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COLUMN

2021.08.17 (最終更新日2024.01.24)

いまさら聞けない?ミニッツリピーターをわかりやすく解説。搭載モデルも紹介します

デザインがいいから、限定モデルだからなど、時計を選ぶポイントは人それぞれです。特に、時計の外観や操作性を重視する人は少なくありません。確かに日常的に使用する時計はパッと見たときの印象や操作性も大切です。しかし、せっかくワンランク上の時計を手に入れるなら、時計の魅力をアップさせる機構にも注目してみませんか。

この記事では、その美しい音色で多くのコレクターを魅了するミニッツリピーターについて、そしてミニッツリピーター搭載モデルをご紹介します。

ミニッツリピーターとは?

ミニッツリピーターとは、音で時刻を教えてくれる機構のことです。1時間単位、15分単位、1分単位でそれぞれ異なる音を組み合わせて時刻を教えてくれます。目覚まし時計やデジタル時計を当たり前のように使用している現代では、時計から音が出るという機能は珍しいものではないでしょう。

しかし、ミニッツリピーターは目覚まし時計のように設定した時刻に起動するわけではなく、デジタル時計のように電気で音を鳴らす機能でもありません。時計に搭載されているハンマーが現在の時刻を教えてくれるアナログな機能です。

時計という小さな空間のなかに正確な時刻を告げる機構を搭載するには、高い技術力が必要になります。そのため、ミニッツリピーターを搭載している時計のなかには、家を建てられるくらい高価なものもあります。

世界三大複雑機構のひとつ

ミニッツリピーターは「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」と「トゥールビヨン(姿勢誤差を解消する機構)」とともに世界三大複雑機構のひとつに数えられています。ちなみに、世界三大複雑機構のなかで、もっとも歴史がある機構はミニッツリピーターです。

ミニッツリピーターは、ケース横のレバーやボタンを操作することで搭載されているハンマーが時刻を告げる仕組みです。基本的に大小2つのハンマーが、高音と低音で調律されたゴングを時刻に合わせて鳴らします。

100種類以上もの部品を組み合わせなければならないうえに、ケースの素材や厚さによって音の質が変化する非常に繊細な機構です。そのため、ミニッツリピーターの製作には熟練した職人であっても数百時間が必要になり、時計職人なら誰でも製作できるわけではありません。

ミニッツリピーターの歴史

ミニッツリピーターが誕生した当時はまだ電気がなかったため、夜になるとランプを使用していました。現代のようにどこに行っても街灯があるわけではなく、日が暮れると外では時間が確認できないということも珍しくありませんでした。

夜光塗料が施してあれば暗闇でも時刻を確認できますが、その頃は夜光塗料もまだ広まっていません。そこで、音で時刻を表現できれば暗闇でも正しい時刻を知ることができると考えたのです。

ブレゲが小型化し、オメガが腕時計に初搭載した

ミニッツリピーターが誕生したのは1676年のイギリスで、当時は置き時計に搭載されていました。当初のミニッツリピーターはゴングを叩くのではなく、時計のケースを直接叩く仕組みだったようです。

1783年になると「時計の歴史を200年早めた」といわれている天才時計職人アブラアン・ルイ・ブレゲが、ミニッツリピーターを懐中時計に搭載できるサイズまで小型化します。ブレゲはムーブメントに沿ってスティール製のワイヤーをセットすることで、コンパクトかつ繊細で美しい音色のミニッツリピーターを完成させました。そして、1892年にルイ・ブラン社(現在のオメガ)が世界初のミニッツリピーター搭載腕時計を発表したのです。

上流階級の多くの人から愛されていたミニッツリピーターですが、技術を受け継ぐ者がいなくなってしまったことで一時は歴史が途絶えかけてしまいます。ところが、パテックフィリップがミニッツリピーターの技術を再構築し、1989年に創業150周年記念のひとつとしてコレクションに搭載することにしました。

その後、ほかのブランドでもミニッツリピーターを搭載するコレクションを続々と発表し、世界中のコレクターを魅了し続けています。なお、国産メーカーのシチズンや天賞堂の時計にもミニッツリピーターを搭載しているモデルがあります。国産ブランドのミニッツリピーター搭載時計は、ムーブメントをクオーツ式にすることで海外ブランドよりも手に入れやすい価格になっているのが特徴です。

ミニッツリピーターの3つの特徴

ミニッツリピーターには「レバー」「耳で時刻がわかる」「音色」という3つの特徴があります。ここからは、ミニッツリピーターだからこそ楽しめる3つの特徴をご紹介します。

ケースから突き出ているレバー

ミニッツリピーターはボタン式のタイプも一部存在しますが、基本的にはレバー式です。そして、そのレバーのほとんどがリューズと反対側、ケースの8~9時の位置についています。そのため、ケースから突き出しているレバーがある時計は一目でミニッツリピーターが搭載されていることがわかるのです。

時計好きな人が見れば一目でわかるので、ビジネスシーンでのステイタスツールとしてだけでなく話題を広げるアイテムにもなります。

音で何時何分かがわかる

ミニッツリピーターは高音と低音を組み合わせて何時何分かを教えてくれます。基本的に1時間単位の時刻は低音、15分単位の時刻は高音と低音を交互に、1分単位の時刻は高音です。

