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COLUMN

2021.10.20 (最終更新日2022.05.11)

パーペチュアルカレンダーを徹底解説!アニュアルカレンダーとの違いや搭載モデルまで紹介

これから高級腕時計を購入する人のなかには、搭載されている機能に焦点を当てて選びたいという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、特に注目したい機構のひとつ、パーペチュアルカレンダーについて解説します。パーペチュアルカレンダーと似ているアニュアルカレンダーとの違いや、おすすめモデルも紹介するので参考にしてみてください。

パーペチュアルカレンダーとは

パーペチュアルカレンダーとは高級腕時計に搭載されているカレンダー機能のことです。一般的な腕時計に搭載されているカレンダーとの違いは、日付の調整が必要かどうかです。一般的な機械式時計は、1周期を31日と設定して作られています。そのため30日・29日・28日が月末となる月は、手動でカレンダーを調整しなければいけません。

一方、パーペチュアルカレンダーは月ごとの日数はもちろん、うるう年の調整まで自動で行ってくれます。基本的に手動で調整する必要がない永久的なカレンダーなので、永遠や永久を意味する「Perpetual(パーペチュアル)」という名前が付けられました。

世界三大複雑機構のひとつ

パーペチュアルカレンダーは世界三大複雑機構のひとつです。世界三大機構とは、製作するには極めて高度な技術を必要とする複雑な機構のことで、世界三大複雑機構を搭載している時計は価格が大幅にアップします。

ちなみに、世界三大複雑機構には、パーペチュアルカレンダーのほかにミニッツリピーターとトゥールビヨンがあります。

ミニッツリピーター

ミニッツリピーターは、世界三大複雑機構のなかで最も起源が古い機構です。腕時計のケース横に設置されたレバーやボタンを操作すると、1時間・15分・1分ごとに異なる音を奏で、現在時刻を知らせてくれます。

ミニッツリピーターが発明された頃は明るい照明がなく夜光塗料も誕生していなかったため、夜間に時間を確認するのは容易ではありませんでした。そこで最初に置き時計用にミニッツリピーターが発明され、その後天才時計師・ブレゲが懐中時計用に小型化、その後ルイ・ブラン社(現在のオメガ)が腕時計に初めて搭載したといわれています。

ミニッツリピーターの音は時計やブランドによって微妙な違いがあり、どれも繊細で美しい音色を奏でます 。

ミニッツリピーターの解説コラムはこちら

トゥールビヨン

トゥールビヨンは渦巻き状のヒゲゼンマイにかかる重力の影響を分散させる機構で、フランス語で「渦」という意味があります。1800年ごろにブレゲによって基礎が発明されました。

トゥールビヨンは、もともと懐中時計用に発明された機構です。時計に搭載されているヒゲゼンマイは規則正しい伸縮により正確な時を刻む仕組みなのですが、懐中時計は基本的に縦にして持ち歩くため、ヒゲゼンマイが重力の影響を受けて精度が下がってしまう問題がありました。

重力の影響を解消し、精度をアップさせるために発明されたのが、ヒゲゼンマイが常に回る仕組みにしたトゥールビヨンです。

パーペチュアルカレンダーの歴史

パーペチュアルカレンダーの基本は、ミニッツリピーターの項でも登場した天才時計師ブレゲが1795年に発明しました。

ルイ16世の王妃マリー・アントワネットがブレゲに製作を依頼し、1827年に完成した伝説の超複雑懐中時計「ブレゲNo.160」にもパーペチュアルカレンダーが搭載されていました。

腕時計に初めてパーペチュアルカレンダーを採用したのは、世界三大高級時計メーカーのひとつ、パテックフィリップです。1925年に製作し、1927年に発表した「No.97975」がその時計です。

100年に一度は時刻を合わせる必要がある

パーペチュアルカレンダーは永久カレンダーという意味があるものの、100年に1度カレンダーを合わる必要があります。また、基本的にはうるう年についても自動で修正してくれる仕組みですが、西暦2100年、2200年、2300年はうるう年でも手動で調整しなければいけません。

