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COLUMN

2024.08.02 (最終更新日2024.08.21)

大人気!ロレックス シードゥエラーを徹底解説!

高級時計ブランドといえば、世界中に熱烈なファンを持つロレックスが有名です。この記事で紹介する「シードゥエラー」はロレックスのなかでも人気の高いモデルの一つに挙げられます。

スタイリッシュなデザインはもちろん、防水性が特に優れたプロフェッショナル仕様が多くの支持を集める理由です。それではシードゥエラーの歴史や魅力についてみていきましょう。

ロレックス シードゥエラーとは

シードゥエラーとは「海の居住者」という意味を持ち、プロダイバーのために作られました。ケースには過酷な環境で使用しても美しい形状を保つオイスタースチールが使われています。
オイスタースチールは航空宇宙やハイテク産業でも使われている素材で、耐久性・研磨性に優れているのが特徴です。

シードゥエラーは、同じくダイバーズウォッチとしてすでに発表されていたサブマリーナーの上位機種であるプロスペック・ダイバーズとなっています。14件もの特許を取得したロレックス独自のムーブメント「cal.3235」、最長8時間発光する夜光塗料を採用しているのもポイントです。

2021年1月現在の現行モデルは43mmの「シードゥエラー」と44mmの「ディープシー」の2種類です。カラーはそれぞれシードゥエラーが「オイスタースチール&イエローゴールド」と「オイスタースチール」にブラックの文字盤。ディープシーはオイスタースチールに深海をイメージするブルーの文字盤とシックなブラックの文字盤があります。

ロレックス シードゥエラーの歴史

1953年、ロレックスは強力な水圧に耐えられる時計を開発すべく、深海潜水艇トリエステ号の協力を得て、「ディープシー・スペシャル」のテストを開始しました。

ディープシー・スペシャルをトリエステ号の潜水艇の外壁に取り付け、水深3,150mの深海で2時間にわたる潜水を行った結果、その水圧に見事耐え抜き、ロレックスの高い技術力を証明することとなったのです。

1960年には、同じように外壁にディープシー・スペシャルを取り付けたトリエステ号が、マリアナ海溝最深部海底である1万980m地点に潜航しました。ディープシー・スペシャルは浮上後も正常に作動し、超深海から何ら問題を生じることなく帰還した最初の時計となったのです。

その後、ロレックスは腕時計として実用化するために、フランスの潜水専門企業コメックス社と共同開発していきます。そして、1967年には防水性能610mを持つ、シードゥエラーの初代モデルが誕生したのです。

その後もシードゥエラーは進化を続け、1978年には防水性能が1,220mに強化されたモデルが発売され、2008年には3,900mの防水性能を持つモデルが発売されました。そして、2024年には3,900mの防水性を持つモデルの中では初のイエローゴールド仕様のモデルが発売されています。

ロレックス シードゥエラーの特徴と魅力

ロレックス シードゥエラーは専門的な知識を持った会社と共に開発され、進化を遂げてきました。シードゥエラーの魅力は世界に誇れる歴史だけではありません。ここではその特徴と魅力を紹介します。

圧倒的な防水性

シードゥエラーの特徴は何といっても圧倒的な防水性です。1967年の誕生時点で610mという優れた防水性がありましたが、1978年に発表された2代目は1,220m防水になりました。さらに2008年に発表されたモデル、ディープシーRef.116660の防水性能は最高で3,900mにまでアップしています。

また、ディープシーは2008年に発表されたモデルから「リングロックシステム」という構造が採用されました。リングロックシステムとは裏蓋の縁に細かい刻みが入れられ、専用工具でなければ開けられない特殊な構造です。

さらに、オイスタースチールの塊から造られるミドルケースは、耐食性に優れています。これらの特別な構造により3,900mもの防水性能を持たせることができました。

ヘリウムエスケープバルブを搭載

シードゥエラーにはダイバーズウォッチならではのヘリウムエスケープバルブが掲載されているのも特徴です。ヘリウムエスケープバルブは時計に入り込んだヘリウムを排出する仕組みで、飽和潜水にも対応しています。飽和潜水とは水深100m以上の深海までの潜水のことで、プロの潜水士が行う潜水です。

飽和潜水でヘリウムの排出が重要になるのには理由があります。深海になるほど呼吸ガス内の窒素は高圧になり、麻酔作用を引き起こすため大変危険です。そこで窒素の代わりにヘリウムを混合させています。

また潜水士は急浮上すると体に負担がかかるため、浮上する際は減圧チャンバーという容器での滞在が必要です。このときヘリウムガスが時計の内部に入りこみ、そのまま浮上すると時計が破損してしまいます。

実際にヘリウムエスケープバルブが開発されたのは1960年代に発生した破損事故がきっかけです。シードゥエラー同様、ダイバーズウォッチとして発表されていたサブマリーナーを着用し飽和潜水で作業をしていた潜水士が浮上するときに、時計内の圧力が高くなり、ガラスが破損してしまったのです。
ヘリウムエスケープバルブは、潜水士の安全を考えて開発された仕組みといえます。

