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2021.05.01 (最終更新日2022.03.15)

グランドセイコーのスプリングドライブを徹底解説!開発までの道のりや特徴、おすすめ搭載モデルを紹介!

スイスのブランドが中心の高級腕時計市場で日本のブランドでありながら、その精密さゆえに世界的に高い評価を受けているのがグランドセイコーです。

そんなグランドセイコーの腕時計に使われている代表的な機構として「スプリングドライブ」が挙げられます。スプリングドライブはセイコーの代名詞ともいえるクォーツ時計と機械式時計の双方のよい部分を取り入れた機構として知られています。

しかし、スプリングドライブの名前を聞いたことがあっても、詳細まで知らない人もいるのではないでしょうか。そこで、この記事ではスプリングドライブの開発までの道のりや特徴、おすすめモデルまで徹底解説していきます。

グランドセイコーのスプリングドライブとは?

スプリングドライブは、グランドセイコーが独自に開発したムーブメントです。それまで時計を動かすためのムーブメントは、機械式とクォーツ式の2つに大別されていました。しかし、スプリングドライブはゼンマイで駆動および発電する機械式の特徴を持ちながらクォーツで制御するといった、両者を融合させることに成功したムーブメントになります。

そのため、従来の機械式とクォーツ式に続く新たなムーブメントとして、第3の革命的新機構と呼ばれることもあります。スプリングドライブの動力はゼンマイ式なので、駆動するために大きな電気を蓄積しておく部品は必要ありません。また、クォーツ時計特有のステップモーターなどの部品も省略され、コンパクトなムーブメントが実現しました。

グランドセイコーの歴史はそれほど長くありませんが、すでに海外から高い評価を得ているのはスプリングドライブの素晴らしさが大きく貢献しています。

スプリングドライブ完成までの道のり

(画像はイメージです)

スプリングドライブの開発が始まったのは、1982年です。セイコーブランドの開発や製造部門を担当する諏訪精工舎で働いていた赤羽好和が、スプリングドライブの原理を思いついたことがきっかけです。しかし、当時の技術ではエネルギー効率不足などの問題を解決できませんでした。結果的に、1983年に第一次開発、1994年に第二次開発がそれぞれストップする事態に陥ります。

そうした技術的な問題が解決されたのは、1997年に始まった第三次開発のときです。第三次開発によって、ようやくエネルギー効率の問題をクリアしたムーブメントは、1997年12月に完成します。そして、1998年4月のバーゼルフェアで、世界にスプリングドライブの技術を披露しました。

翌年のバーゼルフェアにはスプリングドライブを出品するところまでこぎつけて同業他社から大きな注目を集め、同年12月11日には「キャリバー7R68」が搭載されたモデルが発売されました。

赤羽好和とスプリングドライブ

スプリングドライブの開発に大きく貢献したのが、前述の赤羽好和です。赤羽は1970年代後半に諏訪精工舎で働いていた技術者のひとりで、この当時すでに機械式時計とクォーツ時計のよい部分を取り入れたムーブメントの構想を練っていました。それは、耐久性の高い機械式時計でありながらクォーツ時計のような精度の高さを有するものを作るというものです。

そのためには機械式時計に内蔵されている正確に時を刻むためのテンプを、水晶振動子に置き換えなければいけませんでした。結果的に赤羽はそれを実現し、さらに温度変化による誤差を抑えるための水晶振動子をもうひとつ加えた「ツインクォーツ」の製作に成功します。

ツインクォーツの成功により、これまで練っていた構想の実現に一歩近づいた赤羽はスプリングドライブの開発に力をいれますが、残念ながら完成間近の1998年8月に亡くなってしまいます。しかし、その遺志を継いだ職人たちの手によって、最終的にスプリングドライブは完成しました。機械式時計とクォーツ時計の両方のよさを取り入れた理想の時計は、その当時、他の技術者も考えていたかもしれません。しかし、実際に実現できたのは、優れた技術者の赤羽がいた諏訪精工舎だけだったのです。

スプリングドライブの特徴

ここまで紹介してきたように、スプリングドライブは基本的に機械式時計とクォーツ時計のよい部分を取り入れたムーブメントです。とはいうものの、具体的にどのような点が優れているかイメージできない人もいるでしょう。そこで、スプリングドライブの特徴を3つご紹介します。

特徴1:流れるようなスイープ運針

スプリングドライブは機械式時計のようにゼンマイ駆動です。そのため、秒針はクォーツ時計のような「カチカチ」と針が進むステップ運針ではなく、機械式時計によくみられる「チチチチ」と少しずつ針が進むスイープ運針が採用されています。しかも、電子制御されていることから、一般的なスイープ運針に比べて滑らかに動くのが特徴です。

さらに、運針そのものはゼンマイの力で行われているため、トルクが強く存在感のある針を乗せられます。クォーツ時計は精度こそ高いものの、どうしても機構的にトルクが弱くなってしまうため、針が貧相なものになりがちなのが欠点でした。しかし、スプリングドライブは歯車によって運針しているため、大きな針を乗せることもでき、従来のクォーツ時計よりデザインの種類も増えているのがメリットです。

