COLUMNコラム
ヴィンテージエルメスが今熱い!その特徴や人気の理由を解説。
人気のあるハイブランドのアイテムは、直営店に並んでいる現行品はもちろん、すでに生産が終了してしまったものも高い人気を誇ります。世界中で人気のエルメスも、生産終了した商品、いわゆるヴィンテージアイテムは高い人気です。
この記事ではエルメスのヴィンテージ品を中心に、その概要と人気アイテムを紹介します。
目次
エルメスの人気が時代を経ても衰えない理由
エルメスは 日本でとてもファンの多いブランドです。一時的なトレンドに乗ったブランドはそのブームが過ぎるのも早いものですが、エルメスが生み出すアイテムにそのような流れは当てはまりません。エルメスのアイテムは、新作が発表されるたびに多くのユーザーを魅了し、ファン層を拡大してきました。
なぜエルメスは時代が移り変わる中でも、人気をキープできているのでしょうか。まずは、エルメスが年代を問わず愛され続ける理由について解説します。
一流のデザイナーと職人
世界中で多くのセレブを魅了するエルメスのアイテム製造には、一流のデザイナーと職人が関わっています。エルメスではケリーやバーキンなどハンドバッグの工程を、すべて一人の職人が手掛けているのは有名な話です。優秀なデザイナーがデザインしたアイテムを卓越した技術を持つ職人が心を込めて製作するからこそ、価格が高くても売れるアイテムになっているの です。
また、エルメスが他のハイブランドと一線を画す特徴として、ブランド内におけるデザイナーや職人の地位の高さも挙げられます。エルメスではデザイナーや職人といった「アイテム製作に携わる人」をとても大切にする風習があります。現場の声を大切にするエルメスが、人の心を打つデザインや高品質なアイテムを生み出すのは、ある意味で当然だといえるでしょう。
世界中のセレブに愛された歴史
エルメスはそのブランド力の高さから、世界中のセレブに愛されてきた歴史があります。その代表格といえるアイテムが「ケリー」です。ケリーはもともと「サック・ア・クロア」という名称で販売されていましたが、モナコ王妃であるグレース・ケリーが愛用したことから、後に改名されました。
また、同じく人気バッグとして名高い「バーキン」は、イギリス人女優のジェーン・バーキンのためにデザインされたことから彼女の名前がそのままつけられました。エレガントなデザインでありながら、たくさんの荷物を詰め込める利便性の高いバッグは、現在でも多くのセレブに愛されています。
その他にも、故ケネディー大統領夫人のジャクリーヌ・ケネディが愛用した「コンスタンス」など、エルメスのアイテムには歴史上の有名人に愛されてきた逸話が多くあるのが特徴です。そうしたストーリーからなる高いステータス性はエルメスならではのもので、ブランド力を高めるのに貢献しています。
伝統と革新が共存
エルメスの創業は現在から180年以上前の1837年です。もともとは高級馬具を製造するブランドでしたが自動車の普及とともに路線変更し、ファッションブランドに転身しました。そのため、高級馬具に使われる革製品の扱いに長けていて、バッグや財布などを中心として多くのファンを獲得してきた伝統があります。
その一方で、エルメスはこれまでに数々の革新的なデザインを発表し、流行をリードし続けてきました。たとえば、世界で初めてファスナーを使用したバッグである「ボリード」や、腕時計として初の二重巻きベルトを採用した「ケープコッド」などが挙げられます。
すでにファッションブランドとして高い評価を受けているエルメスですが、それに満足することなく新しい挑戦をしていく姿勢が人気を保ち続ける理由の一つとなっています。
ヴィンテージエルメスとは?
