COLUMNコラム
純金とは?特徴や主な用途、保有メリットと高く売るポイントなどを解説!
金は古い時代から世界中で珍重され続けてきた金属です。金は宝飾品の他に建築物や工芸品など幅広く使われており、時代が変化しても人々を魅了してやみません。また、普段の生活のなかで欠かせない身の回りのものにも金は使われています。
金の中でも割金が一切入っていない純金は、最も価値があります。それでは純金にはどのような特徴があるのでしょうか。純金が使われている主な用途や保有するメリット、資産として純金を所有した場合に高く売るポイントなどを紹介します。
目次
純金とは
純金とは、他の金属が一切混ぜられていない金のことです。アクセサリーなどを作る場合、金属の強度を補強して加工しやすくしたり、色調を作り出したりすることを目的として、他の金属を一定の割合で混ぜることが一般的です。加工の際に金に混ぜられる金属のことを割り金といいます。
ただし、純金は割金が一切入っていない金とはいえ、100%が金というわけではありません。日本では金の純度が99.9%以上であれば純金と表示することができます。
金製品は一般的にK24(24金)、K18(18金)などのように、数値の前にKをつけて表示されます。この「K」は金の品位を示す英単語のカラット(Karat)という単位の頭文字を取ったものです。なお、ここでいうカラットはダイヤモンドの重量を表すカラット(carat)とは意味合いが異なるので注意しましょう。
品位とは金が含まれる割合、金の純度のことです。金の品位は24を最大とする24分率が用いられているため、K24または24金と表示されるものが純金を意味します。
純金の特徴
ほぼ100%の純度の「純金」は、18金(K18)や10金(K10)などに比べても価値のあるものです。この他に純金にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは純金の特徴をまとめて紹介します。
美しく深いゴールドカラー
純金の色の特徴として、美しく深いゴールドカラーであることが挙げられます。アクセサリーの原材料として用いられることが多い18金イエローゴールドと比べると、純金は黄色みが濃く深い色をしていることが特徴的です。なお、18金とは金が75%、他の金属が25%含まれた金属のことをいいます。
18金のアクセサリーには、ホワイトゴールドやイエローゴールド、ピンクゴールドなど、異なる色合いのものが存在します。これらはカラーゴールドと呼ばれており、割金の種類や配合によってカラーニュアンスを作り出しています。
例えばイエローゴールドは銀と銅がほぼ同量ずつ含まれていますが、ピンクゴールドは赤みを出すために銅の配合量を増やしています。また、銀よりも硬い銅が含まれている分、耐久性もイエローゴールドよりピンクゴールドの方が高くなります。
ホワイトゴールドは銀白色に近づけるためにバラジウムを配合し、さらにほとんどの場合ロジウムコーティングされています。
比重が高く、錆びたり変色したりしにくい
金属の中には水や空気に触れることで酸化して錆びるものもありますが、純金は錆びにくく変色もしにくいという特徴があります。また、純金は酸やアルカリにも強く、純金を溶かすためには、酸性が強い溶液をかけるか高い電圧をかけるかしか方法がありません。そのため、純金は日常生活において変質しにくい性質があるといえます。
純金は比重が高いことも特徴です。例えば、鉄の比重は7.87なのに対し、純金の比重は19.32と、2倍以上となっています。ゴールドバーにしたときのずっしりとした重さは純金ならではです。
K18に比べると柔らかいので取り扱いは注意
純金は金属の中では硬度が低く、18金などのカラーゴールドに比べても柔らかいという特徴があります。そのため、日常生活に使用するアクセサリーには純金製のものはほとんどありません。
食用や工芸用に用いられている金箔は、金の柔らかくて良く延びる性質を利用して作られています。金箔は金を厚さ1万分の1~1.2mmに延ばしたもので、これは向こう側が透けて見えるほどの薄さです。
一方18金は、強度を増すために割金を混ぜて加工されているため、純金と比べると耐久性もあり傷がつきにくくなっています。金独特の色味を楽しめ、日常使いにも耐えられる丈夫さがあるため、毎日身につける結婚指輪としてもメジャーな材料となっています。
純金の主な用途
世界中で貴重なものとして扱われている純金は、他の貴金属と比べて工業利用が少ない点が特徴です。毎年多くの純金がジュエリーや工芸品、投資用のインゴットや金貨などに加工されています。このように純金は宝飾品や投資用としてのニーズが非常に高い金属です。
