COLUMNコラム
アンティーク ロレックスとは?特徴と人気モデル7選をご紹介
ロレックスは、高級腕時計ブランドの王者とも呼べる人気のメーカーです。長い歴史や最新技術、ブランドとしてのステータスすべてを備えた不動の存在といえるでしょう。そのロレックスの歴史を物語る過去モデル「アンティーク ロレックス」は、その希少価値から現在さらに人気が高まっています。
この記事ではアンティーク ロレックスの特徴と、2020年10月現在の代表的な人気モデル7選を紹介します。ぜひ、これぞという1本を見つける参考にしてください。
目次
アンティーク ロレックスとは
アンティーク ロレックスとは、おおむね1970年代以前に製造された製品を指しています。また、基本的に型番が4桁であることも特徴です。以下の段落で、アンティーク ロレックスの背景や魅力についてさらに詳しくお伝えします。
アンティーク ロレックスが生まれた背景
時計ブランドとしてのロレックスは、1905年にハンス・ウイルスドルフによって設立されました。当時の携帯時計は懐中時計が一般的だったため、彼はまだニッチな分野であった「腕時計」に注目したのです。当時の腕時計は性能が悪く実用性に欠けていたため、彼は腕時計の品質向上に力を注ぎます。
1927年には、メルセデス・グライツによるロレックス オイスターを装着してのドーバー海峡横断により、その高い防水機能が証明されました、また、1960年には潜水艇バスカチーフにロレックス ディープシー スペシャルをつけての水深35,800フィート潜水が成功し、その耐久性が証明されています。こういった実績によりロレックスの品質は世界に認知され、世界的なメーカーへと成長していったのです。
アンティーク ロレックスの特徴と人気の理由
設立以来、腕時計業界を牽引してきたロレックスによるアンティークウォッチは、世界初の防水機能や驚異的な耐久性など、高い機能性が特徴です。もちろんモデルが新しくなるとスペックは進化しますが、アンティーク ロレックスには歴史の重みによる成熟した味わいもあります。
デイトナ
フラッグシップモデルにふさわしい存在感を誇るロレックス デイトナ。希少なデイトナを入手するため、日々複数の販売店を訪問する人もいるという、いわずと知れた人気モデルです。
・第一世代 6239
レーシングシーンを想定したスポーティーなデザインと、ロレックス初のタキメーターベゼルが特徴で、プレ・デイトナの6238を除くと、以降のデイトナの原点となる初代モデルです。
・第二世代 6262
1960年代にわずか数年のみ生産されたモデルです。高性能なムーブメントCal.727搭載ですが、ノンオイスターモデルのため生産中止が早く、現在では非常に希少となっています。
・第二世代 6264
6262と同様、数年しか生産されなかったモデルです。6262のステンレスベゼルに対し、アンティークな雰囲気のプラスチックベゼルが特徴となります。
・第三世代 6263
1970年頃登場した手巻きデイトナの最終型モデルです。防水性が50mに向上し、文字盤に「OYSTER」の文字が入ることが特徴で「手巻きオイスター」とも呼ばれます。
・第三世代 6265
6263と同様手巻きデイトナの最終型モデルで、6263がプラスチックベゼルであるのに対し、洗練されたステンレスベゼルが特徴です。
・第四世代 16520
1988年登場の、ゼニス社の自動巻きムーブメント「エル・プリメロ」を独自にアップグレードしたCal.4030搭載モデルで、ロレックス初の自動巻きであることが特徴です。
サブマリーナ
1953年に製造されたロレックス サブマリーナは現在でも人気の高い、ロレックス初のダイバーズウォッチとして登場したモデルです。
・1680(デイト)
1680サブマリーナ デイトは、サブマリーナに初めてカレンダー機能を搭載したモデルです。三重のパッキンを装備したリューズ「トリプルロック・リューズ」の初採用モデルとしても知られます。1680の「SUBMARINER」ロゴは通常白ですが、初期生産分にはロゴが赤いレアモデル、通称「赤サブ」があり、その希少性から現在ではとくに高値で取引されています。
・5513(ノンデイト)
1963年の登場より約30年という長い製造期間が特徴のロングセラーモデルです。カレンダー機能のないノンデイトタイプで、重厚感のあるシックなダイアルが特徴となっています。また、前期のインデックスはシンプルな「フチなし」、後期のインデックスはメタル枠のある「フチあり」に分けられることも特徴です。よりアンティークさを求める方にはフチなしが人気となっています。
GMTマスター
ロレックス GMTマスターは、ロレックスがパン・アメリカン航空のパイロットのために開発したパイロットウォッチです。サブマリーナが海での実用性に特化しているなら、GMTマスターは空の実用性に特化した腕時計といえます。