なぜなら、世界の主要先進国で採用しているのがグレゴリオ暦であることに対し、パーペチュアルカレンダーではユリウス暦を採用しているからです。異なる暦を採用しているため、ずれが生じてしまうのです。

ユリウス暦とグレゴリオ暦のずれを修正

パーペチュアルカレンダーで採用されているユリウス暦は、ユリウス・カエサルが紀元前46年に制定しました。現代ほとんどの国で採用されているグレゴリオ暦が制定されたのは1582年になってからです。グレゴリオ暦はユリウス暦の改良版とイメージすると分かりやすいかもしれません。

どちらも「1年間は地球が太陽を1周する期間」とする太陽暦という点は一緒ですが、1年間は365.2422日なので、365日を1年間とすると0.2422日の誤差が生じてしまいます。

その誤差を解消するために設けられたのが、うるう年です。ユリウス暦にも4年に一度のうるう年がありますが、グレゴリオ暦ではより誤差を解消するために、「西暦の年数が100で割り切れても400で割り切れない年はうるう年としない」というルールを加えました。

そのため、例えば西暦2100年はユリウス歴ではうるう年になるものの、グレゴリオ暦ではうるう年にはなりません。しかし、ユリウス暦を採用しているパーペチュアルカレンダーは2100年もうるう年と認識してしまうため、調整しなければならないのです。

セキュラー・パーペチュアルカレンダー

パーペチュアルカレンダー唯一の弱点ともいえる、100年に1度の調整すら必要のないものにレベルアップした機構が「セキュラー・パーペチュアルカレンダー」です。この機構は2005年にスヴェン・アンデルセンが開発しました。

パテックフィリップの時計師だった彼は、独立した後も複雑機構を数多く製作し続け、遂にグレゴリオ暦に完全対応している機構を作り出したのです。

時計が動き続ける限り調整する必要のないセキュラー・パーペチュアルカレンダーを搭載しているのは2021年9月現在「パテックフィリップ キャリバー89」と「フランクミュラー エテルニタス」の2つのみです。どちらも高級腕時計のなかでも特に高級なモデルで、億を超える価格帯となっています。

アニュアルカレンダーとの違い

パーペチュアルカレンダーが100年に1度の調整が必要になる機構であるのに対し、アニュアルカレンダーは1年に1度の調整が必要な機構です。31日の月と30日の月を判別し、自動で調整してくれます。ただし、2月に関しては末日を判別しないため、2月末日~3月1日の調整が必要となります。

1996年にパテックフィリップが開発した機構で、Ref.5035に搭載されていました。特徴を聞くとパーペチュアルカレンダーのエントリー版のようなイメージを持ってしまうかもしれませんが、まったく異なる機構です。

アニュアルカレンダーが搭載されている時計は、一般的な時計と比較すると高額ではありますが、パーペチュアルカレンダー搭載の時計よりは手に入れやすい価格帯がそろっています。

一般的なカレンダーよりも利便性が向上

一般的な腕時計のカレンダー調整は、カレンダー変更禁止時間帯を設けているものが多くあります。基本的には午後8時から午前4時までの8時間で、内部の日付表示を変える機構が日付を変える準備をしているからです。

この時間帯に強制的に日時を変更しようとすると、部品が壊れてしまう可能性があります。故障を防ぐために設けられているのがカレンダー変更禁止時間帯ですが、2カ月に1度ごと時間帯を気にして調整するのを面倒だと感じる人もいるでしょう。

それに対してアニュアルカレンダーなら時間帯を気にして調整するのが1年に1度、パーペチュアルカレンダーなら100年に1度で済むので利便性が高いといえます。

パーペチュアルカレンダーが搭載されている高級腕時計5選

ここからは世界三大複雑機構の1つ、パーペチュアルカレンダーが搭載されている高級腕時計を5つ紹介します。高い技術力を要する実用的な機構は、どのような腕時計に搭載されているのでしょうか。

