COLUMNコラム
ロレックスの赤サブって何? 見分け方から高く売るための注意点まで解説
ロレックスといえば、言わずと知れた高級時計の代表格です。長い歴史を持ち、これまでにさまざまなコレクションが発売されています。中には希少価値の高いモデルも存在しており、赤サブもその一つです。
この記事では特に赤サブを取り上げ、その魅力や見分け方から高く売る方法まで詳しく解説するので、参考にしてください。
目次
ロレックスの赤サブとは?
ロレックスの赤サブとは「赤のサブマリーナー」の略です。文字盤のモデル表記「SUBMARINER」が、赤くペイントされていることが名称の由来になっています。サブマリーナーは、世界初のダイバーズウォッチとして1953年に発表されたモデルです。
水深100m(現在は水深300m)までの防水性を備えたサブマリーナーは、発売当初、世界に衝撃を与えました。発売以降、細かくモデルチェンジが行われているため、希少なモデルがいくつか存在しています。赤サブはその希少なモデルの一つで特に人気が高く、現在でも多くのファンに支持されています。
すでに廃番のヴィンテージモデル
赤サブと呼ばれるサブマリーナーはロレックスの時計の中でも初期モデルの一種であり、発売されていたのは1965年から1980年頃までです。初期に発売されたサブマリーナーは日付表示機能がなく、1965年に日付表示機能が搭載されたサブマリーナーデイトが発表されました。
このサブマリーナーデイトの型番がRef.1680であり、文字盤のロゴが赤いものが現在も愛される赤サブです。赤サブは15年程度しか製造されておらず、すでに廃盤のヴィンテージモデルということで、その希少性が人気の理由につながっています。
ロレックスの赤サブの魅力
ではなぜ、それほど赤サブは世界中で人気があるのでしょうか。その理由として希少性が高いのはもちろん、ヴィンテージであっても高性能を誇っている点が挙げられます。
ここからは赤サブの持つ魅力について、希少性の高さおよび性能の高さを、それぞれ掘り下げて詳しく解説します。赤サブに興味のある人は、参考にしてみてください。
希少価値が高い
サブマリーナーは1953年に初代モデルが発表されてから、現在に至るまで赤サブも含めて長年製造され続けています。しかし赤サブと呼ばれているのは、すでに製造が終了しているレアモデルです。
ロレックスは生産量の少ないモデルは特に人気があり、入手困難となりがちです。さらに赤サブは文字盤の周りが縁取りされていない仕様であるなど、現行モデルにはない特徴を持っているため、特に希少価値が高く中古市場でも高値で取引されています。
ヴィンテージであっても高性能
1965年から1980年頃までしか製造されていない赤サブは、ヴィンテージロレックスと呼ばれる中に入るものの、ムーブメントなどは高性能です。ロレックスは創立当初から、長く愛用できる時計の製造を追求してきました。
時計製造におけるさまざまな技術革新を成し遂げてきたロレックスですから、もちろん現行モデルには初期モデルにはない機能も多く備わっています。
しかし、それでも赤サブを含むヴィンテージロレックスは、現在でも十分通用する機能レベルを備えています。こうした点も赤サブの人気が衰えず、いまだに高い支持を集めている理由でしょう。
ロレックス赤サブの見分け方
赤サブは文字盤のSUBMARINERの表記が赤い以外に、どのような特徴があるのでしょうか。外見的特徴からの見分け方としては防水表記と「6」の表記、「f」の表記の3つがあります。
以下で詳しく解説しますので、見分ける際の参考にしてください。
防水表記
サブマリーナーの文字盤には、赤字で書かれた「SUBMARINER」のロゴの下に防水表記が入っています。フォントの違いでマーク1からマーク6まで6種類に分かれており、マーク1からマーク3までが前期型のモデル、マーク4からマーク6までが後期型のモデルです。
前期型はロゴの下に「200m=660ft」、後期型は「660ft=200m」と表記され、メーターとフィート表記が反対になっています。前期型の防水表記はメーターが先に書かれていることから「メーターファースト」と呼ばれ、特にコレクターの中でも人気が高いデザインです。
「6」の表記
防水表記の「660ft」部分にある「6」の文字には、実は2種類のフォントがあります。6の丸まっている部分が閉じているフォントと、隙間が空いているフォントです。閉じているフォントは「クローズ6」、隙間のあるフォントは「オープン6」と呼ばれ、区別されています。
クローズ6は初期に製造されたマーク1と、後期のうちでも最後に製造されたモデルのマーク6でしか使われていません。残りのマーク2からマーク5のフォントはオープン6になっています。短い期間しか製造されていない赤サブながら、若干の製造時期の違いで「6」の表記に違いがあるのです。
「f」の表記
「660ft」の「f」のフォントについても、よく見ると違いがあるのが分かります。「f」の2本の横棒のうち、上の横棒の方が長いものが「ロングf」です。両方の横棒が同じくらいの長さのものは「ショートf」呼ばれ、やはり「6」の表記と同様に区別されています。
ロングfは、前期型モデルのマーク1とマーク2に使われていたフォントです。その後に発表されたマーク3とマーク4、マーク5ではショートfになっていますが、マーク6ではロングfが復活しています。「6」のフォントに違いがあるのと同じく、「f」のフォントも製造された時期によって違いがあるのです。
赤サブの各モデルを紹介
ここからは、赤サブのモデルとそれぞれの特徴を簡単に紹介します。
