COLUMNコラム
ブライトリングの腕時計はなぜ人気?その理由を解説
高級時計というと、ロレックスやオメガといった世界的にもメジャーなブランドをイメージする人も多いのではないでしょうか。
たしかにロレックスやオメガは、腕時計にあまり興味のない人でも知っているぐらい知名度の高いブランドです。それに対して、ブライトリングは玄人感が強く、ロレックスやオメガほどの知名度はないかもしれません。
しかし、ブライトリングは腕時計のことをよく知っている人ほど高く評価しているブランドです。そこでこの記事ではブライトリングの歴史から魅力、人気モデルまで徹底解説します。高級腕時計を探している人はぜひ参考にしてください。
目次
ブライトリングとは?
ブライトリングは腕時計の世界的な名産地であるスイスに拠点を構えるメーカーです。スイスに拠点を構える有名ブランドにはロレックスやパテックフィリップなどがあり、高い技術力が知られています。
そのスイスでブライトリングが高い評価を受け続けるのは、航空業界との強いつながりが強みとなっているからでしょう。
ブライトリングには「時計ではなく、航空用の計器である」という理念があります。その理念のとおり、航空機用に開発されたコクピットウォッチやクロノグラフ、ストップウォッチを主力としてライバルと差別化を図っているのが特徴です。
航空機の操縦は、少しの誤差が多くの人命を失う重大事故につながりかねません。そのため、製品はすべてクロノメーター検定に合格した精度の高いものばかりとなっており、世界中から高い評価を受けています。
ブライトリングの人気を歴史から振り返る
ブライトリングの歴史は1884年にスイスのサンティミエにある工房からスタートしました。創業当初から、同業他社との差別化を図るため、懐中型のストップウォッチやクロノグラフを主力としていました。
自社の技術を生かして製作したスピード計器は警察に正式採用されるほど高く評価されており、ここでの評価が、ブライトリングの理念である「時計ではなく計器である」につながっていきました。
1915年には専用プッシュボタンが付いた世界初のクロノグラフ腕時計を開発し、第一次世界大戦で軍用機のパイロット向けに普及しました。
その後もブライトリングの精度の高い時計は航空業界を中心としてニーズが強まり、その後も期待に応えていきます。
1942年には初代「クロノマット」、1952年には「ナビタイマー」といった現代でも多くの顧客から愛されるロングセラー商品が発売され、有名ブランドとしての地位を確立します。
有名ブランドとなっても、独自路線を貫くブライトリングの姿勢は現代でも変わらず、1999年にはすべてのモデルのムーブメントを100%クロノメーター化することを宣言しました。
また、2009年には念願だった完全自社開発・自社製造ムーブメント「キャリバー01」を発表し、モデルチェンジ後のクロノマットに搭載して販売を開始します。
キャリバー01が高い評価を受けたことから、クロノメトリー工場の南側に新しい工場を設立し、さらなるムーブメントの開発製造に現在でも力を注ぎ続けています。
ブライトリングが人気の理由は?
ブライトリングは主に航空業界を中心にニーズを獲得して、世界的な有名ブランドの仲間入りを果たしました。
では「腕時計を航空用の計器であると」明言するブライトリングが、なぜ一般ユーザーに支持されるようになったのでしょうか。この段落ではブライトリングの人気の理由を探っていきます。
人気の理由その1「クロノグラフ」
ブライトリングは創業当時から、時間を正確に計測することに定評のあるブランドでした。それは、創業者のレオン・ブライトリングが、創業当時の1884年からクロノグラフに着目し、開発研究を進めてきたことが理由です。
ブライトリングのできた19世紀後半から20世紀初頭にかけては、航空機や鉄道、自動車といった新しい乗り物が次々に実用化されていき、一般庶民に身近なものになっていきます。
それにともなって、庶民の時間に対する感覚も変わり、20世紀に入るとクロノグラフの需要が高まったのも追い風となりました。
もともとクロノグラフの性能が高く評価されていたブライトリングはそのブームに乗って、世界的な知名度を高めていきます。
そして、1915年には前述のように専用のプッシュボタンを備えたクロノグラフ付きの腕時計、それからおよそ20年後の1934年には今のクロノグラフのようなリセットボタンを新たに加えたツープッシャーのクロノグラフを世界で初めて開発しました。
ブライトリングの歴史は、クロノグラフの進化と密接に関係しており、ファンのなかには「クロノグラフ=ブライトリング」と考えている人もいるほどです。クロノグラフの付いた腕時計はデザイン性が高く、人気の理由の一つといえるでしょう。
人気の理由その2「武骨なデザイン」
ブライトリングの腕時計は、主に航空機を操縦するパイロット用に開発されていました。そのため、気圧の急激な変化はもちろん、激しい動きにも耐えられるように設計されているのが特徴です。
また、操縦時には一瞬の判断の遅れが生死を分ける可能性があります。そのようなときに備えて視認性を追求しているほか、万が一のことまで考えて高い防水性能まで誇り、徹底的に実用性にこだわっています。
モデルによっても異なりますが、実用性にこだわった結果、基本的に大きくて厚みのある男らしいデザインが多くあります。いつの時代も世間的な流行に影響されることなく、独自路線を貫くブライトリングならではのデザイン性は世界的にも高評価です。
人気の理由その3「自社開発ムーブメント」
ブライトリングは常に時計の機能面に高い探求心をもち、研究を怠らないブランドです。しかし、腕時計の心臓部にあたるムーブメントだけは自社製造していませんでした。そうした中で、2009年に発表した「キャリバー01」で自社ムーブメントの製造に成功します。
