「王の宝石商、宝石商の王」とも呼ばれたカルティエには、天然石（カラーストーン）を使用したアミュレットというコレクションがあります。

カルティエのアミュレットは、美しい天然石の魅力があふれるジュエリーコレクションです。この記事では、カルティエのアミュレットの特徴やアイテムの種類、使われている天然石の持つ意味についてお伝えします。カルティエ アミュレットに興味のある人は、ぜひ参考にしてください。（※この記事の内容は2023年3月時点のものです）

カルティエ アミュレットとは

カルティエのコレクション「アミュレット」は2014年に発表されました。「アミュレット」とは、フランス語で「お守り」「厄除け」という意味を持っています。その語源はラテン語で、「amuletum」という「保護」「加護」という意味の言葉です。その名のとおり、持つ人の願いを込めて肌身離さず身につけていられるお守りのようなアイテムとして登場しました。

カルティエのアミュレットは「Unlock your wish（願いを解き放つ）」をコンセプトにして生まれました。まるで心のうちに秘めた願いが形となったかのような輝きを放つアミュレットは、チャンスをつかんで願いを叶えようとする意志に寄り添ってくれるでしょう。

カルティエ アミュレットは、円形のモチーフに天然石があしらわれており、中心部にはブリリアンカットのダイヤモンドが埋められています。天然石にはそれぞれに意味があり、持つ人の想いやライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

カルティエ アミュレットのアイテムの種類は？

カルティエ アミュレットは、現在ではネックレスとブレスレットが展開されています。元々はリングとイヤリングも含めた4種類があったため、現在は中古市場ですべてのアイテムを求めることができます。

どのアイテムも、丸くかたどったゴールドの内側にカラフルな天然石があしらわれ、ダイヤモンドが中心で光っている円形モチーフのジュエリーです。

カルティエ アミュレットの特徴

「王の宝石商、そして宝石商の王」と呼ばれるカルティエのジュエリーは、すべてに気品があり、デザインも洗練されています。カルティエ アミュレットも同様に、上品な印象のコレクションです。

しかし、カルティエにおいてダイヤモンド以外のカラーストーンが主役に使われているジュエリーはあまりありません。そういった意味でも、カルティエ アミュレットは貴重な存在といえるでしょう。そして、誰もが見た瞬間に「カルティエのジュエリー」とわかるものではない点が「ほかの人とは違うものを持ちたい」と望む人にぴったりのジュエリーです。

天然石とダイヤの2つの美しさが楽しめる

カルティエのアミュレットは、カラーストーンモチーフの中央に、一粒ダイヤがあしらわれています。カルティエは、ダイヤモンドのクオリティに強いこだわりを持っていることで有名で、4C（カラット、カット、カラー、クラリティ）と呼ばれる、ダイヤモンドの品質評価国際基準においても高品質なものを選び抜いていることはもちろん、カルティエ独自の評価基準も併せてダイヤモンドを選別しています。

そのように厳しい選択眼を持っているカルティエが、同じように厳しい基準で天然石を選び作っているのがカルティエ アミュレットです。カルティエ アミュレットでは、ダイヤと天然石、どちらも最高級の品質の美しさを楽しめます。

天然石に地金などバリエーションが豊富

カルティエ アミュレットコレクションは、地金や天然石をさまざまな組み合わせで選べるため、バリエーションがとても豊富です。現行品では、地金はイエローゴールドまたはピンクゴールドのどちらかとなりますが、中古市場を探せば、ホワイトゴールドのアミュレットに出会えるかもしれません。

また、地金の縁取りや天然石部分にもダイヤモンドが埋め込まれたデザインなどもあるので、お気に入りのアミュレットを探してみるのも良いでしょう。ホワイトゴールドの地金にパヴェダイヤモンドが敷き詰められたネックレスやピアスは、身につける女性をゴージャスなレディに仕立ててくれます。

ネックレスの中でも、ロングネックレスはすでに中古市場でしか手に入らない貴重な品です。長いチェーンに、6つの天然石モチーフが等間隔で飾られています。美しい天然石と華やかなゴールドチェーン、そしてきらめくダイヤモンドがゴージャスな一品です。

好きなパワーストーンで幸運をつかみ取ろう

カルティエ アミュレットに使われている天然石は、パワーストーンとも呼ばれる石です。厳密には、ホワイトマザーオブパールなど石ではないものも含まれていますが、こうした天然石には、何らかの神秘的な力が宿っていると、古くから考えられてきました。

なりたい自分や、かなえたい願い事に合った天然石を身につけたり、インスピレーションで「この色が好き」と感じた色のアミュレットを身につけたりすることで、前向きな気持ちになれそうです。また、複数の天然石を組み合わせて身につけても良いでしょう。大切な人へのプレゼントとして、願いを込めた天然石のカルティエ アミュレットを贈るのもおすすめです。