例えば、現在時刻が2時46分だとしましょう。その場合、低音が2回、高音と低音を交互に3回、高音が1回鳴ります。1時1分の場合は低音が1回と高音が1回のみです。逆に、12時59分になると低音が12回、高音と低音が交互に3回、高音が14回鳴ります。時間によって音が鳴り続ける長さがまったく異なるところも、時を感じる楽しみ方のひとつといえるでしょう。

「音」自体に価値がある

ミニッツリピーターが誕生した時代ならともかく、電気やスマートフォンが普及している現代は、わざわざ耳で時刻を確認する必要はありません。街灯ならいたるところにありますし、スマートフォンを見れば一瞬で正確な時刻がわかります。

また、ほとんどの時計には夜光塗料が施されているので、暗い場所でも簡単に時刻を確認できます。それにもかかわらずミニッツリピーターは、なぜ現代でも多くの人を魅了し続けているのでしょうか。

それは、ミニッツリピーターが奏でる独特な「音」が魅力的だからです。時刻を教えてくれるリズムは基本的にどの時計も同じですが、音はメーカーやモデルごとで微妙に異なります。しっかりした音から可憐な音まで個性豊かです。

時間によってはしばらくの間音が鳴り続けるのを確認するのが少し面倒と感じる方もいるかもしれません。しかし、ミニッツリピーターが奏でる音はいつまでも聞いていたいと思えるほどの魅力があります。その音を聞けば、微妙な違いを楽しんだり、自分が好きな音をいつでも聞いたりするためにコレクションする人の気持ちがわかるはずです。

ミニッツリピーターが採用されている時計

最後に、ミニッツリピーターが採用されている時計を5本ご紹介します。もともとミニッツリピーターに興味があった方も、新たに興味を持った方も必見です。 ※一部の時計は現在生産が中止されています。

パテックフィリップ グランドコンプリケーション(Ref.5316P)

ミニッツリピーターの歴史を繋いだといっても過言ではないパテックフィリップのRef.5316Pです。グランドコンプリケーションとは世界三大複雑機構を含む7つの複雑機構を搭載している時計を指します。

Ref.5316Pはミニッツリピーター、トュールビヨン、パーペチュアルカレンダーの世界三大複雑機構が備わっているモデルです。シックな黒七宝文字盤にレトログラード日付表示が映えるデザインになっています。ケースはプラチナ仕様、K18ゴールドの文字盤プレートを採用した、パテックフィリップらしい贅沢な1本です。

ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー(Ref.3200T/000P-B578)

シースルーの文字盤が個性的なヴァシュロン・コンスタンタンのRef.3200T/000P-B578です。こちらの特徴はミニッツリピーターだけでなく、パワーリザーブが65日間可能という驚きの仕様です。

これほどまでのパワーリザーブを実現しているのは、2つの脱進機を搭載しているからです。自社製キャリバーを高速振動と低振動に切り替えることができ、一定期間着用しないときは8時の位置にあるボタンを押すことで低振動に切り替わり、パワーリザーブを延長できるのです。スポーティーな外観と実用性の高さも魅力的です。

オーデマピゲ ロイヤル オーク グランド コンプリカシオン スケルトン(Ref. 26065IS.OO.1105IS.01)

複雑機構のうちミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンド、クロノグラフを搭載しているモデルです。オーデマピゲが有するグランドコンプリケーション工房で時計職人が丁寧に製作しています。

無機質なステンレススティールのケースのなかで絶え間なく動き続ける機構が見えることで、時計に命が吹き込まれているかのようなインパクトがあります。ミニッツリピーターのゴングが2つになっている部分もポイントです。

ブレゲ クラシック グランドコンプリケーション ミニッツリピーター 7637(Ref. 7637BB/12/9ZU)

ミニッツリピーターの小型化に成功した天才時計師ブレゲが創業したブランドのミニッツリピーター搭載時計です。文字盤には通常の時刻のほか、秒針と24時間計が備わっています。

シンプルでクラシックなデザインの文字盤には数種類のエングレービングが施されており、立体感が生まれているのが特徴です。K18ホワイトゴールドのケースとクロコ皮ストラップの組み合わせが大人の男性の魅力を引き立ててくれます。

ジャガールクルト マスター・グランド・トラディション(Ref.52334E1)

ミニッツリピーターとパーペチュアルカレンダーを搭載している世界で30本の大変希少な限定モデルです。ホワイトゴールドのケースにディープブルーの文字盤とレザーベルトの組み合わせで上品な印象になっています。

高いデザイン性はもちろん、何度見ても飽きのこないディープブルーと時を告げる繊細なミニッツリピーターの音が時計の価値をよりアップさせています。シースルーになっているケースバックも時計好きにはたまりません。

ミニッツリピーターは高級腕時計の証

世界三大複雑機構のひとつであるミニッツリピーターは、特別な技術を有する職人だけが作製できる高度な機構です。多くの時計ファンを魅了するミニッツリピーターは常に需要があるため、売却を考えている方は検討してみる価値があります。

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