COLUMNコラム
釘モチーフのジュストアンクルの特徴とは?歴史や展開アイテム、おすすめモデルまで紹介
カルティエはフランスを代表する高級宝飾ブランドとして、世界5大ジュエラーに数えられるほど多くのファンを獲得しています。
カルティエにはたくさんの有名コレクションがありますが、その中でも個性的なモチーフで知られているのがジュストアンクルです。
この記事では高級ブランドのアクセサリーに興味を抱いている方に向けて、ジュストアンクルの特徴からおすすめモデルまで紹介していきます。
ジュストアンクルとは?
ジュストアンクルは有名なラブブレスをデザインしたアルド・チプロが生み出したコレクションです。名称の由来は「ただ一本の釘」というフランス語で、その名のとおり一本の釘が円を描くような独特のデザインをしています。
デザインのモチーフとなっている釘は、ファッションではパンクロックのような反骨精神の象徴として用いられることも多いですが、ジュストアンクルは繊細さやシャープさを取り入れることで上品かつ高貴なアイテムに仕上げました。
有名ブランドの中には日常で目にする光景をヒントにしてデザインに取り入れることも少なくありません。しかし、その中でも釘という特にありふれたものをそのままモチーフにするのは斬新で、とても意外性がありました。そういう点からも、ジュストアンクルのデザイン性は高く評価されています。
ジュストアンクルの歴史
1971年のニューヨークで誕生したジュストアンクルは、もともと「ネイル ブレスレット」という名称で販売されていました。ジュストアンクルが誕生した1960年代から1970年代は、アメリカで「コンセプチュアル・アート」と呼ばれる前衛美術ムーブメントが起こっていた時代です。
コンセプチュアル・アートとは日本で「観念芸術」や「概念芸術」と呼ばれ、絵画や彫刻といった分かりやすい作品でなくとも、「見る人がアートだと思えばそれが芸術である」という考え方です。
なぜ、アルド・チプロが一本の釘をモチーフにアクセサリーをデザインしたかは今となっては定かではありませんが、「日常生活でよく見かけるものも見かたを変えれば芸術になる」という当時のコンセプチュアル・アートの影響も多少はあったのでしょう。
その後2000年代に入ると現代風にアレンジされた新たなモデルが発売され、それに合わせて「ジュストアンクル」に名称が変わりました。現在は、イエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドの3つのカラーが用意されています。
また、ヘッド部分にダイヤモンドを採用した華やかなモデルやブレスレット以外にも、ブローチやリング、ネックレス、イヤリングといったアイテムも展開されるようになりました。
ジュストアンクルの特徴
ジュストアンクルは釘をモチーフにした斬新なアイデアを元に生まれたアイテムで、男女を問わず多くの人に愛されています。なぜ、これほどまで人気のアイテムになったのでしょうか。ここではジュストアンクルの特徴と人気の理由について解説します。
反骨精神と上品さの融合
釘は先端がとがっていることから、激しい主張を音楽に乗せるパンクロックの衣装に採用されることもあり、反骨精神の象徴ともいえるモチーフです。そのため、釘をモチーフにしたアクセサリーと聞くと、ハードなデザインを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、ジュストアンクルはエレガントで高貴さを感じさせるゴールド系のカラーを採用していることから柔らかい印象を与えるアイテムに仕上がっています。「反骨精神」と「上品さ」の相反する性質を上手に融合させたアイテムとして、唯一無二の存在感を発揮しています。
ありふれたものをジュエリーにする意外性
ジュストアンクルはアメリカでコンセプチュアル・アートが流行していた時代に製作されました。
人が美しさを感じるのは対象となるもののデザインではなく、あくまでも自分自身の観念から生み出されるというコンセプチュアル・アートの考え方は、ただ一本の釘で美しさを表現しているジュストアンクルに大きな影響を与えたと考えられます。
高級ジュエリーは高価な分、上品さやエレガントさを求められがちです。しかし、釘という日常生活の中でありふれた題材をテーマに、これほどまで美しいジュエリーに昇華させたカルティエのセンスは素晴らしく、その意外性やユニークさは多くのファンの心をわしづかみにしています。
さまざまなバリエーション
ジュストアンクルにはリングやブレスレット、ネックレス、イヤリングといった種類がありますが、基本的にはどれも一本の釘を丸めたようなシンプルなデザインをしています。
一般的にシンプルなフォルムをモチーフにしたアイテムは、どれも同じようなデザインになりがちですが、ジュストアンクルではカラーやダイヤの有無でイメージがガラリと変わることがあり、幅広いファンを獲得することにつながっています。
カラーは上品さを感じるイエローゴールド、かわいらしさを演出するピンクゴールド、クールでカッコいいホワイトゴールドの3つが用意されています。
また、シンプルなデザインがいい方はダイヤの付いていないモデル、ゴージャスでエレガントなアイテムが欲しい方はダイヤがふんだんにちりばめられたモデルを選ぶこともできるなど、それぞれの好みに合ったものを選べるのが魅力です。
男性でも女性でもつけられるデザイン
ジュストアンクルはシンプルなデザインゆえ、女性だけでなく男性でも身に付けやすいのが特徴です。腕時計に一つプラスするだけで、手元がかなり華やかになるでしょう。
またペアアクセサリーとしてつけるのもおすすめです。同じモデルをつけるのはもちろん、女性はダイヤモンドがあしらわれたラグジュアリーなモデル、男性はホワイトゴールドのシンプルなモデルといった具合に、デザイン違いを選んでも素敵です。
ジュストアンクルの種類とは?
