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2023年10月は金の売りどき? 相場が上がるタイミングや少しでも高く売るための方法を解説!
金の価格相場は、ここ数年で過去最高水準といっても過言ではないほど、高値をキープしています。そのため、「今が売りどきではないか」と考え、買取を検討している人もいるかもしれません。この記事では金相場の決まり方から金を高く売るためのポイントまで紹介していきます。ぜひ金を売却するときの参考にしてください。
目次
金の売り時とは?
金は優雅で美しい輝きから鑑賞用として所有されることもありますが、希少価値の高さから世界中で取り引きされているので、実物資産としても重宝されています。
もし投資目的で金を保有しているのであれば、購入時と売却時の差額を考慮する必要があります。なぜなら、購入時よりも高い金額で売却できれば売却益を得られますが、反対に売却時の金額が購入時を下回ればその分だけ損失が発生するからです。
そのため、金を売る理想のタイミングは金価格が最も高いときだといえます。とはいえ、金価格はさまざまな要因が複雑に絡み合って常に変動しているので、たとえ投資のプロであっても金相場の最高値のタイミングを判断することは容易ではありません。
以上のことを踏まえると、「買値よりも金価格が高く、中長期的に相場が高い時期」であれば、売却するタイミングだと考えてもよいでしょう。
金の相場はどうやって決まる?
金はロンドンやニューヨーク、香港、チューリッヒといった世界中の市場で扱われていて、そこでの価格が小売価格にも影響します。それぞれの市場では現地時間で取り引きされるので、常に世界のどこかの市場で金の売買が行われているということになります。
そのため、金価格は取引が行われている日であれば24時間ずっと変動していることは覚えておきましょう。
市場での取引には、主に現物取引と先物取引の2種類があります。現物取引とは売買代金と現物の金を直接交換する取引手法です。一方、先物取引は将来的な価格変動を予測し、その値段で売買を成立させる手法で、投機的な側面が強い取引になります。
それぞれ、現物取引はロンドン市場、先物取引はニューヨーク市場が中心となって行われ、市場に大きな影響を与えています。
円で購入する場合は為替も影響
金は世界中の市場で取り引きされていて、国際価格も基軸通貨である米ドル建てで表示されています。そのため、金を日本円で購入しようとしても、為替相場の影響を受けてしまいます。円高と円安のうち、基本的に購入に有利なのは円高、売却に有利なのは円安です。
例えば、1トロイオンスあたり1,000ドルで金が取り引きされているとします。その場合、1ドル100円の購入価格は10万円なのに対して、1ドル150円の購入価格は15万円です。つまり、このケースでは1ドル100円のときに10万円で金を購入し、1ドル150円になったときに15万円で売却すれば差額の5万円が利益になります。
ただし、実際の売買には金の相場が影響するため、上記の例はあくまでも金価格が変動しなかった場合のモデルケースに過ぎません。また、為替で利益が増すケースがあるということは、反対に為替で損失が膨らむ場合もあるということなので、その点については留意しておいてください。
金の相場が上がるタイミングとは?
せっかく金を売却しようと考えているなら、「少しでも高く売りたい」と考えるのは当然のことです。しかし、金相場は常に変動しており、予測することはプロであっても簡単なことではありません。しかし、相場が上がりやすいタイミングはあるので売却を考えている人はチェックしておきましょう。
地政学的リスクが高まったとき
投資の世界では「有事の金」という言葉があります。その意味は地政学的リスクが高まった場合に、投資先として比較的安全なのは金であるということです。テロや紛争などが起こると経済活動が停滞し、それ自体はただの紙である株や政府の信用が問われる貨幣の価値が下落しやすくなります。
しかし、現物そのものに価値があると考えられている金は、国家や大企業に大きなダメージを負ったとしても世界中でニーズがあるので、価値の低下が起こりにくいのです。そのため、地政学リスクが高まったときほど金の需要が高まって、価格が上昇します。
アメリカドルの信用が低下したとき
一般的に、金は米ドルの信用が低下したときも、有事の金と同じような理由で価格が上昇します。そもそも金は基本的に米ドル建てで取引が行われていますが、米ドルは金だけでなく、さまざまな取引の基軸通貨として世界中で使用されているほど信用のある貨幣です。
それほど世界中で流通している米ドルの信用が落ちて価値が下がると、不安を感じた人は通貨以外のものにお金を交換しようとします。
そのときの候補として挙がるのが、世界中の人たちから普遍的な価値を持つと考えられており、常に一定のニーズがある金です。金価格は基本的に米ドルと反対の値動きをすると考えておきましょう。
金利が下がったとき
金はコレクションとしての価値だけでなく、現代では数多くある投資先の一つとしても考えられています。現代の投資商品にはお金を預けることで利息が付いたり、配当金がもらえたりするものも珍しくないので、金は市中金利との比較で価格が変動することがあります。
金は、保有していても金利が付くことはありません。基本的に金の売買で利益を得ようと思ったら、価格が低いときに購入して、価格が上昇したら売却し売却益を得ることになります。
そのため、市中金利が下落してその他の投資商品に魅力がなくなったときは相対的に金の価値が高まり、価格が上昇しやすくなります。反対に金利が上昇傾向にあるときは、預金や債券などの利回りが上昇するため、相対的に金の魅力が低下して価格が下落する傾向にあります。
インフレになりそうなとき
インフレとは「通貨の価値が下がり、物の価値が上がる状態」を指します。簡単にいうと、今まで100円で購入できていたものが、150円になる状態がインフレです。この場合では従来よりも50円余計にお金を払わないと同じものを購入することはできません。つまり、現金の価値が下がっているということです。
そのため、投資家はインフレになりそうなときほど現物資産を増やそうとします。金も現物資産であることから有力な投資先の一つになり、ニーズが高まることで価格が上昇しやすくなります。
2023年10月は金の売りどき?