パテックフィリップ ノーチラス(Ref.5740/1G)

1976年に誕生したノーチラスコレクションで初めてのグランド・コンプリケーションモデルがRef.57401/Gです。超薄型の自動巻きムーブメント、Cal.240Qを搭載し、6気圧防水でありながらケースに厚みがありません。

ノーチラスの特徴的な8角形のケースはそのままに、スッキリとした印象となっています。パテックフィリップのパーペチュアルカレンダーを搭載した現行コレクションで最もスリムなモデルです。ホワイトゴールド仕様のブレスレットにブルーの文字盤がよく映えます。

A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー (Ref.421.025 )

2013年に発表された1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーはムーンフェイズ表示付きのパーペチュアルカレンダーを搭載しています。さらに、ラトラパント機能付きのクロノグラフも搭載している、高級腕時計のなかでもハイスペックなモデルです。

自主開発・自社生産されているヒゲゼンマイを搭載した自社製のCal.L101.1を採用し、631個もの部品総数で作り上げられました。パーペチュアルカレンダーだけで211個、ラトラパント機能付きクロノグラフでも206個という驚くほど多くの部品を使用しています。シルバーの上品な文字盤とブルーの針のコントラストが美しく紳士的な1本です。

パネライ フェラーリ パーペチュアルカレンダー(Ref.FER00015 )

その名の通り、かの有名なスポーツカーの名門フェラーリとパネライがコラボレーションしたモデルです。どちらも同じくファッション大国イタリア発のブランドだけあり、スタイリッシュで独特な存在感を放っています。

世界247本限定で生産されたモデルなので現在では生産を終了しており、より希少価値があるといえます。シックなブラックの文字盤にはフェラーリのシンボルマークとなっている馬が施されています。世界的に有名な2つの高級ブランドがタッグを組んだ注目の1本です。

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー(Ref.IW503404)

技術力の高さに定評のある高級ブランドIWCのRef.IW503404は、北半球と南半球の月の姿が同時に分かるダブルムーンフェイズ表示が特徴的です。ムーンフェイズ表示が実際の月の満ち欠けと誤差が生じるのは577.5年のうち1日分のみ、という驚愕の正確さを誇ります。

文字盤には視認性の高いレイルウェイデザインのほか、4桁の西暦・日・曜日・月が施されており実用的でもあります。ペラトン自動巻き機構を搭載し、パワーリザーブ7日間を実現しているうえ、パワーリザーブ表示も搭載されているので安心です。大人の男性にぴったりなブラックの文字盤とレッドゴールドのケースの組み合わせも魅力的でしょう。

ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー(Ref. 26574ST.OO.1220ST.03)

オーデマピゲのロイヤルオークは、天才時計デザイナーと呼ばれているジェラルド・ジェンタ がデザインしました。Ref. 26574ST.OO.1220ST.03はブルーのグランド・タペストリー模様の文字盤と、ステンレススチール製のブレスレットの組み合わせとなっています。ロイヤルオークの特徴である8角形のベゼルにブルーの文字盤が映え、全体的にクールな印象です。

Cal.21250を改良した、Cal.5134を搭載し、40時間のパワーリザーブを実現しました。ケース幅41mmで、上品ながらも男性的な力強さを感じるサイズとなっています。ビジネスでもプライベートでも活躍してくれる1本となるでしょう。

パーペチュアルカレンダーは時計ファン憧れの機能

パーペチュアルカレンダーは、ミニッツリピーターやトゥールビヨンと並ぶ世界三大複雑機構のひとつです。一般的なカレンダーとは異なり、調整が必要なのは100年に1度だけという優れた機能です。高級腕時計を手に入れたい場合は、パーペチュアルカレンダーについてもぜひチェックしてみてください。

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