シャネルのバッグは世界的に人気があり、芸能人や海外セレブの間でも多く愛用されています。なぜ、シャネルのバッグはこれほどの人気を誇っているのでしょうか。 その理由は、シャネルの創業者であるココ・シャネルの生き様やシャネルの歴史に隠されています。

この記事では、シャネルの特徴や歴史、そして人気の理由、またシャネルのバッグを高く売るコツを解説します。シャネルのバッグを持っている人、売りたいと考えている人はチェックしてみてください。

シャネルのバッグの特徴とは？

「憧れのブランド」として人気の高いシャネルには自立した女性のイメージがあり、基本的には女性向けのみの商品を展開しています。ただし、黒を基調としたデザインが多く、男性でも違和感なく使用できるバッグもあります。

またクールでエレガントなデザインであることから、年齢性別問わず幅広く使われているのがシャネルのバッグの特徴です。

シャネルのバッグの歴史

シャネルというブランドは、1910年に創業者であるココ・シャネルがパリで帽子店をオープンさせたことが始まりです。その後、シャネルはシンプルかつ機能的なファッションを次々と提案してゆき、当時の女性のファッションに風穴を開けていきます。

「喪服の色」とされていた黒を使って「リトル・ブラック・ドレス」を生み出し、黒をモードな色へと変えたのもシャネルの功績です。1920年頃にはシャネルは世間で大きく評価されていました。

戦後はマリリン・モンローがシャネルの香水を愛用していたことをきっかけに、世界的な注目を浴び始めます。今でも人気の高いチェーンショルダーバッグが発表されたのも、戦後のことです。

ココ・シャネルは1971年に87歳で亡くなり、ブランドは一時期低迷しますが、1983年にカール・ラガーフェルドがアーティスティック・ディレクターとして彼女の遺志を受け継いだことで再興します。

シャネルは、現在ではコスメや香水から服やバッグまで、女性のライフスタイルのさまざまな場面に寄り添うラインナップを展開するブランドです。

シャネルのバッグが人気の理由

シャネルのバッグは、日本ではもちろんのこと全世界で人気です。そこには、ただ見た目が美しいからというだけではない、深い理由があります。続いては、シャネルのバッグが特に人気がある理由について、3つのポイントから解説します。

自立した女性に向けたブランドコンセプト

シャネルの創業当時、女性はまだコルセットをきつく締めたバルーンスカートを身に着けていました。それは、「当時の男性が望む女性のスタイル」でしたが、シャネルは動きやすい洋服を提案し、女性を窮屈なコルセットから解放したのです。それは、女性が働くことを後押しするファッションでした。

ココ・シャネル自身がそうであったように、女性が仕事を持って働き、自立して生きていくことを応援するファッションこそがシャネルのブランドコンセプトなのです。

創業者ココ・シャネルに対するあこがれ

ココ・シャネルは彼女自身がアイコンであり、昔も今も世界中の女性から憧れのまなざしを向けられる女性です。決して裕福な出自ではなく、貴族御用達の店としてスタートした他のハイブランドとも異なるシャネルですが、その生き様は女性たちから支持されています。彼女の精神は、残されたいくつもの名言からうかがい知ることができます。

「私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したのだ。」 「かけがえのない存在であるには、人と違っていなければならない。」

ココ・シャネルは自分の好きなこと、やりたいことへの飽くなき欲求と、目的に突き進んでいく強さを持ち合わせた女性です。そして、彼女の発言には「ラグジュアリーであること」「上品であること」「年齢をそのまま受け入れること」に対する賛歌がにじんでいます。

ココ・シャネルを題材にした映画などで示されるそのような名言の数々も、彼女に対するあこがれを誘う要素となっているのです。

美しく心を引きつけるデザイン

シャネルのアイコンバッグともいうべきチェーンバッグ、マトラッセの前身は1955年の2月に誕生した「2.55」でした。

ダイヤ型にステッチされ、キルト地のようにふっくらとした見た目に、ゴールドのチェーンがあしらわれたバッグは、それまで主流であったハンドバッグと異なり、手を自由に使えることから活動的な女性に好まれました。

他にも、大きなココマークがバッグの端に入ったカンボンラインやトートバッグが人気のニュートラベルラインなど、さまざまなバッグが人気を得ています。

シャネルのバッグの名作

シャネルには、マトラッセをはじめとした名作バッグが多数あります。それらのバッグは「女性の解放」や「自立した女性のためのバッグ」というブランドコンセプトが感じられる名品ばかりです。続いては、そのようなシャネルの名作バッグを紹介します。

シャネルの定番「マトラッセ」

「マトラッセ」というのはフランス語で「詰め物をする」「綿入れをする」という意味で使われる言葉です。シャネルのマトラッセは、その名のとおりダイヤ型にステッチが入ったふっくらとした表面が特徴となっています。

シャネルでは、ダイヤ型の格子デザインはすべて「マトラッセ」と呼ばれるため、マトラッセと一口に言っても、さまざまなマトラッセが存在します。

マトラッセにはいくつかの定番素材があります。その1つがキャビアスキンで、素材である牛革に点状の型押しがされています。見た目がキャビアのようなのでキャビアスキンと名付けられました。キャビアスキンは傷つきにくいのが特徴です。