特徴2:機械式のように長く使える

クォーツ時計のデメリットとして挙げられるのが寿命です。機械式時計はきちんとメンテナンスさえすれば長期間使えますが、クォーツ時計は電子回路が劣化するため、10年程度が寿命になります。しかし、スプリングドライブの主な駆動は機械式が採用されているので、定期的なオーバーホールを行えば機械式時計のように長い間使うことができます。

記念日のプレゼントなどで腕時計の購入を検討している人のなかには、「せっかくならずっと使えるものがよい」と考える人もいるのではないでしょうか。スプリングドライブなら、その期待に応えられるため、末永く使いたいと考えている人に特におすすめのムーブメントになります。

特徴3:クォーツ式の圧倒的な精度を持つ

スプリングドライブの制御システムにはクォーツ時計の仕組みが取り入れられています。クォーツ時計の心臓部とも呼べる重要なパーツの水晶振動子には、厳選された水晶のみが使われていることから、非常に高い精度を誇ります。スプリングドライブの誤差は「月差±15秒程」で、クォーツ時計と遜色ありません。

一方で、一般的な機械式時計は「日差±15秒程度」だといわれており、時間を合わせないでそのまま使い続けると1ヵ月では「450秒程度(7分30秒)」もの誤差が生じます。スプリングドライブは、時計が持つ本来の役割である「正確に時を刻む」ことを実現している点も人気の理由になっています。

スプリングドライブ搭載のおすすめモデル

スプリングドライブには「針のバリエーションが豊富」「長寿命」「圧倒的な精度」といった特徴があります。それらはグランドセイコーが生み出したムーブメントならではの特徴で、時計愛好家のなかにはスプリングドライブが搭載されているモデルのなかから好みの腕時計を探す人もいます。

市場からも安定して高い評価を受けているスプリングドライブ搭載モデルにはどのようなものがあるのかチェックしておきましょう。

スプリングドライブクロノグラフGMT SBGC238

ブランドが誕生してから60周年を記念して作られた現行モデルです。こちらは限定モデルとなっており、数量は100本のみとなっています。

ダイヤルカラーにはかつての武士が好んでいたとされる藍染の「勝色(かついろ)」が採用されているのが特徴です。また、初代グランドセイコーを髣髴とさせる力強い獅子のデザインがケースバックに装飾されており、勇壮な武士のイメージを高めています。

ストラップにはアクセントとしてピンクゴールドカラーが施されている点も、ゴージャスで力強い印象を強調しています。長期間使用しても色あせることのない存在感あるデザインを採用しているという点において、まさにグランドセイコーを代表するアイテムだといえるでしょう。

スプリングドライブ SBGA439

文字盤にミッドナイトブルーが配色された腕時計の王道的デザインの現行モデルです。腕時計の定番であるラウンド型に、シンプルなステンレス製のシルバーの外装を採用しているデザインは、どのようなシーンでも使いやすいでしょう。ビジネスシーンはもちろん、プライベートで使うときも違和感なく使用できるはずです。

スプリングドライブ搭載モデルなので、誤差は「月差±15秒程度」という高い精度を誇ります。また、駆動時間も最大72時間と3日程度あるのも特徴です。シンプルで使いやすい時計を探している人ほどおすすめできるモデルとなっています。

スプリングドライブ SBGA041

素材にブライトチタンを使用した旧モデルです。ブライトチタンを使用したことでつけ心地が軽くなり、より普段使いがしやすくなっています。また、文字盤の時分針とインデックスには視認性が向上するようにルミブライトが採用されているのも特徴です。

ブラックを基調とした文字盤のカラーリングやケースバックのシースルー仕様の薄いブルーなど、洗練された大人の印象を与えてくれるデザインとなっています。スーツスタイルにもよく似合うアイテムであり、グランドセイコーの時計を初めて購入する人にもおすすめです。

ガランテ スプリングドライブ SBLA067

華やかな腕時計を探している人に向いている旧モデルです。ベゼルに施された美しい彫刻やエレガントで滑らかな秒針など、とにかく個性的でオシャレなデザインとなっています。こちらはラグジュアリースポーツモデルの「ガランテ」と呼ばれるモデルです。

ガランテとは「女性の気を引く」という意味のイタリア語で、気品を感じさせつつも遊び心あるアイテムとして知られています。数あるグランドセイコーのコレクションのなかでも一際存在感を放っており、華やかなパーティー会場などで身につければきっと注目を集めることでしょう。

スプリングドライブ クロノグラフ SBGC005

グランドセイコーのなかでも機能性に優れた旧モデルで、マスターショップ限定モデルとなっています。デュアルタイム表示機能が付いた「24時針」、30分や12時間計の付いた「ストップウォッチ機能」など、クロノグラフ機能に特に優れているコレクションです。

また、パワーリザーブを表示する機能やカレンダー時差修正機能など、腕時計を使用するうえで役立つ機能が多く備わっています。ケースサイズは43.5mmと比較的大型であり、重厚感を感じられるモデルです。サイズが大きく機能性の高い腕時計を探している人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

究極のムーブメント、スプリングドライブ

スプリングドライブはそれまでの常識を覆したムーブメントです。機械式時計とクォーツ時計の両方のよさを取り入れたスプリングドライブは、究極のムーブメントといっても過言ではありません。そんなスプリングドライブが搭載されたモデルは市場でも一定のニーズがあり、たくさん取引されています。

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