結論からいうと、この記事を執筆している2023年9月時点で金相場は過去最高値を更新しており、まさに売りどきといえます。
2023年は10月以降も大きな異変がない限り、金の高騰はある程度続くものと考えられます。
2023年10月現在、新型コロナウイルスの流行やロシアによるウクライナ侵攻による世界情勢不安によって、金価格は過去にないほど高くなっています。
ただし、今後はそうした状況が解消されるにしたがって金価格も落ち着く可能性があるので、手元に現金が欲しい人や長期保有を考えていない人は、今売却するのも一つの選択肢になります。
一方で、金価格は世界的に進むインフレによって、数十年単位の長期で見るとゆるやかに上昇していく可能性があります。そのため、早急に現金が必要でない場合は、今後の値上がりに期待してまだ保有しておくのも悪くないでしょう。
これまでの金相場の推移は?
1970年代以降の金相場で価格が高騰したのは、大きく分けて1970年代後半から1980年代前半にかけてと2000年代後半から現在の2023年まで続く2回です。
1970年代後半に金価格が上昇したのは、1971年にアメリカで金本位制が終わって変動相場に移行したことに加えて、「第2次オイルショック」「ソ連のアフガニスタン侵攻」といった出来事が重なり、世界情勢が不安定になったことが影響しています。
2000年代後半以降の上昇については、まず2003年に金のETF取引が解禁されたことがきっかけです。その後、「2010年の欧州債務危機」「2016年のイギリスのEU離脱決定」などがあり、しばらくの間は高値で推移していました。
そして、2019年末から感染拡大が始まった新型コロナウイルスや2022年から続くロシアのウクライナ侵攻によって金価格は再び急騰し、現在に至ります。
(※田中貴金属工業のデータを基に作成)
高く金を売るために
先述したように2023年10月現在、金価格は高値で推移していて、売りどきともいえる状況です。そこで、ここからは少しでも金を高く売るためにできることを紹介していくので、売却を考えている人は参考にしてください。
「相場」と「自分の持っている金」を把握する
金を少しでも高く売りたいなら、相場はもちろん、自分の持っている金を正確に把握することが重要です。金の実際の買取価格は「相場」「純度」「重量」の3つが関係し、相場については田中貴金属工業や三菱マテリアルなどのサイトで確認できます。
買取会社に不当な安値を提示されたときに気づくためにも、査定に出す前に相場をチェックしておくほうが無難です。
また、純度にはK10(10金)やK24(24金、いわゆる純金)といった区分があり、それぞれの区分は純金の含有割合で決められています。基本的に数字が大きいほど金の含有割合も高く、高値がつきやすいです。
純度は現物に刻印されていることが多いので、自分の所有している金の純度がわからないという人は、直接刻印を確認してみましょう。
重量については、重ければ重いほど高値がつきやすいです。これも不当な査定をされないように、事前に家庭にあるデジタル計量器などで測っておくことをおすすめします。残念ながら、悪徳な買取会社もあるので、高値で売るためには事前準備をしておくのはもちろん、信頼できる会社に査定を依頼するよう心掛けましょう。
アイテムによって最適な売却先が変わる
インターネットが発達した現代では、金の買取を依頼するのに下記のように多くの選択肢があります。
- 銀行
- フリマアプリ
- 金の専門会社
- ブランド買取店
銀行は信頼感こそ高いものの、すべての店舗で金を扱っているわけではありません。さらに、基本的に買取可能なのは金の延べ棒のみで、ジュエリーや金貨などは買取不可であるうえ、手数料も割高である場合が多いので、少しでも高く売りたいのであれば別の方法を選んだほうがよいでしょう。
フリマアプリは個人間での取引であるため、相手が納得さえすれば高額で売れる可能性があります。ただし、取引額が高額になればなるほどトラブルに巻き込まれるリスクも増えるため、注意してください。
金の専門会社には「田中貴金属工業」「日本マテリアル」などが挙げられます。売買実績が豊富で、買取価格を明示していることから安心感と信頼感が高いのが特徴です。一方で、あくまでも金の評価がメインであるため、ジュエリーや金以外の付加価値があるものは査定額が低くなる恐れがあります。
その点、ブランド買取店はそうした付加価値までしっかりと含めて査定してくれるところが多いのが魅力です。また、宅配買取などのサービスが充実している店舗も多く、忙しい人でも売却しやすい環境が整っているところも少なくありません。
特に金以外に売却したいブランド品がある場合は、同時持ち込みで買取額がアップすることもあるので、おすすめです。
金は今が売りどき
金価格は2023年10月時点において高値で推移しているので、今手元に資金が欲しい人にとっては今が売りどきだといえるでしょう。ロデオドライブでは金を含む貴金属やブランド品の買取を実施しています。金の延べ棒だけでなく、ネックレスやリングといったアクセサリー、コインやメダルなどの金貨も高価買取の対象です。
当店での金・プラチナ買取価格は状態にかかわらず純度と重さで決定するので、汚れていたり、壊れていたり、傷がついたりしていてもかまいません。また、宝石がついていれば、その分も加味して査定いたしますので、少しでも高値で売却したい人は、ぜひお問合せください。
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