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- モデル①ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク1
初期型のマーク1はメーターファーストのクローズ6、ロングfのモデルです。赤サブの中でも最も希少なファーストモデルであり、めったに見かけることがありません。 - モデル②ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク2
マーク2もメーターファーストで、フォントはオープン6とロングfです。このモデルは経年劣化で文字盤がブラウンに変色することがあり、それがまた希少性を高めています。 - モデル③ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク3
初期型のマーク3までがメーターファーストです。マーク3の「6」のフォントはマーク1、マーク2と同じオープン6ですが、「f」はショートfになっています。マーク2と同じく、ブラウンに変色することがあるモデルです。 - モデル④ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク4
マーク4からはフィートが先の表示になっています。フォントはオープン6とショートfです。マーク3までの初期型モデルに比べると、流通量は多くなっています。 - モデル⑤ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク5
マーク5もマーク4と同じフィートが先の表示、オープン6とショートfです。マーク4と比べるとクロノメーター表記のスペースが若干狭くなっていたり、王冠マークの形が違っていたりします。 - モデル⑥ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク6
マーク6もフィートが先の表示なのはマーク4、マーク5と同じです。一方で「6」と「f」のフォントについては、クローズ6とロングfが復活しています。
赤サブを高く売るための注意点
もし手元に赤サブがあり、売りたいと考えている場合、気を付けておかなければならないポイントがあります。買い取りを依頼する会社や時期の違いで、同じ赤サブでも買取価格が違ってくる可能性も考えられます。
大切なサブマリーナーを売却するのであれば、できるだけ高く売りたいものです。ここからは赤サブを高く売るための注意点として、3点を詳しく解説します。
ロレックスについてよく理解している買取会社に持ち込む
赤サブを高く売るためには、何よりもロレックスのことを深く理解している買取会社に依頼することが大切です。ロレックスは赤サブのように短期間しか製造されておらず、かつすでに廃盤になっているようなモデルでは、希少性が高まることがあります。
さらに同じ赤サブといってもマーク1からマーク6まで6つのモデルがあり、それぞれ買取価格も変わってきます。赤サブが貴重なものであることを理解していない買取会社では、適正な価格で買い取ってもらえないかもしれません。
ロレックスを熟知したプロによる査定があってこそ、本当の価値に照らし合わせた買取価格が出せるでしょう。よいタイミングで売却する
ロレックスが高く売れるかどうかは、時期によっても変わってきます。例えば、需要の増加に対して供給が追いつかないときなどは買取価格が上昇するので、売るタイミングとしてはよい機会でしょう。
また、円安が続いている状況も売り時です。ロレックスは海外で製造された輸入品であり、為替相場の影響を受けます。円安で新品のロレックスの価格が上がると中古の需要が高まり、結果的に買取会社では在庫が減少するため、積極的に高値での買い取りが行われます。
他にも人生の節目を迎える人に向けたプレゼントとして需要のある春の新生活前や、自分へのご褒美として求める人が多いボーナス前も、高く売却するタイミングとしておすすめです。
赤サブの偽物に注意!
赤サブは数あるロレックスのコレクションの中でも人気があり、希少性の高い時計です。それだけに偽物が出回っている可能性があることにも、注意する必要があるでしょう。当然ながら偽物であれば、高価買取は望めません。赤サブにはここまで解説してきたように、マーク1からマーク6まで6種類あります。
モデルの特徴をはじめとしたチェックポイントはありますが、巧妙に偽造されたものの場合は、なかなか見極めるのが難しいかもしれません。本物かどうかを正確に知るためには、やはり赤サブの取り扱い経験が豊富な買取会社に査定してもらうのがおすすめです。
赤サブはロレックスのレアモデル
サブマリーナーは現在でも世界中で愛され続けているロレックスのコレクションですが、中でも赤サブはレアモデルとして知られています。赤サブと呼ばれているサブマリーナーは短い期間しか製造されていないため、希少性が高いモデルです。細かく分けると6種類あり、それぞれ買取価格にも違いがあります。
ロデオドライブではロレックスに関する知識を持ったスタッフが、確かな査定を行っています。赤サブはもちろん、ブランド品の高価買取を希望しているのなら、ぜひロデオドライブにご相談ください。
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- モデル①ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680 マーク1