COLUMNコラム
カルティエ・サントスは世界初の男性用腕時計？特徴や種類、おすすめモデルを紹介！
カルティエは世界の一流ブランドとして多くのファンから愛されています。そんなカルティエのなかでもブランドを象徴するアイテムの一つとなっているのが、腕時計のサントスです。
この記事では、高級腕時計に興味を持っている人に向けてサントスの歴史からおすすめモデルまで紹介していきます。
目次
カルティエ サントスの歴史
ルイ＝フランソワ・カルティエが1847年に創業したカルティエは、もともと宝石などを扱うジュエリーブランドでした。ブランド名が多くの人に認知されるきっかけとなったのは、フランス国王に気に入られて「王の宝石商（宝石商の王）」と呼ばれるようになってからです。
その後、順調に高級ブランドとしての地位を築いていったカルティエですが、3代目のルイ・カルティエの時代にカルティエの友人である飛行冒険家アルベルト・サントス＝デュモンから飛行機を操縦しながら時間を確認できる時計を作ってほしいと依頼を受けます。
当時は懐中時計が主流で、ほかの動作をしながら時間を確認することが困難でした。そこで、ルイ・カルティエは新しい時計の開発に取りかかり、その結果生まれたのが1904年に誕生した腕時計のサントスです。サントスはその後1911年に一般販売が始まり、諸説あるものの世界初の市販化された腕時計だといわれています。
カルティエ サントスの特徴と人気の理由
サントスならではのデザインとして有名なのは、独特のフォルムをしたケースデザインとベゼルに配置されているビスです。ケースはスクエア型ではありますが、角が丸みを帯びているのが特徴的で、男らしさのなかにも優雅さを感じさせてくれるデザインとなっています。
またベゼルに配置されているビスは、サントス誕生のきっかけになった飛行機の機体に使用されているものをイメージして作られました。ケースデザインやベゼルはサントスの伝統としてアイデンティティの一つとなっており、現在でもそれらのデザインを踏襲しながら新しいモデルが製作されています。
そうした伝統が現代でも息づいている一方で、最新モデルにはユーザーの利便性向上につながる最新技術が搭載されているのもサントスの人気を後押ししています。例えば2018年以降のモデルから採用されている、ワンタッチでストラップを交換できるクイックスイッチや工具がなくてもコマ調整ができるスマートリンクが挙げられます。
伝統的なデザインと最新技術が融合したアイテム、それがカルティエのサントスです。
カルティエ サントスの種類
サントスにはたくさんの種類があり、それぞれに特徴が異なります。お気に入りのアイテムを手に入れるためにも、各コレクションの特徴をよく知っておきましょう。
ここからは、サントスの種類を5つ紹介します。
サントス ドゥ カルティエ
サントス ドゥ カルティエは2018年に登場した現行品です。サントスらしいケースフォルムに大きめのビスが特徴で、エレガントさを感じられるアイテムになっています。また登場時に従来品と比べて機能面で大きな変化があったのも話題になりました。
具体的にはムーブメントの変更と、先述したクイックスイッチやスマートリンクが搭載されたことです。それまでのサントスのムーブメントは汎用ムーブメントを製作するETA社のものでしたが、このコレクションから自社製ムーブメントに変わりました。
またストラップの調整や取り外しが容易になったことで、これまで以上に機能性に優れたアイテムに仕上がっています。
サントスデュモン
サントスデュモンは2019年に新しいモデルが発売された現行品です。先述した通りサントスが誕生したのは3代目ルイ・カルティエの友人であるアルベルト・サントス＝デュモンからの依頼だったため、その名前がこのモデルの名前の由来となりました。
実際に1911年に量産化が始まったのもサントスデュモンで、それから100年以上が経過する現代まで、数々のモデルチェンジを経ながらそのコンセプトが受け継がれてきました。
新しく発売されたモデルではリューズガードが撤去されたり、薄型のケースが採用されたりといった具合に初代モデルを彷彿とさせるデザインに回帰しています。全体的にゴージャスで、サントスの歴史の重さを感じられる腕時計です。
サントスガルベ
1987年に登場したモデルが、曲線が特徴的なサントスガルベです。一部自動巻きムーブメントを採用したモデルもありましたが、メインはクォーツ搭載機となっています。サントスガルベはそれまで直線的なデザインが多かったサントスのケースを腕の丸みに合わせて角度を付けたことで、より手首にフィットするように設計されたのが特徴です。
それまでの男らしい直線的なデザインから、やわらかな曲線へ変わったことで女性人気も高いシリーズでしたが、現在は生産を終了しています。
サントス100
サントス100はサントスの誕生100周年を記念して2004年に発表されたアニバーサリーコレクションです。現在は生産されていませんが、その希少性の高さから中古市場での人気も高くなっています。
サントス100の特徴は、発売当時に流行していたデカ圧のデザインが採用されていることです。サントスの特徴でもある角ばったケースやベゼルがさらに厚みを増して、より重厚感のあるデザインになっています。
サントスドゥモワゼル
サントスはその誕生の経緯から男性的なデザインが主流でした。しかし、2005年にカルティエの腕時計として初めてのレディース向けコレクションであるサントスドゥモワゼルが発表されています。
コレクションの名前は、アルベルト・サントス＝デュモンが最後に搭乗した飛行機「ドゥモワゼル号（日本語でお嬢さんという意味）」が由来となっています。
サントスドゥモワゼルはレディース向けのコレクションというだけあって、それまでの男らしさとは一線を画し、上品かつ優雅さを感じられるデザインが特徴です。