「キャリバー01」は346個もの部品から成るムーブメントで、最高クラスの安全性と機能性を実現しています。主な特徴としては「パワーリザーブ70時間」や「24時間いつでもカレンダーの早送りができる」といった点が挙げられます。
人気の高いブライトリングのモデル5選
ブライトリングは、創業当時の理念を曲げることなく現代まで受け継いできたからこそ、一定数のファンを常に獲得してきました。また、自社製ムーブメントの開発でも分かるとおり、新しい技術開発に積極的に取り組んでいることも愛好家から支持されている理由の一つです。
そこで、ここからはそんなブライトリングにおける人気モデルを5つ紹介していきます。お気に入りの腕時計を探している人は、ぜひ参考にしてください。
ナビタイマー
ブライトリングを象徴するモデルとして有名なのが「ナビタイマー」です。ナビタイマーが誕生したのは1952年で、第二次世界大戦も終わり世界的に航空便が拡大していた時代です。
さらに、欧米諸国では自家用の飛行機が普及し始めており、それまで以上に操縦に適した腕時計が必要とされていました。そこに登場したのが、航空計算用の回転計算尺を文字盤に取り入れたクロノグラフを搭載した初代ナビタイマーです。
初代ナビタイマーは飛行機の操縦者を中心として大ヒットを記録し、パイロットウォッチとして誰もが認める不朽の名作となっています。また、アナログらしさあふれる独特な文字盤の魅力によって、現代でも多くのファンを獲得しているコレクションです。
クロノマット
クロノマットもナビタイマーと同様に、飛行機の操縦者目線で生み出された腕時計です。元祖クロノマットが登場したのは1942年で、回転計算尺を搭載した世界で初めてのクロノグラフ腕時計として話題になりました。
しかし、現在流通しているのは1984年に当時の社長であるアーネスト・シュナイダーと、イタリア空軍のエアアクロバットチームが共同で開発したコレクションです。
強烈な重力がかかるエアアクロバティック中でも問題なく動くような機能性と視認性の高さの両方を兼ね備えたクロノマットは、現代的な「パイロットクロノグラフ」として瞬く間に人気を得ました。
また、2009年には自社製ムーブメントのキャリバー01を搭載したモデルも登場し、ブライトリングとしては珍しいドレスウォッチとしての魅力を感じさせるラインナップもあります。
スーパーオーシャン
スーパーオーシャンは1957年にブライトリングとして初めて製造されたダイバーズウォッチです。ダイビングは1940~50年代にかけてマリンスポーツとして普及し始め、その流れを受けて開発されました。
初代スーパーオーシャンの防水性能は200mで、当時としては画期的な性能を誇っていました。現在では2002年に発売したモデルで300m防水も達成しています。
太い針とアラビア数字のインデックスによって水中でも高い視認性を発揮したスーパーオーシャンは、すぐにダイバーズウォッチとして定番のアイテムとなりました。
カラーバリエーションも豊富にそろっていることから、普段使いもできる腕時計として一般ユーザーからも高評価です。
トランスオーシャン
1958年に登場したトランスオーシャンは、スッキリした印象を与えるスムースベゼルを採用しているのが特徴です。数あるブライトリングのコレクションのなかでも、回転ベゼルを用いていないのはトランスオーシャンだけとなっています。
トランスオーシャンはナビタイマーやクロノマットに比べると非常にシンプルでクラシカルな印象を与えるデザインです。そのため普段使いはもちろん、フォーマルなビジネスシーンでも問題なく使えるモデルとなっています。
また、ブライトリングの代名詞となっている「クロノグラフ」の名を冠したモデルや、特徴的なメッシュブレスレットを採用したモデルまで幅広いラインナップが用意されているのも魅力です。さまざまなバリエーションのなかから自分好みの一品を見つけたい人に向いているモデルとなっています。
アベンジャー
最先端の機能性と耐久性を追求して生まれたのが、2000年に登場したアベンジャーです。ブライトリングらしい「腕に着ける計器」としての魅力を存分に発揮しているモデルになっています。
アベンジャーの特徴は大きくて分厚いケースですが、これは機能面を最優先した結果です。風防ケースには極めて厚いサファイアクリスタルを使用し、ねじ込み式リュウズにもしっかりしたガードが付いています。
なかには、ステルス戦闘機をイメージしたオールブラックカラーのモデルもあるので、クールな印象を与える腕時計を探している人はチェックしてみるとよいでしょう。
防水性や視認性はもちろんトップクラスなので、現代的で機能面を追求したコレクションが欲しい人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ロレックスではない、敢えてのブライトリング
高級腕時計というとロレックスやオメガなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ブライトリングにはこれまで培ってきた歴史に支えられたよさがあるのも事実です。決して機能面で劣ることはないので、デザイン性や創業者の理念などを吟味して自分にあった時計を探しましょう。
なお、ブライトリングの腕時計は市場で高く評価されています。ロデオドライブでは、ご自宅に眠っている腕時計などを幅広く高価買取しており、手数料を省いて買取価格アップをする取り組みをしているのが特徴です。
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