COLUMNコラム
ロレックス ニューギャランティカード(新型保証書)について
目次
ロレックス ニューギャランティカード(新型保証書)について
皆さん既にご存じの方も多いと思いますが、2020年7月1日からロレックスの日本正規店でもギャランティカードが新しいカードに切り替わりました。国内正規店でも本来は4月頃から変更する予定だったようですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり7月まで延期されたそうです。
並行輸入業界では3月くらいからニューギャランティの存在が確認されていましたが、その真相については確実な情報が得られていないという状況が続いていました。4月から6月にかけて国内にも徐々に入荷されるようになり、国内正規店でも正式に7月1日から切り替わったようです。
緊急事態宣言が明けてロレックスの国内正規店にも入荷が増えてきた事もあり、多くのお客様が正規店へ足を運んでいるようで、コロナ禍でも売上は好調なようです。
さて、今回は7月に入りニューギャランティカード(新型保証書)の商品が少しずつ入荷するようになりましたので、実際にニューギャランティカードの細かい部分について、新情報を交えながら確認していきたいと思います。
ロレックス ニューギャランティを徹底解説
デザイン・仕様の主な変更ポイントについて
表面
カードサイズは以前のギャランティカードと比べても全く同じサイズの8.5x5.4cmとなっています。
見た目は大きく変わっており、正面はロレックスのブランドカラーのモスグリーンをベースにゴールドのクラウンとロゴのみというシンプルで高級感を際立たせる最高のデザインとなっています。
裏面は表面のデザインとは反して、モデルナンバー、シリアルナンバー、購入日付が記載されます。上部には注意書きとして購入店での日付記載が無いと保証が有効では無いと記載されています。
裏面
また、以前のギャランティカードには購入者の個人名が記載されていましたが、今回から記載されなくなりました。他にも、以前のギャランティカードには国番号や販売店名が記載されており、どこの国のどの販売店で購入したか一目で分かりました。しかし、今回のニューギャランティカードは見た目では正規店購入品か並行店購入品か区別がつかなくなっています。
ロレックスではオンライン上で顧客情報はきちんと管理されているでしょうから、ロレックスからしたらそれで十分という事なのでしょう。
デザイン・仕様変更の目的は?
今回の変更によるメリットとして、これまで、専用はがきに個人情報を記載し投函することで後日保証書を郵送をしていた分の郵送コストの削減と個人情報の流出防止という点があるようです。
個人名の記載の有無については、記載ありの場合はロレックス購入時のオーナーとしての所有感を高めてくれる一方で、売却時に個人名の流出リスクもあるなど、記載なしの場合と賛否が分かれるところでもありますが、購入と同時に保証書が受け取れるというのは以前より合理的になったという印象を受けます。
もし、どうしても何処の国で発行されたか判断したい場合は、直接ロレックスに問い合わせてみるか(教えてもらえるかはわかりませんが・・)販売時の日付の書き方や、数字のクセ(日本人特有の書き方)で判断するしかなさそうです・・。
デザイン・仕様の変更点を細かく解説
続いて、ニューギャランティカードの変更点を詳しく見ていきましょう。
裏面の日付について
先ずは、裏面日付の透かし部分。
うっすらクラウンマークとROLEXと記載されているのが見えます。良く見れば簡単に見る事が出来ますが、消しゴムや何かの液体で簡単に消えてしまう可能性もあります。日付を不正に書き換えられないよう日付変更の防止対策ではないでしょうか。
モデルナンバーとシリアルナンバーの作りについて
以前のギャランティカードではただ印字されているのみでしたが、今回のニューギャランティカードでは更に作り込んでいます。
指でなぞれば直ぐに分かりますが、立体的になっており数字が浮き上がっています。爪で引っ掛けても簡単には剥がれない加工にはなっているようですが、無理に引っ掻くと剥がれる可能性もあります。ナンバーのカラーもゴールドと細かい部分にもこだわりが感じられます。
ブラックライトをあてると
続いて、ブラックライトを当ててみました。
偽造防止対策がされていますね。
ロレックスの特徴的なコンピュータ柄が浮き上がってきました。ブラックライトに強く反応しますので、しっかり確認する事が出来ます。
ちなみに、ブラックライト以外の光を当ててみましたが、全く反応しませんでした。また、通常の状態ではルーペを使って近くで見ても確認する事が出来ません。
拡大するとこんな感じ
キレイにROLEXの『X』が右上45度で上がっています。
カードの厚さについて
続いて、カードのサイドを確認してみましょう。
厚みに関しては、前回のギャランティカードと変わりませんが、ここでもロレックスのこだわりが見られました。
前回のギャランティカードは通常のカード同様に何の加工もされておらず、一般的な タイプでしたが、今回のニューギャランティカードはサイドをしっかり加工し、ゴールドで塗られています。
おそらく、前回のカードに起こっていた、表面のクリアシートが端から剥がれてきてしまうというシート剥がれの問題を解決させたのではないかと思います。
拡大するとしっかり加工されているのがわかります。
ただ加工するだけでなく、ゴールドに塗るあたりがロレックスのこだわりを感じますね。
最新機能も搭載!?
そして、今回のニューギャランティカードから採用されたカードスキャン
NFCリーダーのアプリをダウンロードし起動、ギャランティカードに近づけると・・
ブブっと振動があり下の画像のようにロレックスのサイトにジャンプ出来るようになっています。ギャランティ内部にNFCタグが埋め込まれている為、表面、裏面関係なく反応しました。
時代と共に進化し続け、最近ではQRコードを読み取るブランドが増えてきましたが、QRコードではなく、NFCタグにするところもロレックスらしさが出ていますね。
読み取った後はリンクをタップするだけでロレックスのWEBサイトにジャンプします。
~最後に~ニューギャランティの登場で、相場はどうなる?
今回は、ロレックスのニューギャランティカードに関して細かく見てきましたがロレックスの事ですから、まだまだ見つけられていない内容があるかも知れません。新たな情報が入り次第、更新していきたいと思います。
現時点ではニューギャランティと旧型ギャランティが混在している状況で、やはりニューギャランティのほうが高いものの、両者の価格差はさほど大きくなっていません。
しかしながら、今後はユーザーの好みや希少性により大きく変動してくる可能性もあります。
夏から秋にかけては、新作の情報が公開される可能性もありますし、廃盤と噂されているモデルも多数あります。ディスコン(生産終了)説の高まるサブマリーナーなどの現行モデルでこのニューギャランティカードとなると、その希少性からもしかしたら高値につりあがる可能性がありますね。その他のモデルにおいても買取価格が大きく変動するかもしれません。
とにかくロレックスから目を離せない日がまだまだ続きそうです。