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COLUMN

2023.07.24 (最終更新日2024.02.21)

パテックフィリップのコンプリケーションとは?立ち位置やおすすめモデルを紹介

世界的に有名な高級時計ブランド、パテックフィリップにはさまざまなコレクションが展開されています。この記事ではコンプリケーションとはどのような意味なのか、コンプリケーションはパテックフィリップにおいてどのような存在なのかなどを解説します。

パテックフィリップのコンプリケーション

パテックフィリップのコンプリケーション搭載コレクションは、「コンプリケーション」と「グランド・コンプリケーション」の2種類が用意されています。

コンプリケーション(複雑機構)は、通常のブランドであればコレクションの上位モデルにのみ搭載されているのが一般的です。しかしパテックフィリップの場合は、コンプリケーションを搭載しているモデルを集めたコレクションを展開している特徴があります。

どのブランドでも複雑なコンプリケーションを搭載しているモデルはその分価格も高額で、中古市場でも高値で取引されることが少なくありません。パテックフィリップでも数百万円から、モデルによっては数千万円のものが発表されています。

なかなか手が届きづらい価格帯であることから、世界中の時計愛好家や富裕層から支持されています。

コンプリケーションとは?

コンプリケーションに明確な定義はありません。ただし一般的にはミニッツリピーターやトゥールビヨンなどの複雑機構といわれる機能を搭載している時計を指します。「コンプリケーション=複雑機構」とイメージすると分かりやすいでしょう。

複雑機構は複数の種類があり、複雑機構を搭載しようとするとどれも高い技術力が必要です。パーペチュアルカレンダー・トゥールビヨン・ミニッツリピーターの3つは「世界三大複雑機構」といわれています。ここからは一般的に複雑機構と呼ばれる機能を一つずつ解説します。

パーペチュアルカレンダー・アニュアル(年次)カレンダー

パーペチュアルカレンダーの「パーペチュアル」は永久を意味しており、100年単位で調整する必要のないカレンダーのことを指します。

通常のカレンダーは日付表示が31日まで進むと1日に戻る仕組みになっており、月末が31日以外の月は自分で調整しなければなりません。一方パーペチュアルカレンダーはうるう年の分まで自動で計算しています。ちなみに現時点で発売されているパーペチュアルカレンダー搭載の時計は、ほとんどが2100年まで調整不要です。

アニュアル(年次)カレンダーは、2月の末日のみ1年に1回の調整が必要なカレンダーですが、30日と31日の違いは自動で計算してくれます。

トゥールビヨン機構

トゥールビヨンとはフランス語で「渦巻き」を意味する言葉で、まさに渦を巻くような動きをする機構です。機械式時計は重力に弱く、時計の姿勢によって誤差が生じることがあります。この誤差を最小限に抑えるための仕組みがトゥールビヨンです。脱進機と調速機を回転させることで誤差を抑えます。

トゥールビヨンは1800年に天才時計師のアブラアン-ルイ・ブレゲが発明した機構です。通常の「ノーマルトゥールビヨン」、浮いているように見える「フライングトゥールビヨン」、3D球体を用いた「ジャイロトゥールビヨン」などの種類があります。

ミニッツリピーター

ミニッツリピーターは、音で時刻を教えてくれる機能です。時計の中に鐘のようなパーツを取り入れて、繊細で美しい音を鳴らします。音は高音と低音の2種類があり、それぞれの音を組み合わせて時刻を表す仕組みです。高音が分単位、高音と低音を交互に鳴らすと15分単位、低音は時単位を表しています。

もともとは街灯などが発達していなかった時代に、暗い場所でも時間が分かるように発明された機構です。通常は2組のゴングとハンマーが搭載されていますが、3組搭載している「カリヨン」や、4組以上搭載している「ウエストミンスター」もあります。

デュアル・タイムゾーン

デュアル・タイムゾーンは、現在いる場所の時刻と他の場所の時刻を同時に確認できる機構です。デュアル・タイムゾーンが搭載されている時計はベゼル部分に24まで数字が記載されていたり、第2時針を設けていたりするのが特徴です。
海外とのやり取りも増えているビジネスシーンなどで、相手が現在どの時間帯を過ごしているのか確認するときなどに便利です。

パテックフィリップには、通常複数のステップが必要な操作を1ステップでできるように開発した「トラベルタイム機構」があります。ユーザーの操作性を考慮して開発された機構は、1996年特許を取得しています。

ワールドタイム

現在地ともうひとつの都市の時刻が分かるデュアル・タイムゾーンに対して、ワールドタイムは世界24都市のタイムゾーンすべての時刻が確認できる機構です。ベゼルや文字盤にニューヨークやパリなど主要都市名が記載されていたり、地図が描かれていたりするのが特徴です。

プッシュボタンを押して回転ディスクを操作すると、知りたい都市の時刻が分かります。パテックフィリップでもワールドタイムを搭載したモデルがいくつも発表されています。

スプリットセコンド・クロノグラフ

スプリットセコンド・クロノグラフは、クロノグラフの上位機構です。クロノグラフ針が2本配置されており、レースのタイムラップなど2つのタイムを計測できる便利な機能です。2つのクロノグラフを搭載しているとイメージすると分かりやすいかもしれません。

