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14金の特徴は? 海外で人気の理由や高く売れる理由まで解説!
使わなくなった金のジュエリーを売却したいと考えている人もいるでしょう。金と一口にいっても種類があり、種類によって買取価格は異なります。高価買取を目指すには、所有している金の種類を把握することがポイントです。
この記事では14金について詳しく解説します。14金の定義や種類、特徴や高く売れる理由などを解説するため、金の買取を検討している場合はぜひ参考にしてください。
目次
14金の定義とは?
14金は「K14」や「14K」とも表記されます。この14という数字は、金の純度に由来しています。
金の純度を表す数値は24分率という基準に基づいて決められており、24金は純度100%の純金であるという意味です。18金であれば75%程度金を含有しているというように、数値が小さくなるほど金の含有量が低下します。純金のジュエリーはさほど多くなく、一般的には金以外の金属(割金)が配合されているものが多いでしょう。
14金は純金58.5%:割金41.5%という割合になっており、およそ60%が金ということになります。割金として用いられるのは、パラジウムや銅、銀などです。金の含有量や割金の配合によっては、ピンクやホワイトゴールドなどのように色味が変わることも特徴の一つです。
イエローゴールド
イエローゴールドは、黄色味の強い色合いが特徴で、明るい輝きを放つ華やかなカラーが魅力です。メーカーによって配合される金属の割合は異なりますが、先述したように14金の場合には純金が58.5%で、イエローゴールドの場合残りの41.5%には銀と銅がほぼ同じ割合で配合されています。
イエローゴールドは金だけでなく銀や銅も配合されているため強度が高く、肌なじみもよいためアクセサリーとして定番のカラーです。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、プラチナに近い銀白色が特徴です。金特有の黄色味が残っておらず、気品のある美しい輝きが楽しめるでしょう。
ホワイトゴールドは純金58.5%に銀とパラジウムを合わせた割金41.5%を配合していますが、割金の配合比率はメーカーによって異なります。
ホワイトゴールドは、よりプラチナに近い白さにするためロジウムコーティングが施されていることが一般的です。耐久度が高く変色にも強い素材ですが、長期間の使用によりロジウムコーディングが剥がれて地金が見えることもあります。
ピンクゴールド
ピンクゴールドは、やわらかな色合いでフェミニンな印象を与えます。イエローゴールドと同じく肌なじみの良い色で、落ち着いた雰囲気もあり人気が高まっているカラーです。
ピンクゴールドには、純金58.5%に銀と銅から成る割金41.5%が配合されています。ピンクゴールドは銅が多く配合されているため、他のゴールドよりも赤味のある色合いです。銅の比率が高いことで強度も高くなり耐久性に優れていますが、逆に強度が強いことで再加工しにくいというデメリットもあります。
14金・K14・14Kの違い
14金にはさまざまな表記があり、「K14」や「14K」と表記されるケースもあります。なぜこのように表記の違いがあるのでしょうか。
これらの表記は生産された国によって異なります。例えば、「K14」という表記は基本的に日本国内で生産された金です。「14K」は「あとK」ともよばれており、日本を除いたアジア各国で生産された金である可能性が高いものです。
K14はメイドインジャパンの商品であるため信頼性が高く、14Kよりも価値があると考える買取店もあります。14Kの中には、刻印表示より少ない純金の割合が少ないものもあるので注意が必要です。
「14金」は日本国内のジュエリー店で、保証書や商品説明のために使用される表記で、刻印されることはほとんどありません。
K14の後にあるアルファベットや数字の意味
K14の後に、アルファベットや数字が刻印されているものを見たことがある人も多いでしょう。例えば、「K14 1/20」や「K14GP」などです。このアルファベットや数字は、金メッキや金張りがされている場合に刻印されます。
「GP」「GF」は、金メッキや金張りを表す刻印の代表例です。昔のネックレスや金杯などに刻印されていることも多くあります。金張りは金メッキよりも金の厚さが厚いので、発色が良く摩耗して地金が見えるリスクも低減されることから、多くのアイテムに使用されています。
以下では、主なメッキ刻印の種類と意味をまとめたので、参考にしてください。
- GP(Gold Plated)金メッキ
- GF(Gold Filled)金張り
- GS(Gold Shelled)金張り
- GR(Gold Rolled)金張り
- RGP(Rolled Gold Plated)金張り
- GT(Bright Gold-Plated)金箔張り
- GE(Gold Electro Plated)電気式金メッキ
- HGE(Hard Gold Electroplated)電気式金メッキ
- PTP(Platinum Plated)プラチナメッキ
- PTF(Platinum Filled)プラチナ張り
- PP(Platinum Plated)プラチナメッキ
- PR(Platinum Rolled)プラチナ張り
また、数字が刻印されているケースもあります。「1/20」と刻印されている場合は、素材総重量の1/20以上(5%以上)の金を圧着させた金張りという意味です。
14金は海外で人気?
