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COLUMN

2020.10.14 (最終更新日2022.07.15)

ロレックスはなぜ人気?人気モデル10選の特徴をご紹介!

ロレックスは数あるブランドのなかでも、ダントツの人気を誇る腕時計です。世界中の名だたる著名人たちにも愛され、その腕に輝きを与えてきました。しかし、ロレックスは単に有名なブランドの腕時計というだけにとどまりません。

歴史があるのはもちろん、ほかのブランドにも負けない優れた技術を誇っています。そしてステータスに至るまで、すべてを兼ね備えているのがロレックスです。そこで今回は、なぜそれほどロレックスの人気が高いのか、理由を掘り下げて解説するとともに、2020年10月現在での人気モデル10選の特徴も詳しく紹介します。

ロレックスとは

ロレックスはスイスのジュネーブに本社を置く腕時計のメーカーです。もともと、ロレックスの歴史は1905年にドイツ出身のハンス・ウイルスドルフが、ロンドンで時計専門の販売店を設立したことからはじまりました。

スイスのメーカー製造の高精度ムーブメントを搭載した腕時計を製造・販売し、腕時計が懐中時計にも劣らない高性能を誇るものであると世に知らしめたのです。その後、1908年に現在のブランドであるロレックスが誕生し、1919年にはスイスに本社を移しました。1910年には世界ではじめて腕時計に対して公認クロノメーター証明書が公布されています。

ロレックスは自社の3大発明と称される「オイスターケース」と「パーペチュアル」、「デイトジャスト」を世に送り出したのはもちろん、次々に画期的な技術革新を成し遂げ続けています。取得した特許は500以上にのぼり、まさに腕時計の歴史を引っ張ってきた存在のひとつだといえるでしょう。

2000年には完全自社製のムーブメントを生産するに至りました。究極の時計製造を目指す姿勢を貫き、研究開発からデザイン、製造や組立まで、すべを自社で行っています。また、ロレックスは探検やモータースポーツ、ダイビングをはじめ、多彩な分野で必要とされる機能を備えた時計をリリースし、それぞれの場で活躍を支える存在としても注目されてきました。

ロレックスはなぜ人気?

ロレックスは高級感を漂わせながら、実用的でもあるところが魅力として挙げられます。創始者のハンス・ウイルスドルフがイギリスで開業した当初は、まだまだ懐中時計が全盛期でした。腕時計はアクセサリー的な扱いに過ぎず、高い精度や実用性は求められていない時代です。

そのような状況下でハンス・ウイルスドルフは優れた着眼点で腕時計のニーズや将来性を見出し、時代に先駆けて数々の技術革新を導いてきました。たとえば、まだ腕時計の防水性能が信頼性に欠ける時代、ロレックス3大発明のひとつ「オイスターケース」の発明によって、1926年には完全防水を実現したのです。

その後もロレックスはゼンマイの自動巻き上げを可能にしたパーペチュアル、午前零時ちょうどに日付が切り替わるデイトジャストなど、次々に充実した機能を開発し続けています。今では当たり前の機能を持つ腕時計をどこよりも早く、スタイリッシュかつ洗練されたデザインでリリースし続けてきたところも人気の要因でしょう。

ロレックスを代表するモデルのひとつである「デイトジャスト」は、記念すべき10万個目がイギリスの首相ウィンストン・チャーチル、15万個目が第34代アメリカ大統領のアイゼンハワー大統領に贈られています。

また、1963年にリリースされたデイトナ Ref.6239はハリウッド俳優であり、レーサーとしても活躍したポール・ニューマンが愛用したことでも知られ、希少性が高いアンティーク ロレックスです。現在に至るまでロレックスを愛用する著名人も多く、成功者のイメージとの相乗効果もあり、人気を誇っています。

ロレックス人気モデル10選の特徴を解説

基本となる機能をどんどん充実させながら、さまざまな分野に特化した機能を備えるモデルを登場させているところもロレックスが支持されるゆえんです。ただ、それゆえにロレックスの購入を考えたとき、どのモデルを選べばいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。

ロレックスを選ぶ際は、本格的防水機能をはじめとした腕時計の基本的な機能と、ジャンル、資産価値の3つのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、ロレックスのなかでも特に人気のあるモデル5種類からそれぞれ2つの型番をピックアップし、人気モデル10選として、人気の理由と特徴を詳しく紹介します。

デイトナ

スピードレースの聖地として知られるフロリダ州デイトナに敬意を表して名づけられたデイトナは、ロレックスのなかでも高い人気を誇るモデルです。ロレックスでは唯一クロノグラフを搭載し、積算計や時速を計ることができるタキメーターなど、プロのカーレーサーが必要とする機能を備えた腕時計として、1963年に初代モデルが発売されました。

