COLUMNコラム
コンステレーションはオメガの人気モデル。その特徴や歴代・おすすめモデルも紹介!
世界的に有名な時計メーカーのオメガでは、さまざまなモデルを発表しています。この記事では、特徴のあるデザインや豊富な種類が魅力のコレクション「コンステレーション」を徹底解説します。
コンステレーションの意味やデザインの特徴、歴代モデルなどを紹介するので、オメガが好きな人はぜひチェックしてみてください。(※この記事の内容は2023年3月時点のものです)
目次
オメガ コンステレーションとは
オメガの代表的な「コンステレーション」とは、英語で星座を意味するコレクションで、フォーマルスタイルにマッチするドレスラインとして人気を集めています。コンステレーションは1952年にオメガで初めての自動巻き腕時計として誕生しました。もともとはメンズ用の腕時計でしたが、エレガントで繊細な雰囲気をまとうデザインから現代ではレディース用腕時計のイメージが強くなりました
。コンステレーションはその名にちなんで、ケースや文字盤、インデックスなどいたるところに星や夜空をイメージさせるデザインが施されています。印象の異なるさまざまなデザインが展開されており、多くのファンの心をつかんでいます。
アンティークもおすすめ! コンステレーションの歴代モデル
コンステレーションは1952年の誕生以来、長い歴史の中で数々のモデルが登場しています。「コンスレテーションの定番モデルといえばこれ」というモデルはないほどバラエティに富んでいます。ここからはコンステレーションの歴代モデルをチェックしてみましょう。
1952年 初代コンステレーション
初代コンステレーション(Ref.KO2648)は、独創的な12面体の文字盤とくさび形のインデックスが特徴で、Cal.354を搭載した自動巻きクロノメーターです。独特な文字盤の形状がパイの焼き型と似ているため、パイパン(パイ皿)ダイヤルと呼ばれることもあります。
Ref.KO2648のデザインはステンレススティールのケースにシンプルなインデックスが施され、全体的にエレガントな印象です。品の良いデザインと精度の高さからあっという間に人気を博します。
1965年 コンステレーションC
「コンステレーションC」はCラインと呼ばれるモデルで、有名な時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタがデザインしました。ジェラルド・ジェンタはオーデマ・ピゲのロイヤルオークや、パテック・フィリップのノーチラスなど名だたる名品をデザインしているデザイナーです。
コンステレーションCは、日付早送り機能のあるCal.564を搭載し、ラグとケースが一体化している当時としては珍しいデザインとなっています。Cラインは、ジェラルド・ジェンタの出世作といわれることもあり、アンティーク(ヴィンテージ)のコンステレーションの中でも特に有名なモデルです。
1970年 コンステレーション・クォーツ
もともとコンステレーションは、自動巻きクロノメーターとして人気を集めていました。しかしセイコーがクォーツ式の腕時計を発表したことから、腕時計業界はクォーツ式腕時計全盛期へと突入します。
そこで採用されたのがクォーツ式の腕時計です。「コンステレーション・クォーツ」は、オメガで初めて採用されたクォーツ式腕時計でした。
ムーブメントは自動巻きからクォーツ式へと変化しましたが、6時位置に施された星など、特徴的な部分は変わっていません。
1982年 コンステレーション マンハッタン
コンステレーションの最も印象的なデザインは何かと聞かれたら、3時と9時位置の4つの爪を挙げる人もいるのではないでしょうか。この4つの爪が採用されるようになったのは、1982年に誕生した、「コンステレーション マンハッタン」からです。
当時はサファイアクリスタルガラスと防水性を高めるためのパッキン(ガスケット)を固定するために施されたものでしたが、この特徴的なデザインはその後のコンステレーションに受け継がれるようになりました。
この頃からスポーティなモデルが誕生したり、レディース用モデルが目立つようになったり、幅広いデザインのコンステレーションが誕生してきます。
2003年 ダブル イーグル
ダブル イーグルは、機械式時計として注目されました。ゴルフのダブルイーグルが名前の由来となっており、クロノグラフを搭載したスポーティなデザインです。
約10年間はオーバーホールが不要とされるコーアクシャルCal.3313を採用した、機能性が抜群のモデルです。3時位置と9時位置に施された4つの爪が平らで幅広く、ケースとブレスレットがシームレスとなっています。
2015年 グローブマスター
「グローブマスター」は、1952年に誕生した初代のコンステレーションのデザインを受け継ぎ、文字盤の中央部分が12角形の立体(パイパンダイヤル)になっています。6時位置には星モチーフと日付表示がデザインされており、初代コンステレーションの派生モデルともいえます。
グローブマスターはケース素材や文字盤のカラー・ベルトなどの種類が豊富で、さまざまなバリエーションを楽しめるでしょう。スタイリッシュでありながら、どこかクラシックな雰囲気も漂うモデルです。
2020年 コンステレーション 第5世代
コンステレーションが2020年に発表した第5世代は、コーアクシャル機構をブラッシュアップし、機能性が一気に向上した最新ムーブメント(Cal.8800/8801)とマスタークロノメーターが搭載されています。2020年に登場したモデルはケースサイズが36mmと39mmの2種類、全部で39種類も展開されており種類が豊富です。
マスタークロノメーターは精度や耐磁性の高さが特徴で、認定するスイス連邦計量・認定局(METAS)が実施する8つのテストに合格しなければなりません。
オメガ コンステレーションの特徴