14金は日本ではあまりポピュラーな素材ではありませんが、欧米では人気が高く多くのジュエリーで使用されています。
特に、欧米では14金の指輪が一般的です。指輪は常に身に付けるので、摩耗したりぶつけてしまったりする可能性があります。14金は純金の割合が24金や18金よりも少なく、割金の配合が多い分、より耐久性が高く安心して使用することができるからです。
また、14金は18金よりも黄色味が強く明るいため、エレガントかつカジュアルな印象がありどのようなシーンにも使いやすいでしょう。
なぜハワイアンジュエリーは14金なのか
日本では一般的でない14金ですが、日本に多く輸入されている人気のハワイアンジュエリーでは14金が使用されています。ハワイアンジュエリーの特徴は、繊細で美しい彫刻です。
その彫刻を美しく表現するためには、硬さのある金属を使用しなくてはいけません。14金は24金や18金に比べて硬い分、彫刻を美しく表現できるためハワイアンジュエリーで多く採用されているのです。
また、ハワイアンジュエリーは大ぶりなデザインのものも多くあります。24金や18金で大ぶりなデザインにしようと思うと高価になりすぎてしまいますが、14金であればそこまで高価になりません。
14金の特徴
ここからは14金の特徴を解説します。14金の大きな特徴としては、「耐久性がある」「高貴な輝きの中にカジュアル感もある」「18金より購入しやすい価格」の3つが挙げられます。
日本で人気のある18金と比較しながら解説しているので、ぜひ参考にしてください。
耐久性がある
14金は24金や18金に比べると耐久性があります。物質の硬さを表すモース硬度というものがありますが、14金は3.5~4程度です。硬くて耐久力があるといわれているプラチナが4.5程度なので、プラチナに近い硬さを持っていることが分かるでしょう。一方、18金は2.75~3程度と14金より硬度はありません
これは、割金の割合が関係しています。純金は柔らかく傷が付きやすい素材のため、割金を配合することで耐久性を高めています。18金の場合は75%が純金、25%が割金なので加工はしやすいですが、耐久性という面では14金に劣ります。
一方、14金は純金の割合が60%程度と18金よりも低いため、その分割金の比率も増え耐久力が高まり傷や変形に強いのです。
高貴な輝きの中にカジュアル感もある
14金は金特有の高貴な輝きがありながら、カジュアル感も楽しめるという特徴があります。14金は合金などのアクセサリーにはない本物の輝きがあるため、エレガントな印象も与えられるでしょう。
例えば、イエローゴールドの場合、純金の割合が高くなればなるほど黄色味が強くなります。18金ならはっきりとした黄色味になりますが、14金は肌馴染みのよい派手すぎない黄色味を楽しめます。
ピンクゴールドであれば金の割合が多いと黄色味のある落ち着いた色味に、金の割合が低いとその分割金の銅の割合が多くなるため、カジュアルでかわいらしいピンク色になります。
18金より購入しやすい価格
一般的に14金は18金よりも購入しやすい価格設定です。金の価格は純度が高いほど高額になる傾向にあります。18金はおよそ75%が金、14金はおよそ60%が金となっており、18金の方が純度の高い分価格も高くなります。
14金は純金が配合されているため、本物の輝きがありながら比較的お手頃な価格で購入できます。日常使いしたい、お手頃に金のジュエリーを手に入れたいという場合にもよいでしょう。
14金の使用用途とは?
14金はジュエリー以外にはどのような用途で使われているのでしょうか。14金は以下のような用途で使われています。
- ジュエリー(ブレスレット・ネックレス・ピアスなど)
- 時計やメガネ
- 楽器
- 万年筆
14金は24金や18金と比較すると硬さと加工しやすさのバランスがよい素材であり、ジュエリーだけではなく時計やメガネ、楽器、万年筆などさまざまな用途で使われています。耐久性が高く加工がしやすいため、アクセサリーの留め具などにも使われているようです。
楽器の中ではフルートによく使用されています。初心者向けのフルートには9金が使われる場合が多いですが、14金以上になるとさらに美しい音色になるためより高価なフルートには14金以上の金が使われる場合が多いようです。その他にも、ホルンやチューバ、トランペットなど使われることもあります。
14金が高く売れる理由
14金が高く売れる理由としては、2020年以降の新型コロナウイルスの影響や、2022年のロシアによるウクライナ侵攻などが挙げられます。金の価格は国際的な不安が高まったり、経済的な不安があったりすると上昇するのが一般的です。
金は現物資産であるため、有事の際は株などではなく金に投資する投資家が増え、金へのニーズが高まることで金の価格が高騰するからです。
「有事の金」ともいわれるように、ここ数年は特にこうした紛争や経済不安などの影響で金の価格相場が上がっているため、14金も現在高く売れる状態になっています。
人気高まる14金
金といえば18金というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、14金にもメリットが多くあります。14金は比較的購入しやすい価格で耐久性も高いなど普段使いしやすい素材であるため、欧米では指輪などの常に着用するアイテムによく使われています。
ロデオドライブでは、金の買取を行っています。金やプラチナに精通した専門のバイヤーが査定するので安心です。14金の買取も行っているため、使わなくなった金製品の売却を検討している場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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