COLUMNコラム
レッドゴールドとはどんな色?特徴からメリット、使用アイテムまで紹介!
金は価値の高い貴金属として、古くから世界中の人々を魅了してきました。金と聞いてまず思い浮かべるのは、金色に輝くゴージャスな色合いなのではないでしょうか。しかし18金や10金など一般的に流通している金には、さまざまなバリエーションがあります。
中でもレアといわれているのがレッドゴールドです。そこでこの記事では、レッドゴールドとは具体的にどのような色なのか、レッドゴールドの特徴やメリットから使用されているアイテムまで詳しく解説します。
目次
レッドゴールドとは?
レッドゴールドは、カラーゴールドの一種です。金には純度の異なるさまざまなタイプがあります。金は金属としては柔らかく、純度99.99%の純金がジュエリーに加工されることはあまりありません。
そこで、金に割金と呼ばれる他の金属を混ぜることで強度を上げ、ジュエリーや時計などさまざまな用途に使用しています。金といえば一般的にイメージされるような黄金色を思い浮かべるかもしれませんが、割金の種類や割合によって色合いが異なります。
つまり、別の金属が添加されることで色が変わっているものがカラーゴールドなのです。
割金が含まれているため、カラーゴールドは純金ではありません。金が75%含まれるものが18金、58.5%のものが14金、42%のものが10金です。レッドゴールドは金に銅を混ぜて赤みを帯びた色合いになったものです。
レッドゴールドってどんな色?
レッドゴールドは金に銅を混ぜてできた、赤みを帯びた合金を指します。金と銅の配分は、おおよそ18金で金75%、銅25%、14金で金58%、銅42%、10金では金42%、銅58%です。混ぜる銅の成分が多いほど赤みが濃い色合いになり、少なくなるほど赤みは薄く、オレンジ色に近い色味になります。
金の割合が多いほうがよければ18金、赤みが強い色合いを望むのならば14金や10金のレッドゴールドがおすすめです。他のカラーゴールドに比べて暖色系の暖かみが感じられるレッドゴールドは、特に女性を中心に人気があります。
レッドゴールドのメリットと特徴とは?
では具体的にレッドゴールドは、どのような特徴を持っているのでしょうか。ここからはさらに詳しく、レッドゴールドについて掘り下げていきます。まずはレッドゴールドのメリットからみていきましょう。
特徴1.個性ある輝きを楽しめる
カラーゴールドの中でも定番といわれているのが、イエローゴールドとホワイトゴールド、ピンクゴールドの3色です。一方で、レッドゴールドは他のカラーゴールドに比べて、希少性の高いカラーだといわれています。レアなレッドゴールドは他の人と被ることがなく、個性を演出できるでしょう。
レッドゴールドはピンクゴールドと同じく銅を混ぜたカラーゴールドですが、レッドゴールドのほうが銅の含有量が多く、より発色が鮮やかです。
特有の赤みのある色は割金として混ぜられる銅によって生み出されるため、一口にレッドゴールドといっても赤みの強い色からオレンジ色に近い色まで、ブランドやメーカーによって違いが生まれます。
特徴2.硬くて傷つきにくい
ベースとなっている金はもともと柔らかい素材でジュエリーなどに加工するのは不向きですが、レッドゴールドは割金として銅を混ぜることによって強度が増しています。銅は金属の中でも硬度が高い素材であることから、レッドゴールドも銅の性質を受け継いで硬く傷つきにくいのが特徴です。
宝石の硬度を表す指標の一つとして、モース硬度があります。金はモース硬度が2.5ですが、18金のレッドゴールドは硬貨で傷つけられる程度の3、14金はナイフで傷つけられる程度の4です。故意に傷つけるようなことをしなければ、日常使用でも安心でしょう。
特徴3.軽い着け心地
割金として使用する銅は硬い特徴がありつつ、実は軽いという特徴も持ち合わせています。同じカラーゴールドでも軽い素材の銅が多く混ぜられているため、レッドゴールドは着け心地が軽いのがメリットです。18金、14金、10金と、銅の比率が増していくほど徐々に軽くなり、逆に金の比率が高いと重くなります。
着け心地が軽ければ、長時間でも負担をあまり感じません。日常的にジュエリーを身につけていたい人におすすめしたいカラーゴールドです。また、普段あまりジュエリーを身につける習慣がない人でも、負担の少ないレッドゴールドなら取り入れやすいでしょう。
レッドゴールドのデメリットと注意点
レアで個性的なカラーや硬くて傷つきにくい特徴、軽い着け心地など、さまざまな魅力を持っているレッドゴールドですが、メリットばかりではありません。実際に身につけるとなると、いくつかのデメリットも知っておく必要があります。ここからはレッドゴールドを所有する上で気をつけておきたい注意点を3つ、詳しく解説します。
アレルギーリスクが比較的高い
金はもともと安定した物質です。24金のように純度の高い金は、一般的にアレルギーを引き起こしにくいといわれています。しかし、レッドゴールドのように他の金属が混ざっている合金では割金によってアレルギーが出る可能性があります。
特に銅はアレルギーの原因になりやすい素材です。レッドゴールドは銅の配合率が高く、他のカラーゴールドに比べてもアレルギーリスクが高いというデメリットがあります。
もちろん18金や14金、10金のように純度によって割金の量が違ってくるため、アレルギーリスクも変わります。もし、レッドゴールドを身につけて皮膚にかゆみや赤みなどがみられたときは、皮膚科に相談してください。
他のカラーゴールドより変色しやすい
レッドゴールドの割金に使われている銅は比較的変色しやすい金属だといわれているため、配合量が多いほど変色リスクも高まります。変色の種類には2つのパターンがあり、その一つが摩耗による変色です。
ジュエリーのように日常的に身につけている場合、硬くて傷つきにくい素材とはいえ、次第に目に見えないような汚れや傷がついてしまいます。傷が増えてくると色合いが暗くなり、赤みが強く感じられるようになります。それはそれで色の変化として楽しむことも可能です。
もう一つの変色は酸化によるものです。皮脂などに反応してくすんでしまうため、着用後には乾いたジュエリークロスで拭くなど日々のお手入れが大切です。
サイズ直しなどには注意
レッドゴールドは硬い素材で傷がつきにくいメリットがありますが、それゆえに加工しにくくなるのはデメリットです。金の純度が低くなるほど銅の持つ硬さを受け継いでおり、加工の際に割れやすくなります。メーカーごとに銅の配合量が違っている場合もあるため、レッドゴールドはサイズ直ししにくい材質です。
特に指輪は年数が経過するにつれて、サイズが変わってしまうことも珍しくありません。レッドゴールドを購入する際は、サイズをきちんと確認しましょう。万一サイズが合わなくなった場合は、サイズ直しができるかどうか確認する必要があります。
レッドゴールドとピンクゴールドの違いとは?