ダブルエクステンションシステム

本格的な潜水をする際は、ウェットスーツの上から時計を装着します。このとき、ウェットスーツの上からも容易にブレスレットの調整ができるよう、フリップロック・グライドロッククラスプから成るダブルエクステンションシステムが採用されています。

このダブルエクステンションシステムにより、厚さ7mmまでのダイビングスーツの上でも快適に装着できます。2008年のディープシーRef.116660に搭載されて以降、現在ではすべてのロレックスのダイバーズウォッチに搭載されるようになりました。

サブマリーナーとの違い

サブマリーナーとシードゥエラーの2つが似ていると思う人も少なくないようです。確かに正面から見比べてみると文字盤表記の「SUBMARINER」「SEA-DWELLER」以外とても似ています。

とはいえ、詳しく機能やデザインを比べてみれば2つの違いが分かるはずです。性能とデザインについて比較してみましょう。

防水性はシードゥエラーの方が高い

ダイバーズウォッチのサブマリーナーとシードゥエラー、防水性はシードゥエラーの方が高くなっています。1953年に誕生したサブマリーナー初代の防水機能は100mでした。その後も進化を続け防水性は300mにまでアップしています。

ところが、シードゥエラーは誕生した1967年当時から610mもの防水機能を誇っていました。シードゥエラーは誕生した時点で防水性がサブマリーナーの2倍以上もあったのです。
2008年に誕生したディープシーでは防水性が最大3,900mとなっており、防水性には大きな違いがあります。

ケースの厚みとデザイン

一見似ているサブマリーナーとシードゥエラーですが、よく見比べてみるとデザインにも違いがあることがわかります。

まず違うのがケースの厚さです。シードゥエラーは防水性を向上させたことで、サブマリーナーよりも厚くなっています。シードゥエラーの側面にはヘリウム排出バルブがあるのも特徴です。

また、シードゥエラーはサイクロップレンズが搭載されていないモデルがほとんどです。
現行のRef.126系モデルには搭載されていますが、旧モデルを見てみるとサイクロップレンズが搭載されているサブマリーナーをはじめとするロレックスの他のモデルと比べてすっきりとした印象を受けるでしょう。

ケースの裏面にも違いがあります。シードゥエラーにはヘリウムエスケープバルブの刻印がありますが、サブマリーナーには搭載されていないため刻印がありません。

2024年新作 ロレックス ディープシーを紹介

ロレックスシードゥエラーとロレックスディープシーは、ロレックスの二大ダイバーズウォッチです。2008年に発売されたロレックスディープシーは、ロレックスシードゥエラーをさらにハイスペックにし、よりスポーティーにした弟分のような存在といえるでしょう。

ロレックスディープシーは高い防水性能を有するため、多くのプロダイバーに愛用されているモデルです。ここからは、2024年に新作が発表されたロレックスディープシーの特徴を紹介します。

2024年新作 ロレックス ディープシー|Ref.136668LB

  • 型番 Ref.136668LB
  • カラー(文字盤) ブルー
  • 素材 18 ct イエローゴールド
  • ケースサイズ 44mm
  • ムーブメント パーペチュアル、機械式、自動巻、Cal.3235

ロレックス ディープシーRef.136668LBは、60分目盛り入り逆回転防止ベゼルを備えており、ダイバーの安全性に関わる潜水と減圧の時間をモニターできます。ゼロマーカーには蓄光素材を含むカプセルが埋め込まれており、アワーマーカーと針には発光素材が用いられているため、暗闇での視認性に優れていることが特徴です。

ケースには華やかな18ct(18金)ゴールドが使用されており、深海を連想させるダイヤルのダークブルーとのコントラストが美しいモデルです。

オイスターブレスレットが誤って開くことを防止するオイスターロッククラスプと、工具を使わずにブレスレットの長さを微調整できるグライドロックエクステンションシステムが備わっており、ダイビングスーツの上からでも快適に着用可能です。

ロレックス シードゥエラーの販売価格

ロレックスディープシーRef.136668LBの販売価格は、メーカーが発表している新品価格で780万6,700円です。

ロレックスシードゥエラーRef.126603の販売価格は、メーカーが発表している新品価格で271万400円です。二次流通プレミアム価格は270〜300万円台となっています。中古品の価格は210〜240万円台が相場です。

ロレックスシードゥエラーRef.126600の販売価格はメーカーが発表している新品価格で191万1,800円です。二次流通プレミアム価格は210〜230万円台となっています。中古品の価格は180万円台前後が多いです。

価格はすべて税込、2024年6月時点のものです。ロレックスシードゥエラーの販売価格は、メーカーの公式ページに発表されている価格よりも二次流通価格のほうが高値になる傾向です。

