COLUMNコラム
エルメス リンディのすべて。特徴や歴史、バリエーションなどを解説
エルメスといえばバーキン、ケリーをイメージする人も多いでしょう。しかしながら、実は「リンディ」も入手困難な人気商品だとご存じでしょうか。
リンディのラインナップにはミニサイズのバッグもあるため、ミニバッグ全盛の今、リンディの人気も高まっています。
この記事では、エルメス リンディの歴史や特徴を紹介しつつ、その魅力や人気商品をお伝えしていきます。
エルメスのリンディとは
1837年に創業されたエルメスの歴史の中で、リンディ比較的「新顔」といえるでしょう。リンディは、エルメスの代表的なバッグであるバーキンやケリーなどと比べると知名度は低いですが、実はとても使いやすいバッグとして密かな人気を誇っています。
その人気のポイントは、ハンドバッグとショルダーバッグの2wayで使える点です。形はどちらかというと箱型で、特徴的なフォルムをしています。
<h2>エルメス リンディの歴史
リンディは2007年に初めて登場しました。ケリーが1956年、バーキンは1984年に発売されていますから、それと比べるとまだまだ歴史は浅いといえます。ちなみに2007年は、ポシェット・ケリーロングやケリー・フラットも発売された年でもあります。
このリンディをデザインしたデザイナーは、フレデリック・ヴィダルです。リンディという名前は、1920年代にニューヨークのサヴォイ・ボールルーム(ダンスホール)で流行した「リンディホップ」という人気のスウィングダンスに由来しています。
発売当初は大き目サイズのみの展開だったリンディは、発売当初からあっという間に人気が高まっていきました。今では、バーキンやケリーのような入手困難なバッグの1つとなっています。
そして、2019年には小さいサイズのミニリンディが登場しました。世間でのミニバッグの流行もあり、注目が集まっています。
エルメス リンディの特徴
エルメスの人気バッグのイメージが強いと、リンディの独特なフォルムに驚く方もいるかもしれません。しかし、エルメスファンの中でも、リンディは他のバッグほど持っている人が多くないため、人との差別化を狙うならリンディはおすすめです。しかも2wayで使えて収納力も高く、とても実用的なバッグでもあります。
ここからはリンディの特徴について解説します。
特徴その1:ハンドバッグ/ショルダーバッグで使える2way
リンディの特徴の一つとして、持ち手がバッグのマチ側についていることが挙げられます。普通のバッグは、バッグの前後に持ち手が付いているものがほとんどなので、非常に個性的なデザインといえます。この持ち手に腕を通すと、バッグの重みでバッグ上部がしなやかな半月カーブを描き、柔らかな表情となります。
さらに、その持ち手をつなぐ形でストラップを取り付けることにより、ショルダーバッグとして使用することもできます。この2way仕様がリンディ最大の特徴です。
このショルダー用ストラップは取り外しできませんが、使わないときに垂らしておいても邪魔になりません。なお、ミニリンディだけはロングストラップが付いているので、斜め掛けショルダーとしてポシェットのように持つことができます。
特徴その2:実用性が高い
リンディはその実用性の高さも人気のポイントです。まず、ファスナーを開けるとフラップが大きく開くので、中がよく見えるようになっています。収納力が高いバッグの場合、中が見づらいと物を探すのに苦労してしまいますが、その心配はいりません。
また、箱型をしているため、しっかりと自立するのもうれしいところです。底面には底鋲が四隅と中央の計5カ所に打ってある(リンディ ミニは4カ所のみ)ので、安定感が高く、汚れもつきにくくなっています。
エルメス リンディにぴったりな素材
リンディには、ハンドバッグとして持っても、ショルダーバッグとして持っても身体にしっくりと馴染むしなやかさのある素材が採用されています。
続いては、リンディを代表する2つの素材について解説します。
トリヨンクレマンス
エルメスで用いられる数々の素材の中でも、抜群の柔らかさを誇るのが、このトリヨンクレマンスです。1992年に発表されたこのトリヨンクレマンスは、雄牛の皮革で、今では数々のエルメスの高級バッグに使われている人気の素材です。
人気の理由は、その柔らかさと程よい重厚感にあります。繊細な革目を持つトリヨンクレマンスは、一見すると同じく人気の皮革であるトゴにも似ています。ですが、よく見るとトリヨンクレマンスの革目の方がトゴよりも少し大きめです。その特徴から、傷つきにくく、擦れなどに強いので日常的な使用にも耐えられます。
ただし、水には弱いので濡れてしまったときなどは、すぐに拭き取るなどの注意が必要です。エルメスの高級素材の中でもとりわけ柔らかいトリヨンクレマンスは、持ち方によって表情を変えるリンディの素材として最適です。
ヴォー・スイフト
リンディによく使われているもう1つの皮革が、同じくエルメスを代表する素材であるヴォー・スイフトです。ヴォー・スイフトの革目はとても細かく、少し離れて見るとマットな光沢感をたたえています。そのため、発色がとても良いことが特長です。
ヴォー・スイフト素材のキレイ色のリンディ ミニをチョイスして、シンプルなコーディネートにワンポイントを加える、といった楽しみ方もおすすめです。
トリヨンクレマンスと同様に、水には弱いのでスイフトのバッグや小物を持っている人は気を付けてください。
エルメス リンディのサイズ
エルメス リンディは2007年の登場以来、3サイズで展開してきました。しかし、先にもお伝えした通り、2019年にミニサイズのリンディ ミニが発売されたことで、全4サイズの展開となり、現在に至ります。
4つのサイズのリンディ、それぞれのサイズ感などを続いて解説しますので、ぜひ違いを確認してみてください。
リンディ ミニ
近年のミニバッグの流行とともに人気が高まっているのが、ロングストラップが付いていて、ポシェット感覚で使えるリンディ ミニです。
幅19.0×高さ12.5×奥行9.0cm、容量は約1.6リットルと、リンディの中では最も小さなサイズですが、スマートフォンと長財布を両方入れられる収納力を持っています。コンパクトさと利便性を共存させられる優秀バッグといえるでしょう。