数多くのモデルが誕生しているコンステレーションには、裏蓋の天文台や4本の爪、ケースサイドのデザインなど、いくつかの特徴的なデザインが施されています。ここからは、デザインの特徴を見ていきましょう。
「高精度の証」裏蓋の天文台
コンステレーションが発表された時代、ヨーロッパの天文台では時計の精度を競うコンクールが盛んに行われていました。当時はクォーツ式時計が誕生していなかったため、時計の精度は職人の腕にかかっており、コンクールでは各メーカーがレベルの高さをアピールしていました。
オメガも数々のコンクールに参加し、コンステレーションは高評価を得ます。この評価を時計に記したものが裏蓋の天文台で、コンステレーションの精度の高さを示しています。ちなみに裏蓋の天文台は、時計の精度コンクールで有名なジュネーブ天文台です。
コンステレーション マンハッタンから続く4本の爪
ケースサイド2カ所に施されている4つの爪も大きな特徴です。4つの爪はもともと、サファイアガラスと防水性能を高めるためのパッキンを固定するために設けられた構造の一部でした。
コンステレーション マンハッタン以降、この特徴的な4つの爪のデザインが採用されるようになり、現代ではコンステレーションを象徴するデザインの一つとなっています。
現代の爪はフラットで防水性もアップしており、マンハッタンの爪の印象とは少し異なります。
ケースサイドのハーフムーン
コンステレーションのケースとベルトのつなぎ目部分は、ハーフムーンデザインとなっています。
上下のケースサイドをなめらかなデザインにすることで、ケースからベルトまでがスムーズなラインとなり上品な印象を与え、ケースだけが浮くこともなく、ベルトとの一体感が生まれています。
文字盤の6時位置にあるスター(星マーク)
コンステレーションを象徴するデザインはまだあります。文字盤の6時位置に施された一粒の星マークです。星座という意味を持つコレクションだけあり、どのモデルにもスターエンブレムがデザインされています。
また裏蓋に刻印された天文台にも8つの星があしらわれています。星が8つある理由は、天文台で行われていた精度コンクールにおいて、コンステレーションは8回受賞したことがあるからです。細部にまで詰め込まれたこだわりのデザインも魅力です。
ベセルに配したローマ数字
ベゼルに記されたローマ数字も特徴の一つといえます。一般的にアラビア数字よりもローマ数字の方がよりフォーマルだとされており、パーティーや冠婚葬祭の場にもよくマッチします。
コンステレーションはスポーティなモデルにもローマ数字が施されており、カジュアルな印象になりすぎません。
オメガ コンステレーションのおすすめモデル
オメガのコンステレーションはこれまで解説してきたとおり、種類が豊富です。デザイン性はもちろん、名前の由来や歴史に惹かれて実際に手に入れたいと考えている人も、種類の多さからどのモデルを選ぼうか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで最後に、コンステレーションのおすすめモデルを3つ紹介します。
【メンズ】コーアクシャルクロノメーター38mm(Ref.123.10.38.21.01.002)
「コーアクシャルクロノメーター38mm(Ref.123.10.38.21.01.002)」はメンズモデルです。
ステンレススティールのケースとブレスレット、ブラックの文字盤のコントラストがクールでスタイリッシュな印象です。3時位置には日付表示が、文字盤には「クルド・パリ」とよばれる逆凹のデザインが施されており立体感があります。
コーアクシャルCal.8500を搭載し、シースルーの裏蓋からムーブメントを楽しめるデザインとなっています。
ケースサイズは日本人の腕にも馴染みやすい38mm、ケースの厚さは12.5mm、防水性能は10気圧です。シンプルなデザインでスーツにもマッチする、日常使いしやすいモデルです。現在は生産が終了しています。
【レディース】クォーツ25mm(Ref.131.20.25.60.53.001)
レディースモデルの現行品「クォーツ25mm(Ref.131.20.25.60.53.001)」は、ステンレススティールとイエローゴールドのコンビで、手元をゴージャスな印象にしてくれます。
ブルーアベンチュリンガラス製の文字盤にダイヤモンドのインデックスが施されているデザインは、まるで夜空に輝く星を表現しているかのようです。ベゼルはイエローゴールドとなっており、高級感と華やかさを際立たせています。ケースサイズは25mm、ケースの厚さは8.1mm、防水性能は3気圧です。
【レディース】クォーツ25mm(Ref.131.10.25.60.02.001)
「クォーツ25mm(Ref.131.10.25.60.02.001)」も現行品のレディースモデルです。ステンレススティールのケースとブレスレット、クリスタルホワイトシルバーの文字盤が上品な雰囲気をかもし出しています。
特別な飾りがない分プライベートでもビジネスでも取り入れやすく、幅広いコーディネートを楽しめるでしょう。年齢問わず身に着けやすいデザインなので、1本持っていると重宝します。ケースサイズは25mm、ケースの厚さは8.1mm、防水性能は3気圧です。
コンステレーションはオメガを代表するモデル
オメガのコンステレーションは、1952年に登場した星座を意味するモデルです。オメガを代表するモデルとなっており、いたるところに星や夜空をイメージするデザインが施されています。
コンステレーションはその独特の世界観から人気を集めており、中古市場でも需要があります。お手持ちのコンステレーションを手放して新たな時計を手に入れたいなど、売却を検討している場合はぜひロデオドライブにご相談ください。
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