COLUMNコラム
2023年グランドセイコーの新作まとめ。初の機械式クロノグラフが話題に
グランドセイコーは、国産腕時計の中でも高級腕時計メーカーとして知られており、あこがれを持っている人も多いでしょう。グランドセイコーの最新作について知りたい、新作を購入したいという人も多くいます。
この記事では、2023年に発表されたグランドセイコーの新作について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
2023年の新作について
グランドセイコーは、2023年の新作を「Watches and Wonders Geneva 2023」にて発表しました。Watches and Wonders Geneva 2023とは、スイスのジュネーブで行われている業界最大級の新作腕時計見本市です。2023年3月27日から行われており、さまざまな腕時計メーカーが新作モデルを発表しています。
グランドセイコーでも多種多様な新作腕時計を発表していて、それぞれに特徴やデザイン、機能性などが異なります。ここでは、グランドセイコーの新作から5点を紹介するので参考にしてください。
待望の機械式クロノグラフが誕生
2023年の新作発表では待望の機械式クロノグラフが発表されました。クロノグラフとは、ストップウォッチ機能がついた腕時計のことです。これまでグランドセイコーでは、機械式クロノグラフを展開していませんでした。したがって、今回発表された新作がグランドセイコー初の機械式クロノグラフとなり高い注目を集めています。
以下では2023年の新作の中で注目を集めたモデルを紹介しています。ぜひグランドセイコーの世界観を楽しんでみてください。
エボリューション9 コレクション テンタグラフ(Ref.SLGC001)
スペック
- Ref:SLGC001
- ケース径:横 43.2mm 縦 51.5mm 厚さ 15.3mm
- ケース素材:ブライトチタンケース(一部セラミック)
- 防水性:日常生活用強化防水(10気圧)
- ムーブメント:Cal.9SC5
特徴
エボリューション9とは、「エボリューション9スタイル」をもとにして、グランドセイコーが新しい境地を提示したシリーズです。エボリューション9スタイルは真に良い腕時計を目指して作られており、日本ならではの美しさや美意識、繊細さと多様化するライフスタイルや価値観への共鳴をテーマとしています。エボリューション9 コレクション テンタグラフ(Ref.SLGC001)は、これらを踏襲したデザインが特徴です。
また、日本の美しさを表現しながらもスポーティにアップデートされたデザインで、「動きながらの使用」を重視しています。その結果、直感的な使いやすさや見やすさなどを従来のデザインよりも進化させています。
<グランドセイコー初の機械式クロノグラフモデル/h4>
Ref.SLGC001は、グランドセイコーが手掛ける初めての機械式クロノグラフモデルです。これまではスプリングドライブ(ぜんまいと水晶振動子を融合したものでクオーツと同等の高い精度を実現したムーブメント)を搭載したクロノグラフモデルは展開されていましたが、機械式モデルはグランドセイコー初となります。
前述したように、クロノグラフとはストップウォッチの機能の付いた腕時計のことで、近年人気が高まっています。グランドセイコーでも誕生が待ち望まれていたモデルで、高精度なメカニカルクロノグラフと、堅牢かつ軽量でデザイン性の高いケースが着用する人の魅力をより引き立てます。
Cal.9SC5を搭載
Ref.SLGC001には、Cal.9SC5というムーブメントが搭載されています。モデル名でもある「テンタグラフ」は、Cal.9SC5 の特徴でもある「TEN beat」「Three days」「Automatic」「ChronoGRAPH」から名付けられたものです。
Cal.9SC5は次世代のグランドセイコーを象徴するムーブメントで、機械式としては世界最長級の約72時間(約3日間)のパワーリザーブを実現しており、使いやすさや持ちの良さも大きな魅力です。
美しい日本の自然を表現
Ref.SLGC001は、グランドセイコー特有の日本の美しさや美意識を表現したデザインです。グランドセイコーのメカニカルウォッチは、岩手県の「グランドセイコースタジオ 雫石」で組み立てられています。
Ref.SLGC001のデザインは、スタジオがある岩手の自然から着想を得たものです。岩手山の山肌をイメージしてデザインされたというダイヤルの繊細なパターンを透明感のあるブルーを組み合わせて、美しい星々がきらめく岩手山を表現しています。
視認性を高めたダイヤル
Ref.SLGC001は、デザイン性だけでなく視認性の高さも大きな特徴です。見やすさを重視した時計針やインデックスが備えられているため、時計としての役割をしっかり果たすことができます。
クロノグラフモデルは表示される情報が多いため、一見すると複雑で視認性があまり高くないイメージを持つ人もいるかもしれません。しかしRef.SLGC001では、複雑なクロノグラフでも時刻をすぐに読み取れるように、針とインデックスの距離やダイヤルとの距離を詰めており、視認性が良く使いやすくなっています。
スポーツコレクション 9Rスプリングドライブ(Ref.SBGA481)
