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COLUMN

2023.12.27 (最終更新日2024.03.18)

貴金属って何だろう? 金属の種類や特徴を徹底解説!

ジュエリーやアクセサリーに使われる貴金属ですが、そもそも「貴金属」とは何なのでしょうか。貴金属とは貴重な金属のことで、全部で8種類あります。この記事では、貴金属とは何なのかを詳しく解説します。それぞれの貴金属の特徴や貴金属と金属の違い、貴金属の資産価値なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

貴金属の定義とは? どんな金属を指すの?

貴金属とは、貴重な金属を略したものです。貴金属と呼ばれる金属は以下の8種類が挙げられます。

  • 金(Au)
  • 銀(Ag)
  • プラチナ(Pt)
  • パラジウム(Pd)
  • ロジウム(Rh)
  • ルテニウム(Ru)
  • オスミウム(Os)
  • イリジウム(Ir)

貴金属は、酸やアルカリに反応しにくく安定した金属です。つまり、サビたり変質したりしにくい特性を持ちます。また、希少性が高いだけでなく加工がしやすいことも特徴です。

金の特徴

貴金属というと金を思い浮かべる人も多いかもしれません。金は美しく輝く色合いが特徴で、ジュエリーによく用いられます。
ただし、純金は柔らかく耐久性に難がある素材です。そのため、ジュエリーとして使われる金には、銅やパラジウムといった割金を混ぜて合金にするのが一般的です。金の割合によって、純金は24金、金の割合が75%のものを18金などと呼びます。

また、金は工業用としても広く使われています。金は酸やアルカリに強いため、酸化することがほとんどありません。柔らかい素材でもあるため、金箔のように薄く延ばすことも可能です。電気抵抗や熱伝導率にも優れているため、半導体などの部品としても使われています。

銀の特徴

銀は、白っぽい光沢感が美しい貴金属です。銀は貴金属の中では比較的化学変化を起こしやすい素材であり、年月が経つにつれて表面が黒ずんできます。これは、空気中や皮膚の硫黄化合物と反応して起こるものです。
この反応を利用して、「いぶし加工」が施されているシルバーアクセサリーも多くあります。いぶし加工とは、黒くいぶしたような色合いに加工することです。

また、銀は貴金属の中でもっとも熱伝導率と電気伝導率が高い素材として知られています。光反射率も98%と高く、全ての金属の中で最大の値です。ジュエリーや割金のほか工業用の半導体など、銀は幅広い用途で使われています。

銀の純度は千分率で表記されており、純度が95%なら「Sv950」「Ag950」といった表記で表されます。

プラチナの特徴

プラチナは非常に希少性の高い貴金属で、年間わずか200トンほどしか採取できません。金の年間産出量は3,000トンほどなので、プラチナの希少性は明白です。プラチナはジュエリーとして人気が高く、酸やアルカリにも強いため日本では婚約指輪や結婚指輪などの素材としてもよく使われています。

プラチナは銀と同じように千分率で純度が表記され、純度が95%なら「Pt950」と表記します。プラチナはジュエリーやアクセサリーだけでなく、工業用品や医療機器などにも使われています。

パラジウムの特徴

パラジウムはあまり聞きなじみのない貴金属かもしれませんが、日常生活でもよく使われている貴金属です。主に、電子部品や工業製品などに使われており、銀歯の素材としても欠かせない素材です。融点が低く加工しやすい、サビにくくて軽いという特徴があります。

パラジウムはプラチナに似た輝きを持っている美しい貴金属でもあります。また、硬度はプラチナよりも高いためジュエリー用の素材としても使われています。その他にも、割金としての用途も一般的です。
金やプラチナの硬度を高めるために配合される金属でもあり、例えば金にパラジウムを混ぜることでホワイトゴールドが作られています。

ロジウムの特徴

ロジウムはプラチナの鉱石から発見された金属であり、プラチナに似た白色の輝きを放ちます。産出が少ないため、希少性の高い貴金属です。
化学的にも安定しており、金やプラチナをも溶かす王水(濃塩酸と濃硝酸の混合液)を使っても、ロジウムは溶かすことができません。このためロジウムは需要が高く、貴金属の中では最も高価だとされています。

また、ロジウムはその安定性や硬度の高さから、電子部品や自動車用触媒などによく使われています。非常に希少性が高く高価なためロジウム単体でジュエリーが作られることはほとんどありません。金やプラチナなどの割金として使われたり、メッキコーディングに使用されたりするケースはよくあります。