エルメスは伝統と革新に裏付けされたブランド力、世界中のセレブに愛されているステータス性、優れた職人やデザイナーによるクラフトマンシップによって一流ブランドとしての地位をキープしてきました。そんなエルメスのアイテムとして注目を集めているのが、「ヴィンテージエルメス」です。
ヴィンテージはもともとワインの価値を表すための用語でしたが、現代では「時間をかけることで良さが増した品物」を表す言葉としてファッション業界でも使用される機会が増えています。具体的には中古市場で販売されるすでに生産終了したアイテムなどを指し、その希少性の高さからユーザーを魅了してやみません。
ここからは、人気ブランドエルメスの年代物アイテムであるヴィンテージエルメスにスポットを当てて解説していきます。
アンティークとの違い
ヴィンテージと似た言葉としては、アンティークが挙げられます。アンティークとヴィンテージの違いを一言で表すと、「古さ」です。一般的にアンティークは、ヴィンテージよりも古い年代のアイテムを表すときに使用されます。たとえば、発表から20年程度が経過したアイテムはヴィンテージと呼ばれることが多いですが、100年以上も経過したアイテムを呼ぶときはアンティークを使用することが多いようです。
また、両者の違いを語るうえで押さえておきたいポイントとしては、「対象の性質の違い」も挙げられます。ヴィンテージはバッグや洋服以外にも、楽器や日用品に対して使用されることの多い言葉です。それに対して、アンティークは骨とう品や古美術品など、鑑賞を楽しむ芸術品に使用されることが多いのは覚えておくとよいでしょう。以上のことから、エルメスのアイテムに対して使用するのは、アンティークではなくヴィンテージが妥当だといえます。
レトロとの違い
ヴィンテージに似た言葉としてはレトロも挙げられますが、「そもそも使うシーンが異なる」といった違いがあります。ヴィンテージは上述したように、「年代が経過することで良さが増した品物」に対する言葉ですが、レトロには「昔を懐かしむ」といったニュアンスが含まれています。これは、レトロの語源である「retrospective」の意味が「回顧」だからです。
よく、建物や街並みを指して「レトロな雰囲気を感じる」のように使用されるシーンがありますが、これは「昭和や大正時代の雰囲気が残っている」というイメージで使用されるケースが多いです。つまり、ヴィンテージがアイテムの製作年代を指す言葉であるのに対し、レトロは趣味や世界観を表す言葉だといえます。
そのため、レトロは昔ながらのデザインであれば、新製品に対して使用されるケースもあるのが特徴です。発売してからある程度の期間が経過しないと使用されないヴィンテージとはその点で大きく異なります。
ヴィンテージエルメスの魅力とは
ヴィンテージエルメスは、その独特な魅力が注目を集め、ファン層を着実に広げています。ここからはヴィンテージエルメスの魅力を5つ紹介していくので、興味がある方は参考にしてください。
他の人と被りにくい
ヴィンテージエルメスならではの魅力として挙げられるのが、「他の人と被りにくい」ことです。毎年のように各ブランドは新作を発表しますが、最新のトレンドを追い求めると、どうしても周りの人と同じものを購入してしまうことがあります。その点、ヴィンテージアイテムはほとんどが過去に生産終了しているアイテムなので、購入した品物がほかの人と被るケースも低いでしょう。
せっかく新しいアイテムを購入しても、ほかの人と被っているとうれしさが半減してしまいます。しかし、ヴィンテージアイテムであればそのような思いをする可能性は低いといえます。人気ブランドエルメスのアイテムならではの悩みを感じることなく、安心して購入できるでしょう。
エルメスと前オーナーが紡いだ歴史
ヴィンテージエルメスの魅力には、現行品にはない独特の風合いも挙げられます。特にエルメスの中古品には前オーナーが使い込んだ良い意味での味が出ている場合があり、それを手にする満足感は新作を購入することでは決して得られません。
エルメスといえば職人の技術に定評があるブランドですが、オーナーが紡いだ歴史によって職人の技術だけでは作り出せない独特の付加価値が加わっていくのです。それこそが、ヴィンテージアイテムを手に入れる醍醐味であり、魅力だといえるでしょう。
自分スタイルが完成