スペック
- Ref:SBGA481
- ケース径:横 44.5mm 縦 50.0mm 厚さ 14.3mm
- ケース素材:外装 ブライトチタン 裏ぶた ブライトチタンとサファイアガラス
- 防水性:日常生活用強化防水(20気圧)
- ムーブメント:Cal.9R65
特徴
スポーツコレクション 9Rスプリングドライブ(Ref.SBGA481)は、スプリングドライブを搭載したスポーツモデルです。
平均月差±15 秒(日差±1 秒相当)という精度の高いスプリングドライブムーブメントCal.9R65が搭載されており、流れるような秒針の動きが美しく印象的なモデルに仕上げています。また、野性味のあるデザインも特徴的で、大胆かつスポーティな見た目です。
獅子の爪を表現したケース
Ref.SBGA481は、獅子の爪を表現したケースデザインが特徴的です。荒々しさや猛々しさだけでなく、凛々しさもあわせ持った獅子の爪を表現したケースデザインは、重厚感があり確かな存在感を放っています。知的さとその奥底に眠る野性味を呼び起こすようなスポーティなデザインです。
また、付け心地がよく、腕になじむしっかりとした装着感があります。ケースとブレスレットにはグランドセイコー独自のブライトチタンを使用しており、軽量でありながら耐久性の良さも魅力です。
獅子のたてがみダイヤル
シャイニーホワイトのダイヤルには、獅子のたてがみを模した有機的なデザインパターンが採用されており、荒野を駆ける獅子のたてがみの疾走感や力強さが感じられるデザインです。力強さだけでなくシャイニーホワイトの輝きが、明るくどこかエレガントな印象でもあります。
百獣の王として知られる獅子の凛々しさや荘厳さを持つデザインは、着用する人の気品や威厳などをより引き立てます。
野性味のある針デザイン
Ref.SBGA481は針デザインも特徴的です。時針は他の針よりも太く目立つようになっており、ひときわ強調されています。獅子の爪のような力強い時針は、獅子の野性味が表現されているだけでなく、視認性も向上しています。
インデックスと針にはルミブライトという発光塗料が施されています。そのため、夜間でも見やすく、どのようなシーンでも着用しやすいでしょう。秒針の先端が赤くなっている点も、細かな遊び心が感じられます。
エレガンスコレクション(Ref.SBGY026)
スペック
- Ref:SBGY026
- ケース径:横 38.5mm 縦 43.7mm 厚さ 10.2mm
- ケース素材:ピンクゴールド 裏ぶた ピンクゴールドとサファイアガラス
- 防水性:日常生活用防水
- ムーブメント:Cal.9R31
特徴
人気モデルRef.SBGA413 をアップデートしたのが新作のエレガンスコレクション(Ref.SBGY026)です。Ref.SBGA413は、24節気シリーズの1つとして発表されたもので、24節気の1つである春分が過ぎ、本格的な春を迎える日本の美しさが表現されたデザインで人気が出たモデルです。
Ref.SBGA413はケースがブライトチタンでありシルバーのケースが特徴的でしたが、今回発表された新作SBGY026は美しいピンクゴールドのケースに進化しています。
世界限定100本の希少性
Ref.SBGY026は世界限定100本モデルとなっているため、非常に希少性が高くなかなかお目にかかれないモデルかもしれません。限定100本のうち、国内流通は25本となっており、全体の4分の1は国内で流通する計算です。
大量に出回ることはありませんが、その希少性の高さにふさわしいデザインや機能が搭載されているといえます。
水面の桜の花びらを表現
エレガンスコレクションは「花筏(はないかだ)」をイメージしたデザインが特徴的です。花筏とは、風で舞い散った桜の花びらが川の水面を覆うさまがまるで筏のように見えることからつけられた言葉です。エレガンスコレクションは、日本ならではの情緒が感じられるこの情景を切り取ってデザインされました。
新作Ref.SBGY026もダイヤル部分は落ち着いたピンク色に型打模様が施されており、水面に浮かぶ桜の花びらを表現しています。
ピンクゴールドのケースも桜のピンク色を表現していて、エレガントさや華やかさだけでなく、日本の春の繊細さや季節の移ろいなども感じさせるデザインです。緩やかなカーブを描くドーム形状のガラスとケースが調和し、よりエレガントさをアップさせています。
手巻スプリングドライブ「Cal.9R31」を搭載
エレガンスコレクションには、手巻きスプリングドライブであるCal.9R31が搭載されています。このムーブメントは長野県の「信州 時の匠工房」で製作されており、高い精度を誇ります。
Cal.9R31は、1つの香箱の中に2つの動力ぜんまいを用いたデュアル・スプリング・バレル機構となっており、約72時間(約3日間)のパワーリザーブを実現している点も大きな特徴です。
また巻上方式は手巻きで、手巻きであることでよりシンプルなケースに仕上がっているうえ、自らの手で巻く楽しみも感じることができます。時計好きの人も満足できる一品です。
マスターピースコレクション彫金(Ref.SBGZ009)
スペック
- Ref:SBGZ009
- ケース径:横 38.5mm 縦 43.7mm 厚さ 9.8mm
- ケース素材:外装 プラチナ 裏ぶた プラチナとサファイアガラス