また、ラムスキンも代表的な素材として人気を得ています。 生後1年以内の羊の皮革で、非常に柔らかく触り心地の良い素材ですが、その分傷つきやすいので使う際は注意が必要です。

カジュアルさが魅力的「ニュートラベルライン」

かっちりとして、クラシカルでエレガントな魅力にあふれるマトラッセに対して、ニュートラベルラインはナイロンジャガード素材で作られたカジュアルな印象のバッグです。マトラッセと比べると購入しやすい価格帯であることもあり、発売と共に人気を得ました。

前身となった「トラベルライン」は1999年に発表され、その名のとおり旅行用バッグのラインでした。その後トラベルラインと入れ替わるようにして2001年に発表されたニュートラベルラインでは、A4サイズがすっぽりと入るトートバッグが人気を博します。

黒一色だったトラベルラインに比べ、ニュートラベルラインではハンドバッグのハンドル部分が革に変わったり、カラーバリエーションが増えたりしました。現在では生産を終了していますが、中古市場において人気のあるラインです。

カラフル×シックな「カンボン」

ココ・シャネルが初めて自分のブティック「シャネル・モード」を出店し、今でもシャネルが本店を構えるのがパリのカンボン通りです。2004年に発表されたカンボンラインはその名にちなんで名づけられたラインで、大きなココマークがバッグの端に施されているのが特徴です。

中でも人気の高いトートバッグは、カーフスキンにキルティング加工、そして大きなCCロゴがあしらわれています。トートバッグといえども上品な印象で、スーツにも合わせられるでしょう。また、カンボンラインはカラフルであることも特徴の一つです。

シャネルといえば黒や白など、シックな色が多い印象ですが、カンボンラインはベージュやピンク、またそれらの色を組み合わせたバイカラーのものもあり、とてもカラフルでファンを楽しませています。

カジュアルで芸能人にも愛される「ドーヴィル」

ドーヴィルラインは2012年に発表されたカジュアルラインです。 キャンバス地にシャネルのロゴマークとシャネルが最初に出した店の所在地「31 RUE CAMBON PARIS」がジャガード織りで織り込まれています。

ドーヴィルの中で人気なのは、トップハンドルとショルダーチェーンの付いた大き目のトートバッグです。ショルダーチェーンにはマトラッセ同様に革ひもが織り込まれています。

ドーヴィルは、海外でも日本でも比較的若いセレブに愛用されている様子が取り上げられてきました。カジュアルかつ上品な印象で、通勤通学やマザーズバッグとしても最適です。

シャネルのバッグを高く売る方法

シャネルのアイテムを持っている人で、売却したいと考えているならば、元の値段とまではいかなくてもできるだけ高値で売りたいと考えるのではないでしょうか。そのような人に向けて、続いてはシャネルのバッグを高く売る方法を解説します。

付属品をそろえる

取り外し可能なストラップなどが付いているときは、必ず査定前に用意しておきましょう。また、シャネルの製品には1つ1つにシリアルナンバーが付いています。そのナンバーが記載されたギャランティーカードとシリアルシールも、あれば査定額がアップしやすいです。また、保存袋や箱、ケースなども、あれば査定の際に有利です。

少しでもきれいな状態にして査定してもらう

商品のコンディションも、査定額に影響を及ぼします。表面を柔らかい布などで拭いておくだけでも印象が変わることがありますし、バッグの中のゴミやほこりも除去しておきます。日頃からバッグのメンテナンスや保管方法に気を配り、少しでも良い状態を保つように心がけてみてください。

また、意外と見落としがちなのがバッグに付いた「臭い」です。これも、査定額に影響を及ぼす要素の一つです。タバコを吸う人や香水を使う人は、バッグにも臭いが付いていることがあります。

査定に出す前に陰干しして風を通したり、バッグを傷めない防臭剤や消臭剤を使ったりして、臭いを軽減させましょう。

信頼できる買取業者にお願いする

シャネルは、買取業者によって査定額に差が出ることもあるブランドです。シャネルの取り扱いが多い業者、専門スタッフがいる業者などであれば、適切な査定を行ってもらいやすいです。

シャネルのバッグは高額なため、インターネットオークションやフリマアプリで売るのは不安だという人もいるかもしれません。信頼のおける買い取り業者であれば、売る側に商品知識がなくても、適切な値段で買い取ってくれます。

多くの女性に愛されるシャネルのバッグ

シャネルは、ココ・シャネルという女性を体現したブランドです。
1900年代の初頭、それまでとはまったく違うファッションへと女性を導いてきました。だからこそ、昔も今も自立した女性からの人気を集め、愛されています。

アイコンバッグであり、クラシカルな魅力が人気のマトラッセをはじめ、活動的なココ・シャネルらしいカジュアルなカンボンラインやドーヴィルなど、シャネルの人気バッグは数多くあります。

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