジョレル庭園やシャウエン通り、インドのラジャスタン州のジョードブルから、スカイブルーは南太平洋、サンドベージュは砂漠やカリブ海の砂浜、ジャングルグリーンは熱帯雨林からインスピレーションを受けています。

セラミック製のケースは、ウブロの技術を用いてさらに硬度と耐擦傷性を向上させつつ、美しい色合いが出るよう開発されています。また、セラミック製であることから、金属アレルギーの人でも安心して着用できることもポイントの一つです。

Cal.HUB1280を搭載

「ビッグバン インテグラル セラミック」に搭載されているのは、「ウニコ2」とも呼ばれる小径薄型のCal.HUB1280です。ウニコ2はウブロがゼロから開発・製造したマニュファクチュール クロノグラフムーブメントです。約72時間のパワーリザーブと高い精度を持ち合わせたムーブメントで、ビッグバン インテグラル セラミックの裏表でムーブメントの鑑賞ができます。

またあえてパーツをつや消し仕様にすることで、セラミックケースとの統一感が生まれました。カラフルなカラーは素材によってはチープな印象になってしまいますが、つや消しにすることで品のある雰囲気を醸し出しています。

2022年新作その4：クラシックフュージョン オーリンスキー ブレスレット

クラシックフュージョンは2008年に誕生したコレクションです。サイズや素材が豊富で、シンプルなデザインが多くビジネスでも着用しやすいコレクションでとなっています。

2022年は、統合型メタルブレスレットが加わり「クラシックフュージョン オーリンスキー チタニウム」の4バージョンを発表しました。ケースサイズは直径40㎜、価格は通常モデルが182万6,000円、パヴェモデルは525万8,000円（ともに税込）です。

ウブロとリチャード・オーリンスキーのコラボモデルの新作

「クラシックフュージョン オーリンスキー ブレスレット」は、フランスの現代アーティストであるリチャード・オーリンスキーとのコラボレーションにより誕生した新作です。ウブロは2017年からリチャード・オーリンスキーとのコラボレーションを重ねてきましたが、メタルブレスを採用したモデルは初となります。

ケースやベゼル、リュウズ、ブレスレットの面取りは、リチャード・オーリンスキーの彫刻からインスパイアされたデザインです。多面カットを施すことで知られている彼ならではの、独特なフォルムが魅力です。

芸術品のようなパヴェモデルも

2022年の新作には、ブラックダイヤルとホワイトダイヤルがありますが、それぞれのパヴェモデルも発表されています。ケースやベゼル、ブレスレットの一部にダイヤモンドがセッティングされているもので、まるで芸術品のような美しさです。

パヴェモデルは、ケースに112個、ベゼルに54個、ストラップに486個、合計で3.79カラットものダイヤモンドが並べられています。ブレスレットのダイヤモンドは不規則に配置されており、動くたびにキラキラと輝くようデザインされている点も特徴の一つです。

2022年新作その5：ビッグバン インテグラル タイムオンリー

「ビッグバン インテグラル」はビッグバン誕生15周年目の2020年に誕生したモデルです。「統一された」という意味を持つ名のとおり、ケースとブレスレットが一体になっており、全体的にすっきりとした印象です。

2022年の新作では、ケースサイズが直径40㎜と、大胆なデザインの多いビッグバンにしては小ぶりのモデルが発表されました。イエローゴールド・チタン・ブラックセラミックの3種類があり、価格は、207万9,000円～575万3,000円（税込）です。うちブラックセラミックモデルは、250本の限定生産となっています。

小型×シンプルデザイン

ラグジュアリー・スポーツウォッチの「ビッグバン インテグラル タイムオンリー」は、これまでに発表されたビッグバンの中では珍しい小径薄型のケース（40㎜）を採用しています。また、小型・薄型化に伴い、こちらのモデルでは3針にデイト表示のみのシンプルな文字盤が特徴です。

ゼニスの薄型自動巻きムーブメントをベースとしたcal.HUB1710を用いており、約50時間のパワーリザーブを有しています。小型・薄型化により、ビッグバンの面影は残しつつも、よりスタイリッシュな雰囲気となりました。

ウブロ「ビッグバン インテグラル」に3針のタイムオンリーが加わった。樹脂部分の金型が良くなったため、耳の角が立つようになった。昔とは大違い。ミドルケースの噛み合わせもチタンはめっちゃいい。これ、ウブロの新作で一番好きだわ。針合わせの感触は個体差があったから、製品版を待ちたい。 pic.twitter.com/QT4DD7ldwf

— 広田雅将 (HIROTA, Masayuki) (@HIROTA_Masayuki) January 29, 2022

2022年新作その6：ビッグバン ウニコ イエローゴールド

ウブロを代表するビッグバンの2022年新作が「ビッグバン ウニコ イエローゴールド」です。存在感抜群のイエローゴールドのケースとラバーストラップは、異素材の組み合わせを得意とするウブロらしい組み合わせです。イエローゴールドはインデックスや針、インダイアルのフチにも取り入れられています。

ラグジュアリーなイメージのゴールドと、カジュアルなイメージのラバーが融合することで、スポーティーかつシックな雰囲気となっているのが魅力です。ケースサイズは直径42mm、価格は4657万3,000円（税込）で、スケルトン仕様の文字盤と裏蓋から内部のムーブメントも堪能できます。

革新的なウブロの2022年新作

ウブロの2022年新作は、どれもウブロだからこそ実現できる革新的なモデルばかりです。

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