なお、中古品として販売されている商品につきましては、未使用品であるか中古品であるか、また中古ならその使用状態や付属品によって価格に差が生じます。そのため、購入する際には、個別に商品の状態を確認することが必要です。

ロレックス シードゥエラーの買取価格相場

ロデオドライブにおいて、ロレックスシードゥエラーRef.116600は2024年4月に170万円で買取されました。こちらは中古A品です。ロレックスシードゥエラーRef.116600は、2014〜2017年にシードゥエラーの4代目として販売されていた商品です。現在は廃盤となっており、中古市場でしか入手できません。

ロレックスシードゥエラーRef.126600は、2024年2月に160万円で、2024年4月に170万円で買取されています。2月に買取された商品は中古A品、4月に買取された商品は中古S品でした。ロレックスシードゥエラーRef.126600は、Ref.116600の後継モデルとして、シードゥエラー誕生50年の節目である2017年に発売されました。

ロレックス シードゥエラー 2024年の相場動向

ロレックスシードゥエラーの買取価格は型番と、付属品の有無、商品の状態(新品、未使用品、中古品)など、また中古品ならどのようなコンディション(SランクやAランクなど)なのかによって異なります。

ロレックスシードゥエラーは正規店でも手に入りにくいため、プレミアム価格で取引される傾向です。旧モデルのRef.16600、116600は販売されていた当時の国内定価を大きく上回るプレミアム相場になっています。
中でも2014年に発売され、3年で廃盤になったRef.116600は、ケースやブレスレットに保護シールが貼られた未使用モデルは非常に高値で取引されている傾向です。

2017年に116600からモデルチェンジした現行モデルのRef.126600は、買取価格が国内定価を上回っています。発売当初は「赤シード」の復活といわれて超人気モデルであったため、非常に高値で取引されていました。その後、多少落ち着きはしたものの、流通量が少ないため、未だに国内定価を上回る価格で買取されている傾向です。

新作発表されたモデルは品薄になりがちなのでプレミアム価格となることがあり、新作発表に伴い廃盤になったモデルも買取価格は高くなります。現行モデルの場合は、保証書の日付が新しいものほど高価買取される傾向です。

ロレックス シードゥエラーの資産価値が高いモデル

ロレックスシードゥエラーの資産価値が高いモデルを紹介します。

  • シードゥエラー Ref.16600

シードゥエラーRef.16600は、Ref.16660に続く第3世代モデルとして発売されました。1991年から2008年まで製造され、長年シードゥエラーの定番として人々に愛されたモデルです。生産終了から時を経ても、根強い人気を保っています。生産終了間際の2008年に生産された最終シリアルは、中古市場でプレミアム価格となる特に人気のモデルです。

  • シードゥエラー Ref.116600

Ref.16600が生産終了となった6年後の2014年に発売されたモデルです。2014〜2017年までの3年間しか製造されなかったため、希少価値があります。

  • シードゥエラー Ref.126600

2017年に発売されたモデルです。シードゥエラーの誕生50周年を記念して作られました。下部の「SWISS MADE」と書かれた部分にクラウンがないタイプは生産期間が1年程度であるため、希少価値が高いです。

  • シードゥエラー ディープシー Ref.126660

ディープシーが誕生して10周年の節目である2018年に発売されたモデルです。2022年に販売を終了しているため、中古市場で人気があります。

ロレックスの価値が落ちないわけ

高級時計とはいえ、ロレックスの価値が落ちない理由はいくつかあります。例えば高い技術力によって実現される性能のよさです。
シードゥエラーが誇る防水性の高さはもちろん、デイトジャスト機能や自動巻き機能などロレックスの時計は実用性も兼ね備えています。

また、定価が上昇し続けていることで中古品を求める人が増えているのも理由です。中古品を求める人が増えれば、その分中古品の価格もアップします。
ロレックスの時計はそもそも流通量が多くありません。そのため希少性があり、製造期間が短かったり生産量が限られていたりすれば希少価値はさらに高まります。

それから、老舗ブランドであるロレックスは圧倒的な知名度があり、品質の良さから信頼度も高いといえます。

そのため中古市場のなかでも高い人気を集め、買い手がたくさんいるのです。中古品であっても高値で買取されることが多いため、投資として手に入れる人もいます。

ダイバーズを極めたシードゥエラー

優れた性能でダイバーズウォッチを極めたシードゥエラーは、中古品であっても高値で買取されています。大切にしていた時計を手放すのなら、ぜひ「ロデオドライブ」にお任せください。

1954年創業のロデオドライブには、創業70年の長い歴史と確かな実績があります。国内有数規模のオークションを主催し、アイテムごとの最新相場を把握することで高価買取が可能です。

また、買取から販売まで自社で行っていることも高価買取につながっています。自社内に修理工場があるため、外部にメンテナンスを依頼する必要がありません。
そのため間接コストがかからず、その分を買取価格にプラスできるのです。買取したアイテムを販売する際も自社オークションへ出品するので手数料がかからないのも高価買取ができる理由です。

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