実用性が高く人気もあるのですが、製造するためには高い技術力が必要とされることから一部の時計ブランドでしか採用されていません。

ムーンフェイズ

ムーンフェイズ機構は、月の満ち欠けが一目で分かる機構です。文字盤に月を表す円盤と扇状の窓が施されているデザインが一般的で、月が満ちたり欠けたりする様子を表現します。その歴史は古く、ヨーロッパでは16世紀頃の置き時計にムーンフェイズ機構が搭載されているものも見つかっているようです。

ムーンフェイズは実用的なだけでなく、時計のデザイン性にも影響を与えます。文字盤にムーンフェイズ機構が搭載されているだけで華やかな印象になりますし、中には宝石を用いた豪華なデザインのものもあります。

複雑機構をスタイリッシュなケースに収めることも重要

紹介してきたとおり、複雑機構はどれも高度な技術が必要な機構です。一つの複雑機構を構成するために必要な部品は100個以上ともいわれています。小さなパーツを一つひとつ組み合わせて、精巧な機構を完成させるだけでも難しいことが分かるのではないでしょうか。

そしてさらに難しいのは、複雑機構を小さな腕時計のケースに収めることです。腕時計のケースはメンズモデルでも40mm前後のものが多く、このコンパクトなケースの中で複雑機構を完結させなければなりません。

複雑機構は高度な技術力が必要とされるため希少性が高く、同じブランドの時計でも複雑機構を搭載したモデルは価格も高額になります。

パテックフィリップとコンプリケーション

パテックフィリップは、腕時計ブランドの中でも特にレベルの高いコンプリケーションを製作することで知られています。それはパテックフィリップが「世界最高の時計をつくる」ことを目指しているからです。
実際に確かな品質の時計を製造するために、時計を製造する工程はすべて高い技術力を有した職人が一つひとつ手作業で行っています。

またパテックフィリップでは、創業以来「独立」「伝統」「革新」「希少性」「付加価値」「品質と精緻な仕上がり」「美」「サービス」「思い入れ」「継承」という10の価値を大切にしてきました。
「希少性」「付加価値」「品質と精緻な仕上がり」などの価値観からも、コンプリケーションに対する熱意も強いことがうかがい知れます。

コンプリケーションとグランド・コンプリケーションの違い

コンプリケーションの他に、グランド・コンプリケーションという言葉を目にすることがあります。
コンプリケーションは複数存在する複雑機構のうち、いずれか1つの機構を搭載している時計、グランド・コンプリケーションは複数の複雑機構を搭載している時計のことを指し、パテックフィリップではコンプリケーションとは別のコレクションとして存在しています。

コンプリケーションも高度な技術力が必要ですが、グランド・コンプリケーションはさらに難易度が上がるため、家が買えるほどの金額になることもあります。

コンプリケーションのおすすめモデル

パテックフィリップが展開する「グランド・コンプリケーション」「コンプリケーション」の2コレクションでは、さまざまなモデルを展開しています。ここからは2コレクションの中からおすすめのモデルを紹介します。

グランド・コンプリケーション(Ref.5320G-011 )

現行品のRef.5320G-011は、ホワイトゴールドのケースにローズゴールド文字盤が映えるおしゃれなデザインのモデルで、2017年に発表されました。

こちらのモデルは、パーペチュアルカレンダーとムーンフェイズを搭載しています。12時位置に曜日と月表示を、6時位置にムーンフェイズをレイアウトした特徴的なデザインです。なおムーンフェイズは極めて精密で、122年ごとに1日分の修正を行う仕様です。

4時と5時の間にはうるう年表示が、7時と8時位置の間には昼夜を示す窓表示が配置されています。

ケースサイズは40mm、厚さは11.13mm、ベルト部分にはチョコレートブラウンのアリゲーター・バンドを採用しています。

コンプリケーション(Ref.5172G-001 )

Ref.5172G-001はクロノグラフを搭載した現行モデルです。ホワイトゴールドのケースにブルーの文字盤の組み合わせがクールで知的な印象のデザインです。3時から4時位置、8時から9時位置に2つのスモールセコンドが配置されています。

プッシュボタンにギヨーシェ装飾を施したり、ケースをスリム化するためにボックス型のサファイアクリスタル・ガラスを採用したり、細部にまでこだわっている点にも注目です。

ケースサイズは41mm、厚さは11.45mm、ベルト部分にはネイビーブルーのハンドステッチ・カーフスキンを採用しています。

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最高峰の技術が試されるコンプリケーション

コンプリケーションはパーペチュアルカレンダーやトゥールビヨン機構などの複雑機構のことです。複雑機構の種類は複数あり、パテックフィリップではいずれかを搭載したモデルは「コンプリケーション」、複数搭載したモデルは「グランド・コンプリケーション」と呼びます。

世界最高の時計をつくることを目標としているパテックフィリップでは、高い技術力を有する職人が一つひとつ手作業でコンプリケーションモデルを製作しています。

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