金自体は熱や電気の伝導性が高い金属なのでパソコンやスマートフォン、自動車部品などの工業製品に使用されたり、金歯など歯科領域で使用されたりすることもありますが、そうした利用は宝飾需要や投資需要に比べたら多くありません。
反対にプラチナや銀、パラジウムの貴金属の多くは産業用メタルとして利用されています。こうした点からも純金の希少価値が分かります。
純金を保有するメリット
古代から金は富や権力の象徴として宝飾品や建築物、工芸品に使われてきました。中でも純金の美しさは際立っており、ワンランク上の輝きを放っています。投資用のインゴットや金貨などでも純金の美しい輝きを楽しむことができるでしょう。
また、金は実物そのものに価値があるので、金相場の上下があってもゼロになることはありません。世界経済に大きな影響を与える出来事があると金の価格は上昇する傾向にあるため、金は昔から「有事に強い」といわれてきました。
資産を運用する際に株式しか持っていなかった場合、株価が暴落すると資産が減少するかもしれません。しかし、純金も同時に保有しておけば資産の値下がりリスクを回避することが可能です。純金は保有しているだけでは利子や配当金などはありませんが、金相場が高くなったときに売却すれば利益を得られるなど、投資目的で利用できます。
また、金は世界中のどこでも価値が認められており、市場が開かれているため換金性が高いのもポイントです。
金の純度を調べる方法
金製品の価値の高さは金の重さと金の含有率(純度)によって違ってきます。手持ちの金製品の金の含有率がどれくらいなのかを調べる方法を知っておくと便利です。ここからは家にある金が純金なのか、それともそれ以外の金属なのかを調べる方法を紹介します。
刻印を調べる
金製品には金の純度を表す刻印が入っているので、刻印を調べると金の純度が分かります。刻印は「K24」「K18」「K14」「K10」のように入っていることが一般的です。刻印の横に「造幣局マーク」と呼ばれる日本国旗が入っている場合は、日本で定められた検査に合格している証です。
K24はいわゆる純金で、インゴットや金貨など、資産として保有される製品に多く加工されています。K18は金ならではの輝きと加工のしやすさ、耐久性を兼ね備えているため、ジュエリーに用いられることが多い傾向で、金の含有率は75%、割金の含有率は25%です。
K14は耐久性が必要な文房具などにも使われており、金の含有率は58.5%で割金の含有率は41.5%となっています。K10はリーズナブルな価格で手が届きやすいため、近年日常使いのアクセサリーなどによく用いられています。こちらは金の含有率は42%で割金の含有率は58%と、金より割金の含有率のほうが高いです。
水を使った方法
刻印がない金製品の場合でも、水を使って調べることが可能です。計量カップのように細かい目盛りがついている容器を使って金の体積を調べる方法を紹介します。
まずは計量カップに水を入れて、水の体積をメモしておきましょう。そこに金製品を入れると水の体積が増えます。もとの水の体積から増えた分の体積が金製品の体積です。金製品の重さをはかり、重さ÷体積で金の比重が出せます。純金の比重は19.13~19.51なので、この範囲に含まれていれば純金だと推測できます。
目盛りのついた計量カップがない場合、金製品に糸を付けて水の中に吊るすことでも体積が分かります。まず重量を計るためにコップに水を入れて重さを量ったあと、ゼロ機能でリセットして0gにしましょう。金製品を糸で吊るしてコップの中に入れ、水の中に浮かんだ状態にします。水の比重は1mlあたり1gなので、金製品を入れて増えた重さが金の体積です。
純金を高く売るポイント
純金の買取相場はその日の純金価格によって変動し、金相場が高くなれば買取金額が高くなり、金相場が下がれば買取価格は低くなります。純金を高く売るには金相場が高いときに売却することがポイントです。
売却の際はあらかじめ「純金の重量×1gあたりの金相場」で相場感を確認しておきましょう。それに加えて純金の価格は世界情勢の変化を受けて変動することが多いため、為替や世界情勢、日銀の緩和政策なども確認します。
また、純金は売却のタイミングだけでなく、売却先の選定も大切です。純金の買取価格は買取会社によって異なります。純金の買取を依頼する際には、金の買取実績が多い会社を選ぶことがポイントです。
今注目される純金
純金は希少価値があり実物資産であること、株式よりも値動きが緩やかで昔から有事に強いといわれていることなどから注目されており、根強い人気です。
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