カルティエ アミュレットのパワーストーンの意味は？

現行品（2023年3月時点）はマラカイト、オニキス、ホワイトマザーオブパールのみとなっていますが、中古市場ではほかの天然石にも出会えるでしょう。ここではカルティエアミュレットに採用された7つの天然石を、石が持つ意味や歴史も含めて紹介します。

マラカイト

濃淡のある緑色の縞模様が美しい天然石で、孔雀石とも呼ばれます。ストレスや緊張を和らげ、対人関係のお守りとして効果があるといわれます。古くはエジプトのクレオパトラもマラカイトを粉末状にして化粧品を作り、目元を飾っていたといわれています。また、装飾品や建築資材としても使われていました。

深い緑色のマラカイトは、身につけた女性の首元や手首をすっきりと見せてくれるアイテムです。引き締めた印象を与えたいときに用いるのもおすすめです。

オニキス

艶やかな漆黒の石、オニキスは縞瑪瑙（しまめのう）とも呼ばれています。心を落ち着かせたり、才能を開花させたりするお守りとして効果があるといわれます。オニキスの名前の由来は、ギリシャ語の「Onyxis」で爪という意味です。そのため、昔からオニキスを魔除けとして使ってきた民族もいます。

エレガントなブラックは、どのようなシーンでも身につけやすいカラーです。カルティエ アミュレットにおいては、ゴールドやダイヤモンドとの対照も美しく、女性の知性や強さを感じさせてくれるアイテムとなるでしょう。

ホワイトマザーオブパール

穏やかな乳白色に輝くホワイトマザーオブパールは、白蝶貝とも呼ばれます。真珠を育む母なる貝として、子宝や出産のお守りとして用いられることもあります。ホワイトマザーオブパールは、新しい命の象徴であり、母なる海の力を宿していると考えられてきました。

カルティエ アミュレットのホワイトマザーオブパールは、ゴールドの縁取りに囲まれ、中央にはダイヤモンドを抱いています。静かに輝くホワイトマザーオブパールはエレガントな美しさをたたえています。フォーマルなファッションと相性が良いアイテムですが、反対にデニムのようなカジュアル系ともマッチする万能選手です。

ラピスラズリ

美しい夜空に星が輝いているかのようなブルーのラピスラズリは、青金石または瑠璃と呼ばれています。幸運や強運を呼ぶお守りとして、古くから用いられてきました。

ラピスラズリのパワーストーンとしての歴史は古く、5,000～6,000年前の古代メソポタミアの墓群からも見つかっています。また、ラピスラズリの青色は砕いて大変高級な絵の具としても用いられ、「真珠の耳飾りの少女」で有名なフェルメールも使用していたといわれています。

カルティエ アミュレットのラピスラズリは深みのある青色で、神秘的な美しさを持った石です。思わず見入ってしまう魅力を持っているアイテムです。

カーネリアン

太陽のような明るいオレンジ色を持つカーネリアンは、紅玉髄とも呼ばれています。挑戦する勇気や実行力を与えてくれるお守りといわれています。

カーネリアンは昔から装飾品として使われてきた石です。指導者や権力者に好まれていた歴史があり、かの皇帝ナポレオンも愛用していたといわれています。

カルティエ アミュレットのカーネリアンは、ファッションの差し色としてひと際存在感を放つでしょう。身につけると、周囲に力強く明るい印象を与えてくれそうです。

クリソプレーズ

ミルクの混じったような優しい緑色をしたクリソプレーズは、玉髄ともいわれています。才能を開花させ、成功へと導くお守りとして親しまれてきました。

クリソプレーズは、古代ローマ時代のアレキサンダー大王にも愛用されていたという伝説があります。当時から、カメオをほどこした装飾品として使われていたようです。

希少性の高いクリソプレーズは、特別なアミュレットにぴったりの天然石です。みずみずしい翡翠（ひすい）のようなグリーンは、さわやかな印象でファッションにアクセントを加えてくれそうです。

ピンクオパール

ミルキーなピンク色が女性らしい印象のピンクオパールは、キューピッドストーンまたは蛋白石（たんぱくせき）とも呼ばれています。その愛らしい色合いのとおり、愛を象徴する石として恋愛のお守りとして使われてきた石です。

ピンクオパールのカルティエ アミュレットは、柔らかなピンク色のオパールがゴールドに縁取られて、優しくも高貴な美しさを漂わせています。センターのダイヤモンドが上品に輝く、洗練されたアイテムです。

カルティエのアミュレットは美しいお守り

カルティエのアミュレットは、身につける人の願いを解き放つ「お守り」をコンセプトにしたコレクションです。中古市場も含めてみれば、ブレスレット、ネックレスのほかにもリングやピアスにも出会えます。カルティエ アミュレットには、地金や天然石の種類、パヴェダイヤモンドのものなど多くのバリエーションがあります。インスピレーションで好きな天然石を選んでも、石の持つ意味で選んでも良いでしょう。

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