COLUMNコラム
金投資の基礎知識。メリット・デメリットから金の購入方法まで基礎から解説!
一口に投資といっても株式投資や投資信託、国債などさまざまな種類がありますが、金投資も注目したい投資の一つです。とはいえなぜ金が投資の対象となるのか、どのように購入するのかなど、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、金投資のメリットやデメリット、金の購入方法など、金投資に関する基礎知識を解説します。
目次
金投資とは?
金投資とは、資産を増やすことを目的として金に投資をすることです。金は古くから価値の高いものとして扱われてきました。
1816年にはイギリスで通貨の価値を金で担保する金本位制が導入され、1978年に廃止されるまで世界各国で取り入れられるほどでした。金が選ばれた理由は、その美しさだけでなく、希少価値が高く劣化もしにくいからです。
金本位制が廃止された現代でも、金は価値の高いものとして扱われており、投資の対象とされています。金投資の方法はさまざまあり、特徴や購入方法が異なります。それぞれの具体的な投資方法は、この記事でも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
金投資のメリット
金は世界中で価値のあるものとして認識されており、換金性のある投資対象です。投資方法にはさまざまな種類がありますが、金投資には金特有のメリットがあります。ここからは、金投資を検討する際にチェックしておきたい、金投資のメリットを3つ紹介します。
世界中で共通の価値を持つ
金は「無国籍通貨」と呼ばれることがあったり、「有事の金」といわれることがあったりします。無国籍通貨と呼ばれることがあるのは、金が世界のどこでも共通の価値を持つ換金性に優れた金属だからです。
世界中で換金できるということは、有事の際も資産として活用できます。世界中で共通の価値を持っている金は、安全資産として考えている人も少なくありません。政治経済で不安な状況に陥ると購入する人が増えて、金相場が上がるケースが上がることもよくあります。
インフレに強い
インフレとは、物の値段が上がる状態を指します。物の値段が上がると通貨の価値は下がります。一方金は物なので、通貨のように価値が下がることはありません。
このように金はインフレの影響を受けることがないため、資産が減るのを防げる可能性があります。
信用リスクが低い
投資している商品に対する元本や利息は、何らかの事情で支払われない可能性も考えられ、この先も確実に支払われるという保証はありません。国が破綻したり企業に何らかの問題が発生したりすることで、価値が大きく下がる可能性も考えられます。
しかし採掘量に限りがある金は世界的に希少な金属であり、金そのものに価値があります。希少性が高く劣化によって価値が下がることもないことから、金投資は信用リスクが低い点もメリットです。
金投資のデメリットや注意点
これまで解説してきたように、金投資には多くのメリットがあります。とはいえ反対にデメリットや、注意しなければならないこともあります。ここからは金投資のデメリットや注意点を解説します。
利息や配当が出るわけではない
銀行預金や株式投資などは、預けた金額や投資した金額に応じた利息や配当金、優待特典が得られます。
一方で金投資は購入したときの価格よりも高く売却することで利益を得るケースが一般的です。つまり、ただ金を購入して保有しているだけでは何の利益も生みません。売却して初めて利益が生まれる仕組みです。
手数料がかかる
金投資には手数料がかかります。発生する手数料は投資方法によって異なりますが、株式投資でかかる手数料より高いのが一般的です。具体的には以下の手数料がかかります。
- 金の現物購入
500g以下で購入する場合は手数料が必要。貸金庫や金の預かりサービスを利用する場合は管理手数料など。 - 金の投資信託
購入時の手数料や、信託報酬、信託財産留保額など。 - 金のETF
売買手数料や信託報酬など。 - 純金積み立て
購入時の手数料など。 - 先物取引
取引手数料など。
金の価格が上がったとしても、手に入る利益はこれらの手数料を差し引いた金額になることを念頭に置いておきましょう。
現物購入の場合は保管に注意
金投資には、現物を購入する方法があります。現物購入は資産を手元に置いておける点はメリットとなりますが、盗難や紛失のリスクがあるため、保管方法には注意が必要です。
例えば金を保管するための金庫を購入すれば購入費用がかかりますし、銀行や業者の貸し金庫に預ける場合は預けている間の保管料を支払わなければなりません。また自宅で保管している場合、大きな災害に見舞われて取り出せなくなる可能性もゼロではありません。
金投資に向いている人は?
無価値になる心配のない金投資は、投資をする上でリスクを分散させて資産を守りたいと考えている人に向いています。
また、今後さまざまな事象が起こり、今後経済がさらに低迷する可能性は否定できません。しかし金は政情不安や経済が低迷したときにも強く、信用リスクも低いため、有事の際にも資産を守れる可能性が高まります。
金の購入方法は?
