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COLUMN

2024.01.23 (最終更新日2024.03.18)

10万円記念金貨の資産価値とは? 種類や入手・売却方法まで徹底解説!

10万円金貨は、日本の記念硬貨の一種です。10万円金貨は金でできているため、資産価値があるかどうか気になっている人も多いでしょう。この記事では、10万円金貨の資産価値について解説します。また、10万円金貨の種類や入手・売却方法まで詳しく解説するので、10万円金貨に興味がある人はぜひ参考にしてください。

10万円金貨(記念貨幣)とは?

10万円金貨とは、日本の硬貨の一つです。10万円金貨は通常の硬貨とは異なり、記念貨幣としてのみ存在しています。記念貨幣とは、その名のとおり何らかの特別な出来事を記念して発行される硬貨です。
例えば、日本でのオリンピック開催や万博博覧会の開催といった国際的な行事が行われた際や天皇陛下の即位などの国民全体がお祝いするような事柄が起こった際に発行されます。

10万円金貨の材質は純金となっており、2023年9月時点存在している10万円硬貨は金貨のみです。10万円金貨は、記念貨幣も含めて日本で発行された硬貨としては最高額面の硬貨です。

10万円金貨の種類

現在存在する10万円金貨には以下の2つの種類があります。

  • 天皇陛下御在位60年記念10万円金貨
  • 天皇陛下御即位記念10万円金貨

このように、10万円金貨は天皇陛下の御在位60年と天皇陛下の御即位という国民的な祝い事の際に発行されました。以下では、それぞれの10万円金貨について詳しく解説します。

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨

  • デザイン(表・裏):鳩と水・菊花紋章
  • 素材:純金
  • 大きさ(グラム・直径):20g・30mm
  • 発行枚数:1,100万枚
  • ギザアリ

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、昭和天皇の御在位60年を祝って作られたものです。「金貨(昭和61(1986)年版・昭和62(1987)年版)」「1万円銀貨」「500円白銅貨」の3種類が発行されました。
それぞれ単体で発行された他、金銀銅貨がセットになったものや、昭和61年・昭和62年に発行された金貨がセットになったものも発売されています。

金貨1枚の販売価格は10万円で、金銀銅貨セットは11万500円、金貨2枚のセットは20万円と額面通りの金額で販売されました。

この金貨は日本で初めて発行された記念金貨であり、1万円を超える額面の貨幣としては史上初となりました。また、1990年にはこの金貨の偽造事件が公になり、その後発行される記念硬貨に偽造防止策が講じられるきっかけとなりました。

天皇陛下御即位記念10万円金貨

  • デザイン(表・裏):鳳凰と瑞雲・菊花紋章と桐と唐草
  • 素材:純金
  • 大きさ(グラム・直径):30g・33mm
  • 発行枚数:200万枚
  • ギザアリ

天皇陛下御即位記念10万円金貨は、1990年に現在の明仁上皇が天皇に即位した際に作られたものです。こちらの金貨は、「プルーフ金貨」と「金貨と白銅貨セット」の2種類が発行されています。プルーフ金貨は10万円の金貨のみで、金貨と白銅貨セットは10万円金貨に額面500円の白銅貨が付いてきます。

1990年に起きた天皇陛下御在位60年記念金貨の偽造事件を受けて、天皇陛下御即位記念10万円金貨では金貨が収められたプリスターパックに偽造防止のシリアルナンバーが記されました。プルーフ金貨は10万円、金貨と白銅貨セットは10万500円と額面通りの金額で販売されています。

資産価値が高いのは?

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨と天皇陛下御即位記念10万円金貨は同じ額面ですが、資産価値が高いのは天皇陛下御即位記念10万円金貨です。

資産価値がなぜ異なるかというと、発行枚数の違いが理由として挙げられます。天皇陛下御在位60年記念金貨は1,100万枚と非常に多くの金貨が販売されました。そのため、希少価値が低く資産価値としては低くなってしまいます。また、偽造事件により偽物が多く出回り、プレミアがつきにくいという背景もあります。

また、天皇陛下御即位記念10万円金貨は重量が30g、天皇陛下御在位60年記念金貨の重量は20gと、およそ10gも重量に違いがあります。この10gの分だけ金の価値に差が出るため、重量のある天皇陛下御即位記念10万円金貨の方が資産価値は高くなります。

なぜ作られる?10万円金貨が鋳造される背景

そもそも、なぜ10万円金貨が作られたのでしょうか。前述したとおり、記念硬貨は国際的な出来事や国民をあげてお祝いするような出来事が起こった際に、記念として作られるものです。

10万円金貨が発行された背景には、次年度の財源確保のほか、政治的な思惑があったといわれています。昭和天皇御在位60年記念金貨が発行された当時、日本はアメリカとの間に深刻な貿易摩擦を抱えていました。そのため、摩擦を緩和する目的でアメリカから大量の金を購入し、10万円金貨として発行されたとの説があります。

10万円金貨の資産価値はどのくらい?