ルテニウムの特徴

ルテニウムは、プラチナの副産物として産出される貴金属です。1840年頃にロシアの研究者によって発見されました。プラチナ鉱石に含まれるルテニウムの量は2%以下と非常に希少性が高くなっています。

ルテニウムは融点や沸点が高く、硬度も高いという特徴があります。そのため、工業用の素材やパソコンのハードディスクなどに用いられることが多いようです。
また、希少性が高く単体でジュエリーなどを作るのが難しいため、金やプラチナの割金として主に活用されています。その他にも、メッキコーティングなどで使われることもあります。

オスミウムの特徴

オスミウムは非常に希少な貴金属として知られています。オスミウムは酸素と反応しやすいという性質があり、粉末状のオスミウムは酸素と反応することで四酸化オスミウムという有毒な気体へと変化します。
金属でありながら気化するという非常に珍しい特性を持っているため、ジュエリー素材などにはほとんど使われません。基本的には、割金として使われるケースが多いでしょう。

オスミウムは融点や硬度が高く、酸やアルカリに強いという特徴があります。オスミウムを割金とした合金は摩擦に強いため、工業用触媒や万年筆のペン先などにも使われています。また、オスミウムは比重が22.59と全ての金属の中で一番重たいです。

イリジウムの特徴

イリジウムは、腐食に強いという特徴があります。ロジウムと同様に王水でも溶かせない金属の一つです。また、硬度が非常に高い貴金属なので、プラチナにイリジウムを混ぜることで硬度が高く腐食にも強い合金ができます。そのため、耐性が求められる「メートル原器」の材料として使われていました。
1960年にメートル原器が廃止されたことでイリジウムは役目を終えましたが、キログラム原器については現在でも使用されています。

耐久性に優れているため、工業用のるつぼ(耐熱性容器)や電気プラグなどによく使われています。また、ジュエリーの割金としても活躍しているようです。

貴金属の魅力と特性

貴金属は一般的に、高価で貴重とされている金属です。産出量が少なく希少な金属でありながらニーズが高いため、高価がついています。

貴金属と卑金属の違いとは?

日本語では、「卑」には「卑しい」や「身分が低い」などの意味があるため、マイナスなイメージを思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、卑金属は価値の低い金属を表した言葉ではありません。
卑金属とは、貴金属に含まれない金属全般を指す言葉です。実際、多くの卑金属は実用性が高く、貴金属と同じぐらい高価な金属も使われています。

貴金属と卑金属の大きな違いは、イオン化傾向の大きさが挙げられます。卑金属は貴金属よりもイオン化しやすい、つまりサビたり変質したりしやすい金属です。代表的な卑金属としては、鉄、アルミニウム、マグネシウム、銅などが挙げられます。

買取(売却)に適した貴金属の種類

貴金属の中で売買取引しやすいものとしては、金・プラチナなどが挙げられます。これらの貴金属は希少性こそ高いものの、他の貴金属に比べると入手は難しくありません。世界の取引市場でも多く売買されているため、売買取引しやすい貴金属だといえるでしょう。

ロジウムやルテニウムは非常に希少性が高く、高価です。ただし、その希少性の高さから入手は難しく、取引には向いていません。貴金属の売買取引を考えている場合は、手に入れやすく取引が容易にできるものを選んだ方がよいでしょう。
金・プラチナなどは投資として売買する人も多いため流動性が高いという特徴があります。そのため、売り時を見逃さないことが重要です。

貴金属の資産価値は?

取引の多い、金・プラチナなどは資産価値も高いといえます。貴金属の中でもっとも需要が高く、投資対象としても人気なのが金です。金は相場が安定しており、価値が下がりにくいというメリットがあります。そのため、比較的リスクの少ない投資対象としても人気です。

プラチナも人気の高い貴金属です。日本ではジュエリー素材としての需要が高いでしょう。ただし、金よりも市場規模は小さく、価格変動のリスクは多少大きくなります。銀は安価で小口の投資に向いています。

価値の高い貴金属

貴金属は希少性が高く、価値の高い金属です。特に、金・プラチナなどは取引量も多く入手しやすいため、投資としても人気があります。貴金属は相場によって買取価格が変動するため、相場をしっかりと確認して売るタイミングを逃さないことが大切です。

ロデオドライブでは、金やプラチナを始めとして貴金属の買取を行っています。貴金属の買取実績が豊富で、さまざまな貴金属に精通したバイヤーによる高価買取を行っています。金やプラチナなど貴金属の買取をお考えなら、ぜひロデオドライブをご利用ください。

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