レッドゴールドに比較的似た色合いのカラーゴールドにピンクゴールドがあります。レッドゴールドの割金は主に銅ですが、ピンクゴールドは銅に加えて銀とパラジウムも使用し、パラジウムの量が多くなるほど淡いピンク色になります。
また、同じレッドゴールドでも、赤みの具合が同じとはかぎりません。レッドゴールドをローズゴールドと表記しているメーカーもあり、ピンクゴールドとは明確に区別されていないこともあります。
一般社団法人日本ジュエリー協会では、レッドゴールドの定義を「割金の銅比率が多い、赤みのある金合金」と定めています。ピンクゴールドの定義は「ホワイトゴールドとレッドゴールドの中間色でパラジウム等を含んだやや赤みのある金合金」となっており、数字などで明確に規定されているわけではありません。
※出典:一般社団法人日本ジュエリー協会. 「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定2017(平成29)年度改訂版」. https://jja.ne.jp/books/pdf/kikinzoku2017.pdf, (2018年3月30日).レッドゴールドを使用したアクセサリーとは?
レッドゴールドは女性に人気のアクセサリーにとどまらず、さまざまなアイテムに用いられています。男性に人気の高い腕時計にも、実はレッドゴールドが使われている商品があります。ここからは特にレッドゴールドを使用した腕時計と指輪を具体的に紹介しますので、レッドゴールドに興味のある人は購入時の参考にしてください。
男性からも人気!腕時計
レッドゴールドは高級腕時計メーカーでも採用され、男性用・女性用ともにさまざまなモデルが販売されています。
ロレックスではレッドゴールドやピンクゴールドの変色しやすい特徴を克服する素材として、エバーローズゴールドという独自のカラーを開発しました。深みのある色合いで2005年に採用され、75%の金と20%の銅、パラジウムとインジウムが含まれているとされていますが、正確な配合は公表されていません。
2012年からはオメガでも、太陽系で最も赤い星とされる小惑星セドナにちなんだ名称を持つ、鮮やかで上品なセドナゴールドが採用されています。セドナゴールドは銅にパラジウムを加えることによって実現した、経年変化に強く安定性の高い独自のローズゴールドです。
手元で個性が光る指輪(リング)
結婚指輪のようにシンプルなデザイン、かつ日常的に使用するアイテムの場合、他の人とあまり違いを出せないことも多いでしょう。一昔前は結婚指輪の素材といえば、プラチナが一般的でした。近年ではライフスタイルも多様化し、金も含めてさまざまな素材が選ばれるようになってきています。
レアなレッドゴールドの指輪なら、手元で個性を演出できるでしょう。カラーゴールドの中でも定番のピンクゴールドに比べて可愛すぎず、赤みが強い高貴な雰囲気です。硬くて傷つきにくく、耐久性もあるレッドゴールドは、指輪の素材としておすすめです。
レッドゴールドがおすすめの人とは
カラーゴールドの中でもレッドゴールドは一番赤みが強く、暖かみもある色です。似たカラーのピンクゴールドは可愛らしい雰囲気ですが、レッドゴールドは可愛らしさがありながらシックで大人っぽく、ゴージャスさも兼ね備えています。
色白の肌にも日焼けした肌にも似合い、男性でも違和感なく身につけられます。レッドゴールドは赤色が好きな人はもちろん、暖色系のカラーが好きな人にもおすすめです。レアなカラーとして、人と被りたくない人にもピッタリでしょう。日常的に身につけるアイテムとして、耐久性を求めている人にもおすすめです。
レッドゴールドには魅力が多い
レッドゴールドは金の中でもレアなカラーゴールドです。所有するのに注意すべきポイントもありますが、硬くて傷つきにくい特性や着け心地のよさ、そしてなによりも個性のある輝きが魅力でしょう。
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