リンディ ミニを持つなら、ファッションのアクセントとして、差し色カラーを取り入れるのがおすすめです。ヴォー・スイフトを使ったリンディ ミニを選べば、その発色の良さを生かした一品に出会えるでしょう。
リンディ26
従来のリンディシリーズの中では最も小さいリンディ26ですが、幅26.0×高さ17.0×奥行13.0cm、容量約4.8リットルと収納力はバッチリです。マチも14cmあるため、長財布やスマートフォンはもちろん、化粧ポーチなどもしっかり入るので、ちょっとしたお出かけに最適です。
ハンドルにスカーフを巻いたり、チャームを付けてアレンジを加えることで、さまざまな表情を出せるところが魅力です。
リンディ30
リンディ26の約1.6倍の容量を持つリンディ30は、デイリーユースで大活躍するサイズ感です。
サイズは、幅30.0×高さ20.0×奥行15.0cm、容量約7.7リットルで、スマートフォンやお財布といった必需品の他、マイボトルやマイ箸、エコバッグなどの日用品々をしっかりと収納できます。
A4サイズの書類も入れられるので、仕事用として購入する人もいます。また、買い物で荷物が増えがちな人にもぴったりです。
たっぷりとした収納力を持ちながらも、体にフィットする形と素材のために、大きく感じにくいところが、エルメスならではのデザインと感じさせます。
リンディ34
リンディのラインナップでは最も大きなサイズです。サイズは、幅34.0×高さ22.0×奥行16.cm、容量約10.3リットルとゆったりしたサイズなので、タブレットも入ります。また、一泊旅行や、フィットネス、スポーツをするときの着替えなども入るので、さまざまな使い道があります。肌寒い季節の羽織ものを1枚入れておくのも良いでしょう。
バッグの中に大きなものを入れると、スマートフォンやカードケースのような小物が迷子になりがちですが、そのようなときはバッグ外側と内側に付いている側面ポケットを利用すると便利です。
人気のリンディ5選
ここからは、人気のリンディを紹介していきます。リンディをこれから購入する人も、リンディをすでに持っている人も、ぜひチェックしてみてください。
リンディ30ブラックトリヨンクレマンス
どのようなファッション、どのようなシーンにもフィットするブラックは、1つ持っていると重宝するワードローブの立役者です。ビジネスシーンにも使えるサイズ感のリンディ30はブラックと相性が良く、使い勝手が良いでしょう。
金具部分はシルバーで、バッグの表情をクールに引き締めてくれます。トリヨンクレマンスの柔らかさのおかげで、四角いフォルムでありつつ体になじむしなやかさが演出されるので、背筋がピンと伸びるようなかっこ良さと女性らしい柔らかさを共存させられるでしょう。
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リンディ ミニ ローズアザレ トリヨンクレマンス
ローズカラーのリンディ ミニは、可憐な花が咲いたようなアクセントを付け足してくれる一品です。ハンドバッグとして持てば、パーティのときのミニバッグとして使えます。ポシェットとして休日の外出のお供とすれば、気分も上がるでしょう。
ローズカラーと柔らかいトリヨンクレマンスの肌触りが、うきうきとした気分にさせてくれそうなバッグです。
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リンディ26 ゴールド トリヨンクレマンス
日常的に活躍しそうなサイズ感のリンディ26です。エルメスのゴールドカラーは、ブラウンに近い上品な色合いで、コーディネートしやすいカラーとなっています。こちらの商品は金具もゴールドとなっており、バッグの印象を華やかにしてくれます。
デイリーに使っても、トリヨンクレマンスは傷や擦れに強いので、安心です。お手入れをしながら大切に使えば、長く愛用できる一品になるでしょう。
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リンディ30 クレ トリヨンクレマンス
リンディの中で最も汎用性の高いサイズのリンディ30。ホワイトよりも柔らかい印象を与えるクレをチョイスすれば、存在感が重くなりません。
薄い色は汚れが気になる方もいるかもしれません。しかし、クリームなどで適切にお手入れをすれば革の汚れはキレイになるものも多いです。さらに、トリヨンクレマンスは傷が付きづらい素材でもあるので、どんどん使用し、経年による革の変化を楽しめれば、エルメス上級者になれるでしょう。
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リンディ ディープブルー ヴォー・スイフト
エルメスのディープブルーも、素材によってさまざまに発色しますが、こちらのリンディは発色の良いスイフト素材を使用したネイビーに近い色味です。
日本ではフォーマルな場面のファッションカラーとしてよく使われるネイビーは、どのような場所へ行くときにも使える優秀カラーといえます。ブラックよりは軽い印象になるので、「大きなバッグ+ブラックは少し重たい」と感じる方にもおすすめです。
https://kaitori.rodeodrive.co.jp/items/42190/
エルメスのリンディは大人気
エルメスのリンディシリーズは、知る人ぞ知る、エルメスの人気ラインです。サイズ展開は全部で4つあり、どちらもハンドバッグとショルダーバッグの2wayで使える点が人気です。持ち方によって表情が変わるバッグなので、1つ持っていれば楽しみは2倍になるでしょう。
エルメスは、カラーや素材の種類が多く、その組み合わせを考えることも楽しみの1つです。しかし、入手困難でほしいものが見つからないこともしばしばです。ロデオドライブならば、入手困難な人気商品の取り扱いもあります。また、お手持ちのエルメス リンディの高価買取も可能です。
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