デイトナ「116500LN」

デイトナ「116500LN」は、2016年にリリースされた2020年10月現在での現行モデルです。完全自社製のムーブメントを搭載しているところは前モデルを引き継いでいますが、新たにセラミックベースのセラクロムベゼルになったことが大きな変更点です。セラミックになったことで、傷や紫外線などの経年劣化にも強くなりました。

ベゼルはタキメータースケールが刻まれていて時速60~400kmまで計測できる実用性があるのはもちろん、高級感漂うブラックの配色が人気の一因にもなっています。文字盤のラインナップはホワイトおよびブラックの2色です。スポーツモデルの代表格でありながらスタイリッシュで高級感も感じられ、2016年の発売から2020年になっても人気は衰えていないため、資産価値も高いモデルだといえるでしょう。

デイトナ「116508(グリーン)」

2016年春に発表された「116508(グリーン)」は、デイトナで鮮やかなグリーンの文字盤が採用されたはじめてのモデルです。派手になりがちなベゼルやベルトのイエローゴールドもグリーンの文字盤との組み合わせで、上品さを備えたラグジュアリー感のある雰囲気になっています。

「116508(グリーン)」はロレックスのなかでも比較的上位モデルであることに加え、流通量が少ないこともあり、極端な値下がりはしていません。状態が良好なら資産価値も高いモデルです。

サブマリーナー

サブマリーナーもスポーツタイプのロレックスのなかで代表的なモデルのひとつです。初代モデルは100mの潜水にも耐えうる防水性や潜水時間の計測が可能な回転ベゼルを備えた腕時計として、1953年に発売されました。

ダイバーズウォッチとして防水機能はもちろん、水中での使用にも耐えうる堅牢性や機能性を高めながら今日に至っています。サブマリーナーにはデイト機能が搭載されたモデルとデイト機能なしのモデルがあり、今回挙げるモデルはともにデイト機能を有しています。

なお、2020年9月にサブマリーナーはコレクションが刷新され、今回紹介する2つのモデルはディスコン(生産終了)となりました。ロレックスの生産終了モデルは価値が高くなる傾向があるため、これらのモデルの今後の相場も注目されています。

サブマリーナー「116610LN」

2010年に発表され、2020年10月現在での現行モデル「116610LN」は初代モデルの特徴を引き継ぎながら、防水性が300mにまで進化しています。前モデルからスペック自体は大きく変更されていないものの、大幅にモデルチェンジされた箇所も多く、サブマリーナーではじめてセラミックベゼルが採用されました。

116610LNではセラミックベゼルと文字盤がともにブラックで、高級感もアップしています。ブレスレットの堅牢性も増し、ベゼルともども傷はもちろん海水や紫外線に強くなっています。文字盤には暗闇で青く浮かび上がるクロマライトが施されているほか、アワーマーカーも三角と長方形および丸が使われ、視認性に優れているところも特徴のひとつです。

サブマリーナー「116610LV」

116610LNと同じく2010年に発売された現行モデル「116610LV」は、2010年まで発売されていた「16610LV」同様、ロレックスの企業カラーであるグリーンのベゼルと、新たにグリーンの文字盤を備えています。ほかにはない存在感のあるモデルとして人気は高く、モデルチェンジや生産が終了したとしても、価値が高まる可能性の高いロレックスです。

シードゥエラー

ロレックスがリリースしているダイバーズウォッチとして最強ともいえるのが「シードゥエラー」です。サブマリーナーよりもさらに高い防水性を誇り、1967年に発売された初代モデルでも防水機能は水深1220mでした。

1960年にマリアナ海溝での潜水世界記録が樹立された際、潜水艇の外部に施策モデルの「ディープシー スペシャル」が取り付けられていました。このディープシー スペシャルが由来となり、2008年に発売されたハイスペックなモデルからシードゥエラーはディープシーの名でも呼ばれています。

圧倒的な防水機能のほか、サブマリーナーと同じくプロダイバーのニーズを満たす逆回転防止ベゼルと、視認性のあるクロマライトおよびアワーマーカーを備えています。また、防水性に加えて、超深海に耐えうる強度や耐圧性も備えた腕時計はほかに類を見ません。

シードゥエラー「126660」

2018年にリリースされた2020年10月現在での現行モデル「126660」は防水機能が3900mで、パワーリザーブは44時間から70時間に伸びています。文字盤とベゼルはオーソドックスなブラックで、ベゼルの目盛りと文字にはプラチナコーティングが施されています。