- 防水性:日常生活用防水
- ムーブメント:Cal.9R02
特徴
マスターピースコレクション彫金(Ref.SBGZ009)は、人気を博している「白樺」モチーフのシリーズの最新作として発表されたモデルです。白樺シリーズは、信州の白樺林から着想を得た手巻スプリングドライブモデルで、限定モデルとなっています。
白樺林の荘厳さや美しさ、繊細を表現したデザイン。白樺シリーズは腕時計愛好家からも高い評価を受けているシリーズのため、今回の最新作(Ref.SBGZ009)も注目を集めています。世界限定50本と希少性が高いことも注目を集める理由の1つでしょう。50本のうち、国内流通は25本となっています。
すべてを凹凸で表現したダイヤル
Ref.SBGZ009は、すべてを凹凸で表現したダイヤルが特徴的なデザインです。「Grand Seiko」のロゴだけでなく、「Spring Drive」の文字やSDマーク(貴金属製のインデックスであることを表わす星のようなマーク)、分目盛などのすべてが、印刷ではなく凹凸によって表現されています。
ダイヤルには繊細な型打模様が施されており、凹凸によって表されたロゴや分目盛などと組み合わせることで、繊細さが際立つだけでなく荒々しさも感じられるようになり、美しい輝きを放ちます。14Kホワイトゴールド性の針やインデックスは視認性もよく、使いやすい点も魅力の一つです。
日本の白樺林を表現
Ref.SBGZ009は、信州・北八ヶ岳の八千穂高原に広がる白樺林から着想を得たモデルです。白樺林の荘厳かつ美しい情景を、プラチナ製のケース全体に表現した巧の技が光る限定モデルです。
こちらのモデルでは、宝飾加工技術を磨き上げてきた技能士が一つひとつ手作業でケースに白樺林をイメージした模様を刻んでいます。
手作業で刻まれたパターンは荒々しくも壮大です。ダイヤルの模様も合わさることによって、荘厳な白樺林の風景をそのまま閉じ込めたような印象があり、腕時計全体で白樺林の風景を表現した美しいデザインです。
Cal.9R02を搭載
Ref.SBGZ009には、Cal.9R02という手巻スプリングドライブのムーブメントが搭載されています。スプリングドライブは先述のようにぜんまいと水晶振動子が融合しており、クオーツ時計と同じような高精度のムーブメントです。
Cal.9R02は新しく開発された2つの動力ぜんまいを使ったデュアル・スプリング・バレル機構だけでなく、独自のトルクリターンシステムを融合させています。これにより、約84時間(約3.5日間)というパワーリザーブを実現しています。そのため、毎日巻かなくても腕時計が止まるということがなく、実用性の高いモデルです。
マスターピース ジュエリーウオッチ 8Days(Ref.SBGD213)
スペック
- Ref:SBGD213
- ケース径:横 44.5mm 縦 52.0mm 厚さ 14.4mm
- ケース素材:外装 プラチナ 裏ぶた プラチナとサファイアガラス
- 防水性:日常生活用強化防水(10気圧)
- ムーブメント:Cal.9R02
特徴
マスターピースコレクションとは、長野県塩尻にある高級腕時計工房「マイクロアーティスト工房」が手掛けた独創的なムーブメントを搭載するシリーズです。
マスターピースコレクションの新作であるマスターピース ジュエリーウオッチ 8Days(Ref.SBGD213)は、「White Lion」をイメージしたジュエリーモデルとなっています。
「White Lion」の独創的なスタイリングを活かしながら、ブランドを象徴するカラーである「ブルー」をうまく取り入れています。ダイヤモンドとブルーサファイアによって外装のプラチナがより際立ち、圧倒的な存在感を放つモデルです。限定モデルとなっており、世界限定8本(うち国内5本)と非常に希少なモデルです。
ダイヤとブルーサファイアを敷き詰めたデザイン
Ref.SBGD213の特徴は、何といっても多数のダイヤとブルーサファイアが敷き詰められたゴージャスなデザインです。
ダイヤモンドは266石(ダイヤル94石、ベゼル60石、ケース112石)で、合計で5.62カラットのダイヤモンドが使われています。ブルーサファイアは27石(ダイヤル26石、りゅうず1石)の合計1.25カラットが使用されているなど、美しい宝石が惜しみなく使われています。
また、ダイヤルの中心部分はブルーを施した白蝶貝を採用しており、ダイヤモンドやブルーサファイアと調和しながらも、宝石の美しさをより引き立てるデザインです。
2023年も注目されるグランドセイコーの新作
グランドセイコーでは2023年の新作を発表しました。グランドセイコー初の機械式クロノグラフモデルから、人気コレクションの最新作、限定モデルまで幅広く新作を展開しているため、自分好みの腕時計が見つかるでしょう。
ロデオドライブではグランドセイコーの販売だけでなく、買い取りも実施しています。1954年創業の歴史で培った独自の販売チャネルを活かして高価買取を目指しているのが当店の強みです。買取キットに詰めて送るだけで完了する手軽な宅配買取にも対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
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