エルメスほどの知名度を誇るブランドであれば、新作を発表するごとに世界中の多くの人たちから注目を集め、瞬く間にトレンドとなるケースも珍しくありません。つまり、ヴィンテージエルメスは「過去にトレンドとなっていたアイテム」だといえ、品質は折り紙つきです。過去に流行したアイテムをあえて今持つことで、自分のことを「その時代のトレンドに流されないオリジナルのファッションスタイルを持つ人間」だと周囲にアピールできるでしょう。
ファッションスタイルは常に変わっていくものなので、最新のトレンドに敏感になっておくのは大切なことかもしれません。しかし、流行を追うだけがファッションでないことも確かです。ヴィンテージエルメスを身につけることで、個性を表現しやすくなるはずです。
リーズナブルな価格でエルメスが持てる
一般的にヴィンテージエルメスは生産終了したものを指すケースがほとんどです。しかし、明確な定義はないことから、現行品のモデルチェンジ前のアイテムもヴィンテージエルメスと呼ばれることがあります。ヴィンテージエルメスの中には希少価値の高さによって価格が高騰しているものもありますが、基本的には過去に発売されたモデルということで、現行品に比べると割安に手に入れられるケースが多いです。
そのため、現行品とほとんどデザインが変わらない人気アイテムを、リーズナブルな価格で購入できる場合もあります。ヴィンテージ品はお得な価格でエルメスのアイテムを手に入れたいと考えている人にもおすすめです。
職人の作った貴重なアイテムをもう一度輝かせる
ヴィンテージエルメスの中には生産中止しているアイテムも多く、直営店ではすでに販売していないものも含まれるので、お気に入りのアイテムを探す際は中古市場が基本になります。中古市場に出回っているアイテムは誰かが手放したものですが、エルメスの優秀な職人が製作したアイテムは耐久性が高く、そう簡単に壊れることはありません。
そのため、長期間にわたって使用できるアイテムが多いうえ、中古市場で購入することはアイテムを製作した職人の意思を無駄にしないことにもつながります。中古品を有効活用するという点ではSDGsにも貢献するので、環境問題に関心がある人にもおすすめです。
人気の高いヴィンテージエルメスのアイテムとは?
エルメスの歴史は長く、またエルメスはバッグなどの革製品からジュエリーや化粧品まで幅広く展開する総合ファッションブランドでもあります。
最後にエルメスがこれまでに発表してきた多くのアイテムの中から、ヴィンテージアイテムとして特に人気の高いものを紹介します。
マルジェラ期のアイテム
エルメスはこれまで数々の有名デザイナーと契約してきましたが、その中でも評価の高いのが1997年~2003年までのデザインを手がけたマルタン・マルジェラです。マルタン・マルジェラがデザイナーを務めていた時代に数々の名作が発表されたことから、その期間は「マルジェラ期」と呼ばれています。そんなマルジェラ期に製作されたアイテムは、ヴィンテージエルメスの中でも特に人気が高いです 。
マルジェラ期が現在でも人気を誇る理由は、マルジェラが洗練された独特のデザインに挑戦したことが挙げられます。それまでのトレンドとは対極であるラグジュアリーとアバンギャルドを掛け合わせたデザインは唯一無二で、現在においても優れた存在感を示しています。その独特の世界観は時代を経ても見る人の心を魅了することから、マルジェラ期のアイテムは中古市場でも高い評価を得ているのです。
エルメスのヴィンテージジュエリー
エルメスといえばバッグや財布などの革製品が有名ですが、現在ではジュエリーなどのアクセサリー業界でも一流ブランドです。エルメスのジュエリーの魅力は何と言っても、高いデザイン性でしょう。もともと2000年代以前のエルメスはそれほど多くのジュエリーを生産しているわけではありませんでした。そのため、職人が時間をかけてアイテム製作に没頭することができており、技術の結晶ともいえる逸品が数多く誕生したのです。
生産ラインが確立された現在ではお目にかかれない斬新なデザインのアイテムもあることから、個性を重視する人々から大きな注目を集めています。
ヴィンテージエルメスで自分らしくエルメスを楽しもう
エルメスは世界的に有名なブランドなので、新作が発表されるたびにメディアなどで取り上げられます。しかし、ファッションを楽しむにあたっては、新作やトレンドを追いかけるのがすべてではありません。自分らしさを軸に、楽しみながら組み合わせを考えるのもファッションの醍醐味でしょう。過去の名品の中から豊富な組み合わせを考えられるヴィンテージエルメスなら、自分らしいスタイルを確立しやすいはずです。
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