ジュストアンクルコレクションにはさまざまなアイテムがあります。
ここからはジュストアンクルに興味を持った方に向けて、ジュストアンクルのアイテムを紹介します。
リング
ジュストアンクルのリングは、一本の釘をぐるっと丸めたシンプルかつかわいらしいデザインが定番です。リングヘッドの部分だけにダイヤモンドをあしらったおしゃれなモデルやリング全体にダイヤモンドをあしらったゴージャスなモデルもあります。
そのほか、一本の釘が2周している個性的なモデルもあるので存在感のあるリングが欲しい方におすすめです。リングサイズはJP6(指回り46mm)からJP23(指回り63mm)程度まで用意されているものが多いですが、モデルによって異なるので注意しましょう。
ブレスレット
ブレスレットも基本的なデザインはリングと変わりありません。ジュストアンクルらしい一本の釘が手首をぐるっと回るようなデザインが基本で、華やかなモデルが欲しい方はダイヤモンドがちりばめられたアイテムを選ぶとよいでしょう。
ただし、モデルによってブレスレットの幅の広さが異なる点には注意してください。たとえば定番のジュストアンクルブレスレットの幅は3.5mmですが、スモールモデルの幅は2.5mmです。
あくまでもワンポイントコーデとしてブレスレットをあまり目立たせたくない方は、スモールモデルを選ぶのも一つの選択肢です。
ネックレス
ジュストアンクルの中でもバリエーションが多いのがネックレスです。チェーンの先端に1本の丸まった釘モチーフがついているモデルもあれば、チェーンの途中に複数の釘モチーフを配したモデルもあります。
どちらもコレクション特有の釘モチーフは小さめなので、さりげなくジュストアンクルを身に付けていることをアピールしたい方におすすめです。
一方で、ジュストアンクルの存在感をアピールしたい方におすすめなのが、釘モチーフをそのままネックレスにしたタイプです。
こちらはリングやブレスレットでおなじみのデザインはそのままにサイズだけを大きくしているので、ジュストアンクルを知っている方ならすぐに気が付くでしょう。シンプルですが華やかさもあるので、パーティーシーンにもぴったりです。
イヤリング
イヤリングもほかのアイテムと同様、イエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールドの3色展開で、ダイヤ付きのものも展開されています。耳元に華やかさを加えたい方はたくさんのダイヤモンドがちりばめられたモデルを選ぶとよいでしょう。
また、サイズ展開も豊富で内径が大きいものから小さいものまであります。耳元におしゃれのポイントを持っていきたい方は大きいサイズ、その他の場所におしゃれのポイントを持っていきたい方は小さいサイズなど、自分の理想とするコーデに合ったモデルを選んでください。
ジュストアンクルのおすすめモデル
ジュストアンクルは一本の釘という斬新なモチーフを元に製作され、現在ではそのデザイン性がアイデンティティとなって多くの人を虜にしています。
最後にジュストアンクルのおすすめモデルを3つ紹介するので、興味がある方はチェックしてみてください。
ジュスト アン クル ネックレス(Ref.N7413500)
ジュスト アン クル ネックレス(Ref.N7413500)は幅2.2mm、内径14.2mmと小ぶりな釘モチーフのネックレスで、ピンクゴールドのカラーと相まってかわいらしさをアピールしています。
また、ピンクゴールドと相性抜群のブリリアントカットを施された37個のダイヤモンドが美しく輝き、ゴージャスでラグジュアリーさを強調しているのも特徴です。胸元を華やかに彩ってくれるコレクションを探している方に向いています。
ジュスト アン クル ブレスレット(Ref.B6048319)
ジュスト アン クル ブレスレット(Ref.B6048319)はジュストアンクルとしては定番の1本の釘が手首をぐるっと回るようなデザインが特徴のブレスレットです。こちらのアイテムはダイヤモンドが配されておらず、シンプルな仕上がりとなっています。
その分だけ、スタイリッシュさを感じられるアイテムとなっており、ホワイトゴールドのクールなカッコよさも合わせ、ユニセックスなジュエリーコレクションとして男性の支持も高いアイテムです。
こちらは生産終了品なので、中古市場で探してみましょう。
ジュストアンクル リング SM(Ref.B42259)
ジュストアンクル リング SM(Ref.B42259)は美しく輝くイエローゴールドが特徴のリングです。こちらもダイヤモンドは配されていないものの、高級感のあるイエローゴールドによってエレガントさが感じられるアイテムになっています。
こちらも生産が終了しているモデルなので、中古市場で探してみましょう。
クールかつエレガントなジュストアンクル
カルティエのジュストアンクルはアルド・チプロが「一本の釘」をモチーフに製作した、とてもユニークなアクセサリーです。しかし、そのユニークさが独特のアイデンティティとなり、ほかのブランド品とは一線を画すアクセサリーとして人気アイテムの仲間入りを果たしています。
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