金投資に興味はあるものの、どのような方法で金を購入すればいいのかが分からない人も多いのではないでしょうか。
金投資の方法は、主に「現物購入」「積み立て」「投資信託」「先物取引」「ETF」の5種類があります。それぞれ購入方法や特徴、メリット・デメリットなどが異なるため、金投資を始める前にしっかり確認しておくことがおすすめです。
ここからは金投資の方法を具体的に解説します。
金の現物購入
「金の現物購入」はインゴット、金の延べ棒、ゴールドバーなどと呼ばれることもある金地金や金貨を購入して、手元に置いておく方法です。
金地金は貴金属店、商社、金地商などが販売しており、貴金属店、デパート、宝石商などの店舗で購入できます。ただし500g以下の金地金を購入する場合は手数料がかかります。
金貨は外国で発行されている金貨を購入する方法で、貴金属店や宝石店で購入が可能です。国や発行年などによりデザインが異なり、大きさもさまざまなので予算に応じて購入しやすいでしょう。
金の現物購入には、金を手元に置いておける、有事の際は速やかに換金できるなどのメリットがある一方で、盗難や紛失のリスクがあったり、購入時に手数料がかかったりする点がデメリットです。自宅以外で保管する場合は、管理にかかる費用も発生します。
純金積立
「純金積み立て」は毎月一定の金を積み立てる方法です。毎月1,000円単位で金額を決めて積み立てる「定期積立」と、毎月積み立てる金の重量(グラム数)を決める「定量積立」の2種類があります。
定期積立はドルコスト平均法といって、積立額から1営業日あたりの金額を計算し、毎日買い付ける仕組みです。定量積立は金の価格に応じて積み立てる金額が変わります。
どちらも証券会社、貴金属店、地金商、銀行などで購入が可能です。追加で買い増ししたり、積み立てた金を現物で引き出したりすることもできます。
純金積み立ては、購入時の手数料や年会費などが必要になるものの、少額から積み立てられる、保管コストがかからない、盗難や紛失のリスクがないなどのメリットがあります。ただしリアルタイムで取引することはできず、また積み立てではありますが利息がありません。
金の投資信託
「金の投資信託」は証券会社や銀行などを通して投資し、ファンドマネージャーに運用を任せる方法です。ファンドマネージャーが投資する銘柄を選び、投資された資金を運用する方法で、毎日の運用結果により金額が変わります。100円程度の少額から投資ができる上に、プロが運用してくれるので投資初心者も挑戦しやすいでしょう。
一方で購入時はもちろん、保有中も資産残高に応じて手数料がかかるため、ランニングコストがかかる点は注意が必要です。また、現物を引き出すことはできません。
金の先物取引
「金の先物取引」とは、商品先物取引商や証券会社が取り扱っている金の購入方法です。あらかじめ金額だけを決めて開設した口座に証拠金を入れておき、後から金を受け取る仕組みです。ただし実際に現物を受け取るケースはほとんどなく、購入する権利を決済して取引が終わります。
例えば半年後に〇〇万円分の金を購入する約束をして証拠金を入れておき、半年後には実際にその金額で金を購入します。このとき金の価格がいくら上がっていても下がっていても約束した金額で購入するため、決済したときの差額により損益が発生します。
場合によっては大きな利益を得られるものの、大きな損失を被る可能性もある、ハイリスクハイリターンの方法です。先物取引は買い時と売り時をしっかり見極める必要があります。
金のETF
証券会社で購入する「金のETF」は、証券会社の運用成果と金の価格が連動するように設計されており、取引時間内であればリアルタイムで取引できる投資方法です。上場投資信託なので、株式と同じように証券会社を通じて買付や売却の注文をします。
金の投資信託よりもコストがかからない点や盗難・紛失のリスクがない点はメリットですが、現物を引き出すことはできません。また金のETFは利息や配当を受け取ることはできないものの、株式の売買のようなイメージなので投資経験のある人に向いています。
今注目されている金投資
金投資は、世界中で共通の価値を持ちインフレにも強い金を投資の対象とする投資方法です。希少性のある金は古くから価値の高いものとして扱われており、現代でもその価値の高さは変わりません。
現物購入をはじめ、さまざまな購入方法があるので、自分に合った金投資に挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。ただし金投資にはメリットだけでなく、デメリットもあります。デメリットも考慮して購入方法を選択しましょう。
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