ポリッシュ加工が施されたベゼルやブレスレット部分は美しく輝き、それまでサントスの象徴であったビスモチーフをあえて廃止することで女性らしいデザインに仕上げました。こちらも現在は生産を終了していますが、中古市場では変わらぬ人気を誇ります。
カルティエ サントスのサイズ
カルティエにはサントスドゥモワゼルのような女性向けのアイテムもありますが、ほとんどのコレクションではメンズ・レディースといった性別の区別なく、販売されています。
そのためお気に入りの1本を選ぶときは、自分の腕に合ったサイズから探すのが基本です。サントスには主に「SM」「MM」「LM」の3つがあるので、ここではそのサイズ感について紹介していきます。
ただし同じ「SM」「MM」「LM」でもコレクションによって大きさは異なりますので、購入の際は必ず現物を確認するようにしてください。
SM
SMサイズは3つのサイズのうち最も小さいサイズです。コレクションでいうと、「サントスデュモンのクォーツモデル」「サントスガルベ」「サントスドゥモワゼル」などのケースサイズとして採用されています。
小ぶりでかわいらしさを感じられるサイズなので、女性にもおすすめしたいサイズです。腕時計に力強さや存在感を求める人は、MMやLMをおすすめします。
MM
MMはSMとLMの中間サイズで、コレクションでは「サントス ドゥ カルティエ」「サントスガルベ」「サントスドゥモワゼル」などに採用されています。
MMサイズはちょうどよい大きさで、迷った際にはおすすめのサイズです。大きすぎて悪目立ちすることなく、ビジネスシーンでも使用しやすいでしょう。男性はもちろん、マニッシュに腕時計をつけたい女性にもぴったりです。
LM
LMは3つのサイズのうち最も大きく、「サントスデュモンのクォーツモデル」「サントス ドゥ カルティエ」「サントスガルベ」「サントスドゥモワゼル」などで採用されています。
サントス ドゥ カルティエのLMサイズは「横39.8mm x 縦47.5mm」で、MMよりも一回り大きいです。サイズ感としてはラウンド型の42mm程度をイメージするとわかりやすいでしょう。
LMサイズは、基本的に大きくて目立つ腕時計が欲しい人に向いています。
おすすめのカルティエ サントス4選
カルティエのサントスは、その100年以上に及ぶ歴史の中で多数のモデルを発売してきました。そのため、お気に入りの一品を選ぶのに迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで最後にサントスのモデルの中から、特におすすめのアイテムを4つ紹介します。
サントス デュモン（Ref.WSSA0032）
サントス デュモン（Ref.WSSA0032）は、サントスらしい存在感あるスクエア型のケースと大きめのビスが特徴の現行品です。サテン仕上げが施されたケースとシルバーダイヤルの相性も抜群で、上品な美しさを演出しています。
またリューズ部分のブルースピネルがアクセントとなって、カルティエの腕時計としての付加価値を高めているのも特徴です。ストラップに華やかさを抑えたネイビーブルーを採用していることもあり、悪目立ちすることなく、どのようなシーンでも着用しやすい腕時計になっています。
サントスデュモンXL WSSA0032
サントス ドゥ カルティエ クロノグラフ（Ref.WSSA0017）
サントス ドゥ カルティエ クロノグラフ（Ref.WSSA0017）は、2019年に発売された現行のサントス ドゥ カルティエのクロノグラフモデルです。大胆に配置されたアラビア数字のインデックスと、クロノグラフのメーター類のバランスがよく、視認性とデザイン性が両立しています。
またベゼルやエンドピースに採用されたブラックのADLC加工によって耐久性が向上するとともに、クールでスポーティーな印象を与えるアイテムになっています。スタイリッシュな腕時計を探している人におすすめです。
サントス ドゥ カルティエ クロノグラフXL WSSA0017
サントス100 クロノグラフ（Ref.W20091X7）
サントス100 クロノグラフ（Ref.W20091X7）は、現在は生産を終了してしまったサントス100のクロノグラフモデルで、その希少価値の高さから中古市場でも人気のあるアイテムとなっています。
ベゼルに配色された鮮やかなイエローゴールドが特徴で、ホワイトの文字盤とマッチして高級感があります。デカ厚ブームの時代に発売されたこともあり、大きくて骨太なケースが採用されているため、存在感のある腕時計を探している人に向いています。
サントス100クロノグラフ W20091X7
サントス ドゥモワゼル（Ref.W25066Z6 ）
サントス ドゥモワゼル（Ref.W25066Z6 ）は、ストラップ部分を中心にシルバーとイエローゴールドを基調とした高級感あふれるデザインが採用されているほか、リューズ部分のブルースピネルなど、サントスらしさを存分に感じられるアイテムとなっています。
ケースサイズが「28.25mm×21.65mm」とサントスにしては控えめなのもあり、目立ち過ぎず、さまざまなシーンで使いやすいのも特徴です。現在は生産を終了していますが、長い期間にわたって使い続けられる腕時計を探している人は中古市場で探してみてはいかがでしょうか。
サントス ドゥモワゼルSM W25066Z6
スクエアフォルムが美しいカルティエのサントス
カルティエのサントスは、デザイン性と機能性の高さから100年以上もの長い期間にわたって人気を維持し続けてきました。そうした歴史や伝統は現代でも生き続けており、中古市場でも高値で取引されています。
お手持ちのサントスの売却を検討している場合は、ぜひ1954年創業のロデオドライブにお任せください。ロデオドライブでは買取から販売までのトータルサービスを行っており、手数料を省いて買取価格のアップを目指しています。
無料LINE査定や宅配買取も実施しているので、お手軽にお問い合わせください。
ロデオドライブのサントス買取実績はこちら