10万円金貨の資産価値が気になる人も多いでしょう。10万円金貨の額面は10万円ですが、それよりも価値があるのか、資産として投資する価値があるのかなど気になる点は多くあります。ここでは、記念硬貨として発行される10万円金貨の資産価値や10万円金貨が使えるかどうかなどについて詳しく解説します。

記念硬貨に施されるプルーフ仕上げとは?

記念金貨には「プルーフ仕上げ」という加工が施されています。プルーフ仕上げとは鏡面加工のことで、記念金貨のコレクターアイテムとしての価値を一層高める加工となっています。
プルーフ仕上げは、記念金貨だけでなく記念銀貨や記念銅貨など、さまざまな記念硬貨に施されており、記念硬貨には基本的に施されている加工といってよいでしょう。

10万円金貨って本当に使えるの?

10万円金貨はコレクターアイテムとしての要素が強いため、実際に使用する人は少ないでしょう。しかし、10万円金貨は通貨として使用することが可能です。額面通りの金額で通貨として使えるため、10万円金貨であれば10万円分として使用できます。

また、店舗などで使用するのではなく銀行などで両替することも可能です。銀行で両替する場合も、額面と同じ10万円と引き換えることができるため、どうしても現金が必要という場合には換金する選択肢もあります。

ただし、記念硬貨は額面以上の価値があるものも数多く存在します。そのため、通貨としてそのまま使用するよりも、買取店などで売却した方がよいケースも多いでしょう。

金相場によっては10万円以上の価値に

先述したように、記念硬貨は額面以上の価値があるものも多くあります。特に、10万円金貨の場合には、純金を使用して作られているため「金」としての価値があります。金相場によっては10万円以上の価値になるケースもあるでしょう。
金の価格は、「1gあたりの金価格×金のグラム数」で求められます。そのため、金相場が上がればその分金の買取価格も高くなり、10万円金貨が額面以上の価値を持つことも少なくありません。

例えば、金の価値が1g5,000円だと仮定しましょう。天皇陛下御即位記念10万円金貨は30gのため、金の価値は15万円になります。額面よりも5万円も高い価格となるため、通貨として使用するよりも買取店などで売却した方がお得です。
また、記念硬貨の種類によってはプレミアがついており、骨董的な価値から価格が高くなる場合もあります。

10万円以下にはなりえないローリスクの投資

10万円金貨は10万円の通貨として使用したり、銀行などで換金したりできます。そのため、10万円金貨が10万円以下になることはありません。金相場が下がってしまい、金としての価値が10万円を下回ってしまったとしても硬貨としては10万円分の価値があります。

硬貨としての価値は変動しないため、損をすることがありません。金相場が下がっている場合には手元に置いておき、金相場が上がったら売却するといったことが可能なため、限りなくローリスクな投資といえるでしょう。
特に、天皇陛下御即位記念10万円金貨は使われている金の重量が多いため、金相場が高くなれば大幅に利益が出る可能性もあります。

10万円金貨の入手方法

10万円金貨は、もともと造幣局は販売していたものです。日本で発行された10万円金貨は、天皇陛下御在位60年記念と天皇陛下御即位記念で作られた2種類のみで、現在は販売が終了しています。そのため、現在手に入れようと思ったら、中古の古銭や金貨を扱う専門店、貴金属の買取販売店などで探すことになります。

また、インターネットでも販売されているケースもあるでしょう。しかし、10万円金貨は高価なものです。
また、天皇陛下御在位60年記念金貨は偽造事件が起こったこともあり、偽物も多いとされています。そのため、古銭や金貨を扱う店や貴金属買取販売店といった専門店以外で購入する際には、細心の注意を払うことが重要です。見極めが難しい場合は、信頼できる専門店で購入するのが望ましいでしょう。

10万円金貨の売却方法

10万円金貨を売却する際には、貴金属買取店を利用しましょう。とくに、金貨の買取実績が豊富な専門店に売却するのがポイントです。

10万円金貨の額面は10万円ですが、コレクターアイテムでもあるため売却する店舗によって買取金額が異なります。また、金相場によっても価格が変動するため、正しく査定できる買取店を選ぶことが重要です。

記念硬貨の買取や金貨の買取を積極的に行っている店舗であれば、記念硬貨の鑑定ができる鑑定士が在籍しているでしょう。記念硬貨の価値が分かる鑑定士が在籍している店舗なら、適切な鑑定を行ってもらえます。
そのため、金貨の買取実績が豊富にあるかどうか、鑑定士が在籍しているかどうかなどをチェックして、売却する店舗を選びましょう。

10万円金貨を知ろう

10万円金貨は日本で発行された記念硬貨の一種で、2つの種類が発行されています。10万円金貨は10万円の通貨として利用できますが、純金で作られているため金相場によっては10万円以上の価値になります。金相場が高い時を狙って売却すれば、大きな利益を得られる可能性もあるでしょう。

ロデオドライブでは、金やプラチナなどの貴金属買取を行っています。アクセサリー類だけではなく、金貨買取の実績も豊富です。記念金貨の売却をお考えなら、ぜひロデオドライブをご利用ください。

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