シードゥエラー「126660 D-BLUE」

126660のなかでも文字盤のカラーがブルーの「126660 D-BLUE」は、映画「タイタニック」の監督として知られるジェームズ・キャメロンのマリアナ海溝単独潜水を讃えて造られたモデルです。ブルーから漆黒へと変化する文字盤のグラデーションが美しく、見た目も機能もディープシーの名にふさわしいものとなっています。

GMTマスター

GMTはそもそもイギリスのグリニッジ天文台を子午線として定められているGreenwich Mean Time、いわゆる世界標準時の略語です。世界中を飛び回るパイロットが異なる2カ所の時刻を把握できる機能を搭載したモデルとして、1955年に初代GMTマスターが発売され、世界各地を移動する機会が多い人には特に人気のロレックスです。

その後、GMTマスターの生産終了とともに後継モデルとしてGMTマスターⅡが登場し、現在に至っています。GMTマスターⅡでは3カ所の時刻を表示できる仕様に進化しました。24時間目盛り入りの両方向回転ベゼルは2色を配した特徴的な作りで、一目見てGMTマスターだとわかります。

GMTマスター2「126710BLNR」

GMTマスター2「126710BLNR」は2019年にリリースされた現行モデルで、ブラックとブルー2色のベゼルは前モデルの116710BLNRとほとんど変わっていません。ただし、搭載されているムーブメントは前モデルのCal.3186からCal.3285へと変更され、パワーリザーブは48時間から70時間に増えました。

また、ブレスレットが3連のオイスターブレスから5連のジュビリーブレスに変更されている点も特徴的です。もともとデイトジャストの発売に合わせて開発されたジュビリーブレスは着け心地がよく、スポーツタイプながらラグジュアリーな雰囲気が増したモデルになっています。

GMTマスター2「126710BLRO」

ブルーとレッド2色のベゼルを持つGMTマスターはもともと人気のあるカラーでした。一時期このカラーラインナップがなかった時期があったものの、前モデルの116719BLROから復活し、2019年に後続モデルとしてリリースされた現行の「126710BLRO」にも受け継がれています。

126710BLROも126710BLNRと同様に、次世代ムーブメントを搭載しつつ、ラグジュアリーなジュビリーブレスレットを備えたモデルとして人気です。

ヨットマスター

ヨットマスターは100年以上の歴史を持つロレックスのなかでは比較的新しく、初代モデルが発売されたのは1992年でした。もともとはヨットやクルージングを楽しむセレブ向けに開発されたモデルです。数あるロレックスの腕時計のなかでも、ほかにはないロレジウムがヨットマスターの人気を高めるひとつの理由になっています。

ロレジウムはロレックスとステンレススチール、プラチナを合わせた造語でヨットマスターだけしか使われていません。ステンレススチールのスポーティさとプラチナの高級感がマッチし、スポーツタイプながらワンランク上のラグジュアリーな雰囲気が特徴です。

ヨットマスター「126622(ダークロジウム)」

「126622(ダークロジウム)」は次世代ムーブメントといわれたCal.3285を搭載し、2019年にリリースされた現行モデルです。126622のなかでも2016年からラインナップに加わったダークロジウムの文字盤は特に人気が高く、黒みを帯びたカラーがクールなイメージを演出しています。

ヨットマスター「126655(ブラック/ラバーベルト)」

「126655(ブラック/ラバーベルト)」も2019年にリリースされた現行モデルです。18Kエバーローズゴールドのケースと、60分目盛り入り両方向回転のブラック・セラクロムベゼルのコントラストが異彩を放っています。

また、ブレスレットにロレックスが独自開発したオイスターフレックス ブレスレットを採用しているところも特徴的です。手首にしっかりフィットし、メタルのブレスレットとは違った雰囲気を醸し出すラバーベルトも人気の一因になっています。

ロレックスはなぜ人気なのか まとめ

  • ・実用的な完全防水など、時代に先駆けて画期的な技術革新を遂げ続けている。
  • ・特定ジャンルのニーズを満たす機能を充実させたモデルがそれぞれ人気。
  • ・多くの著名人や成功者に愛される腕時計としてステータスがある。
  • ・スポーティなモデルでもこだわりぬいた仕様でデザイン性が高く、高級感がある。
  • ・人気のモデルは値下がりしにくく、アンティークでも資産価値がある。

ロレックスはすでに100年以上の歴史を積み重ねた世界でも屈指の腕時計のメーカーです。まだまだ懐中時計が全盛だった時代に、優れた着眼点を持つ創始者の努力からスタートして発展を続け、今では世界中に多くのファンがいます。ロレックスは自分に合うモデルを所有する喜びがあるのはもちろん、資産価値も高い腕時計だといえるでしょう。

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