・第一世代 6542
GMTマスターの初代モデルとして製造された6542は、「離陸地と着陸地の時間を一度で確認したい」というパイロットの要望により、2つのタイムゾーンを確認できる画期的なパイロットウォッチとして生まれました。製造期間が約5年と短いことから流通量が少なく、希少性の高いモデルです。
・第二世代 1675
GMTマスターのセカンドモデル1675は、ステンレスベゼルとリューズガードを搭載したことが特徴です。1960年頃から約20年製造されたロングセラーモデルのため、比較的流通量が多くなっています。しかし、ロングセラーゆえに年式によってムーブメントやダイヤル、ブレスレットに違いがあり、ファンのコレクション欲をそそるモデルともいえるでしょう。
シードゥエラー
ロレックス シードゥエラーはサブマリーナの上位機種で、サブマリーナが耐え切れない水圧変化に耐えうる防水モデルとして誕生しました。
・1665
初代シードゥエラーとして誕生した1665は、当時のサブマリーナの200m防水に対し、約3倍の610m防水を実現した画期的なモデルです。飽和潜水時にヘリウムガスを自動で排出して減圧する「ヘリウムガスエスケープバルブ」を搭載しています。
また、水圧を分散するため風防に丸みをつけた「ドーム型風防」も特徴です。さらに、水圧分散のためデイト機能がありながらサイクロップレンズがないのも大きな特徴となっています。製造初期に少数製造された文字盤の「SEA-DWELLER」が赤い個体は「赤シード」として希少価値があります。
エクスプローラー1
「探検家」を意味するエクスプローラーと名付けられたこのモデルは、陸での過酷な状況にも耐えうるよう開発されたスポーツウォッチです。ケースサイズは36mmで日本人の腕にもしっくりなじみ、普段使いにもおすすめしたいモデルです。
・第一世代 6350
初代モデルの6350はロレックスの広告にエクスプローラーとして掲載された初めてのモデルで、裏蓋が丸みを帯びたセミバブルバックや369部分のアラビア数字などが特徴です。以降のエクスプローラーのデザインの原点といえます。
・第二世代 6610
エクスプローラー1のセカンドモデル6610は、巻き上げ効率が向上した両方向巻き上げのCal.1030を搭載したモデルです。裏蓋がセミバブルバックからフラットになったほか、外周やインデックスの色がゴールドなどの特徴があります。
・第三世代 1016
1963年頃から製造されたロングセラーモデルで、エクスプローラーの基本デザインは1016により確立されたといわれています。リューズをセットした際秒針が止まるハック機能がないものが「前期型」、ハック機能搭載のものが「後期型」です。
エクスプローラー2
エクスプローラー2は洞窟探検家のために誕生したモデルで、エクスプローラー1がシンプルなモデルであるのに対し、より実用性や耐久性が重視されています。
・1655
エクスプローラー2の初代モデル1655は、エクスプローラー1には搭載されていないデイト機能やリューズガードが採用されて機能性や耐久性が向上しました。また、24時間表示のベゼルや存在感のある24時間針も特徴です。洞窟内の使用を想定しており、24時間針に夜光塗料がついているため昼夜の区別ができます。
この夜光塗料色は個体によりレッドやイエロー、オレンジなどに分けられるのですが、それが製造時のバリエーションなのか、経年劣化による色の変化なのかは現在でも意見が分かれています。
ミルガウス
ミルガウスはロレックスのなかでも珍しい耐磁性特化のモデルです。現在は磁気が腕時計に悪影響を及ぼすことが知られていますが、誕生当時は磁気の知識が一般的ではなかったため、ミルガウスは一度生産中止になり、その後復活するというドラマチックな歴史を持っています。アンティーク ミルガウスは非常に希少性が高く、高値で取引されるモデルです。
・1019
1019はミルガウスの2代目モデルで、ミルガウス仕様の特別ムーブメント採用により耐磁性や耐久性が向上しています。また、全体を非常にシンプルにしつつ「Rolex」のロゴに存在感を持たせた、コントラストの効いたデザインにも注目してください。年代により文字盤などがマイナーチェンジされている点もコレクター心をくすぐります。
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まとめ
アンティーク ロレックスは、トップクラスの技術で腕時計業界を牽引してきたロレックスの歴史を体現しています。また、さまざまなテクノロジーを搭載し続けた躍進ぶりにもロマンを感じますよね。確かな機能と耐久性に加え、資産価値の高さも大きな魅力です。
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